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ラピスラズリ

ラピスラズリについて

【和名・瑠璃(るり)|英語・Lapis lazuli|産地・アフガニスタン】

ラピスラズリはツタンカーメンの副葬品にも使用され、世界で最も古い宝石のひとつとされる天然石です。12月の誕生石にも指定されています。当店ではビーズ、カボション(ルース)、ペンダントトップ、ブレスレット、勾玉、ペンデュラム等を販売しております。

ラピスラズリとは?

    ラピスラズリの特徴

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  • ラピスラズリとは


    ラピスラズリとは、複数の鉱物の集合体である天然石です。方ソーダ石グループのラズライト(青金石)を主成分とし、アウイン(藍方石)、ノゼアン(黝方石、ゆうほうせき)などの青い鉱物が混じり合っています。さらにカルサイト(方解石)やパイライト(黄鉄鉱)が混ざることにより、雲のかかった星空や地球のような、美しい色合いの模様が生まれます。

    名前の由来は、ラテン語で「石」を意味する「lapis」とトルキスタンにある地名「lazhward」の2つです。ラピスラズリの青い色合いから、lazhwardはその後「紺碧色・群青色」を表す言葉にもなりました。和名は「瑠璃(るり)」で、日本では仏教において珍重される宝石である「七宝(七珍)」の一つに定められています。
  • ラピスラズリは12の誕生石


    ラピスラズリは日本ではターコイズ、タンザナイト、ジルコンと並んで12月の誕生石に指定されています。「真実」「崇高」「幸運」「健康」などの石言葉を持ち、パワーストーンとしても人気の高い天然石です。

    誕生石は、旧約聖書の「エジプト記」に出てくるイスラエルの祭司長の胸当てにはめ込まれた12種類の宝石と、「ヨハネの黙示録」に登場する理想郷の12の城門の土台を飾る宝石に由来するといわれています。12の宝石は、イスラエルの12の部族(あるいは12の使徒)の象徴とされており、ラピスラズリもその1つです。
  • ラピスラズリの産状


    ラピスラズリは接触変成作用(岩石にマグマが接することで、岩石が変成すること)でできる天然石で、多くは塊状で産出します。結晶質石灰岩、つまり熱変成を受けた石灰岩(スカルン)中に産出します。ラピスラズリの美しい青の発色要因は、微量に含まれるサルファー(硫黄)です。
  • ラピスラズリ 鉱物データ

項目
和名 瑠璃 るり
モース硬度 5〜5.5
結晶 なし
成分 Na8-10Al6Si6O24S2+他鉱物
比重 2.95
青、白、金
一般的なトリートメント等 一部、樹脂含浸処理

    ラピスラズリの歴史と産地

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  • ラピスラズリの歴史


    ラピスラズリの歴史は古く、新石器時代にはアフガニスタンで採掘され、地中海と南アジアに輸出されていました。パキスタンにあるメヘルガル遺跡や、メソポタミア文明の植民地ではラピスラズリを使ったビーズが発見されています。

    古代エジプトの時代にもラピスラズリは上流階級の間では人気の宝石で、ファラオ、王族、神官のみがラピスラズリを身につけることを許されているほどでした。かのツタンカーメンの棺にもラピスラズリが使われています。

    ラピスラズリは古代ギリシャでは「サッペイロス」、ローマでは「サッピルス」という名前で親しまれていました。これらの言葉は、後にラピスラズリではなく、同じ青い宝石であるサファイアを指す言葉となります。なお、当時サファイアは「ヒアキントゥス」という全く異なる名前で呼ばれていました。

    そんなラピスラズリは、紀元前から中国でも装飾品として使われており、シルクロードを渡って当方にも運ばれていました。日本にも持ち込まれ、奈良の正倉院にはラピスラズリを使った装飾品が残されています。
  • ラピスラズリの産地


    ラピスラズリの産地として古くから有名なのはアフガニスタンです。特にアフガニスタンのバダフシャンは、古い時代にラピスラズリを産出し、世界中に広まるきっかけとなった伝統ある地域です。他にはチリ、カナダ、アフガニスタン、ミャンマーなどでも産出します。当店ではアフガニスタン産のものを中心に、上質なラピスラズリをご用意しています。

    ラピスラズリの価値

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  • ラピスラズリの価値


    ラピスラズリは青色が美しく発色し、クラックが少ないものが高い価値を持つとされています。通常では敬遠されるインクルージョンですが、ラピスラズリの場合は少量のカルサイトやパイライトであればその美しさを引き立てます。落ち着いた群青色は大人の魅力を演出するのにぴったりの天然石アクセサリーになってくれるでしょう。当店でも、上品な青い色が特徴的なラピスラズリを数多くご用意しています。
  • 顔料として使われているラピスラズリ


    ラピスラズリは粉にしてもその美しい青い色が褪せないことから、古来より高級な顔料として使われています。

    たとえば、ヨーロッパではインドの宝石商人によってラピスラズリが持ち込まれたのですが、「はるばる海を越えてきた」ことから「ウルトラマリン」と呼ばれるようになり、やがてウルトラマリンはラピスラズリを使った顔料を指す言葉になりました。ウルトラマリンは聖母マリアやキリストのローブなど、重要な要素を描くのに使われてきました。

    17世紀ネーデルラント(現オランダ)の画家ヨハネス・フェルメールは『真珠の耳飾りの少女』という作品で、少女のバンダナを描くのに大量のウルトラマリンを使用しました。なお、現在ではより安価な人工のウルトラマリンが開発されてそちらが主流となり、ラピスラズリを使用したウルトラマリンは歴史的な絵画や建物の修復や再現に使われています。

    また、ラピスラズリの顔料は日本でも「群青」という名で親しまれています。ヨーロッパでも日本でも、高級顔料として取り扱われていることは変わりません。

    ラピスラズリのお手入れ

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  • 傷がつかないよう、取扱いに注意


    ラピスラズリは傷つきにくさを示すモース硬度が5から5.5と、比較的柔らかい石です。そのため、より硬度の高いクォーツやトパーズ、ルビーやサファイアなどと一緒にすると、ラピスラズリに傷がついてしまう可能性があります。ラピスラズリを保管する時は、他の石とぶつからないよう、仕切りのある箱や小袋に入れるなどして、個別に保管すると安全です。
  • 普段のお手入れは空拭きで


    ラピスラズリは柔らかい石ですので、普段のお手入れは空拭きで結構です。ラピスラズリのアクセサリーを身につけた後は、乾いた柔らかい布で空拭きをすると、ラピスラズリの美しさを長い間保つことができます。また、酸やアルカリに弱いので、それらの成分を含んだスプレーなどがかからないようにしてください。温泉などに入る時は、ラピスラズリのアクセサリーは外してください。
  • 汚れが気になる場合は、中性洗剤をたらした水で洗う


    ラピスラズリは水に強い特徴があるので、水洗いが可能です。皮脂汚れなどが気になる際は、中性洗剤を垂らしたぬるま湯で優しくもみ洗いをします。汚れが落ちたら、洗剤が残らないように水でしっかりとすすぎます。すすいだ後は、乾いた柔らかい布で水気をよく拭き取ってください。
  • 直射日光には当てない


    ラピスラズリは長時間、直射日光に当てると退色してしまう恐れがあります。そのため、直射日光が当たらない場所で保管をしてください。保管する際は、蓋つきの容器に入れておくとよいでしょう。

ラピスラズリの販売商品

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