メテオライト

メテオライト（隕石）について

【和名・隕石（いんせき）｜英語・Meteorite｜産地・スウェーデン/ケニア/ナミビア】

メテオライトというのは隕石の総称（英名）で、その産地や特徴によってパラサイト、ムオニナルスタといった固有流通名が存在します。現在ナミビアのギベオンは原石の枯渇と価格高騰により、スウェーデンのムオニナルスタ隕石が装飾品として加工されるのが一般的です。パワーストーンとしても人気の高い天然石です。当店ではビーズ、カボション（ルース）、ペンダントトップ、ブレスレット等を販売しております。

メテオライトの特徴

メテオライトとは

メテオライトとは、隕石の総称です。惑星間の空間に漂っている固体物質が地上に落下してきたものを隕石と呼びます。メテオライトという名前は、ギリシャ語で大気中の現象を意味する「meteoron」に由来します。
隕石の種類
石質隕石

主にケイ酸塩で構成されている隕石です。落下が目撃された隕石の約66%を占める、非常に数の多い隕石です。コンドリュールを含む「コンドライト」と、コンドリュールを含まない「エイコンドライト」の2つに大きく分けられます。

石質隕石は、主にペリドット（カンラン石）、パイロキシン（輝石）、プラジオクレース（斜長石）、サーペンティン（蛇紋石）などの鉱物でできています。他には、鉄やニッケルなどの少量の金属成分も含んでいます。
石質隕石

太陽系形成後にできた天体が衝突などで破壊され、その核の部分である鉄やニッケルなどの合金が飛び散ってできた隕石です。金属だけで構成されているので、とても重いのが特徴です。

天体が破壊された際の衝撃で、表面に美しい格子模様（変形双晶による模様）ができることが多いです。また、ニッケルを多く含む部分とそうでない部分が分離してできる「ウィドマンシュテッテン構造」と呼ばれる、まるで宇宙船の外壁のように見える独特の格子模様ができることもあります。
石鉄隕石

石質隕石と鉄隕石の中間で、どちらの成分も同じぐらい含んでいる隕石です。

メテオライト鉱物データ

項目
和名	隕石　いんせき
モース硬度	9
結晶	－
成分	鉄とケイ酸塩からなる岩石
比重	3.8
色	黒、褐色
一般的なトリートメント等	なし

メテオライトの産地

メテオライトが発見されることで有名なのは、スウェーデン、ケニア、ナミビアなどです。初めて発見された場所に由来する流通名が付けられたメテオライトも少なくありません。

メテオライトの種類

ムオニナルスタ隕石

1906年、スウェーデンの最北端に位置するノールボッテン地区キルナで初めて発見された鉄隕石の一種です。美しいウィドマンシュテッテン構造が特徴です。産地が北極圏内にあり、発掘が困難であることから流通量はあまり多くありません。
パラサイト

鉄、ニッケル合金、ケイ酸塩鉱物からなる石鉄隕石の一種です。岩石質の部分がペリドット（橄欖石）でできており、ステンドグラスのような美しさを持っています。
シホテアリニ隕石

1947年2月12日、ソビエト連邦（現・ロシア連邦）のシホテアリニ山脈上空から落下してきた鉄隕石の一種です。鉄、ニッケル、コバルトなどを含んでいます。シホテアリニ隕石落下は、当時一大ニュースとなって世界中に伝えられました。
カンポデルシエロ

スペイン語で「空の草原」を意味する名前を持つ鉄隕石の一種です。アルゼンチンのチャコ州で発見されました。カンポデルシエロは地上に落下してきたものとしてはホバ隕石に次いで大きいものです。
サハラNWAコンドライト隕石

サハラ砂漠で発掘される隕石の一種です。岩石を主成分とする石質隕石の中でも「コンドライト」と呼ばれるものの中に含まれます。コンドライトは鉄やケイ酸塩などでできた丸い粒の形をした「コンドリュール」という組織を持っています。鉄を含むため、磁石にくっつく性質があります。

「NWA」は「North West Africa」の略称です。また、サハラNWA隕石と同じコンドライトは、岡山県倉敷市玉島にも落下したことがあり「富田隕石」と呼ばれて倉敷市に保存されています。

メテオライトのお手入れ

傷がつかないよう、取扱いに注意

メテオライトは傷つきにくさを示すモース硬度が9と、丈夫な石です。しかしながら、硬度の低い石とぶつけてしまうと、他の石に傷がついてしまう可能性があります。メテオライトを保管する時は、他の石とぶつからないよう、仕切りのある箱や小袋に入れるなどして、個別に保管すると安全です。
普段のお手入れは空拭きで

メテオライトは劣化しにくい石ですので、普段のお手入れは空拭きで結構です。メテオライトのアクセサリーを身につけた後は、乾いた柔らかい布で空拭きをすると、メテオライトの美しさを長い間保つことができます。
汚れが気になる場合は、中性洗剤をたらした水で洗う

メテオライトは水に強い特徴があるので、水洗いが可能です。皮脂汚れなどが気になる際は、中性洗剤を垂らしたぬるま湯で優しくもみ洗いをします。汚れが落ちたら、洗剤が残らないように水でしっかりとすすぎます。すすいだ後は、乾いた柔らかい布で水気をよく拭き取ってください。
直射日光には当てない

メテオライトは長時間、直射日光に当てると劣化してしまう恐れがあります。そのため、直射日光が当たらない場所で保管をしてください。保管する際は、蓋つきの容器に入れておくとよいでしょう。