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クリソプレーズ
クリソプレーズについて
【和名・緑玉髄(みどりぎょくずい)|英語・Chrysoprase|主要産地・オーストラリア/アフリカ】
カルセドニーの中で青リンゴのような緑色の石をクリソプレーズと呼びます。 中でもオーストラリア産のクリソプレーズは最高級品とされています。当店取り扱いのオーストラリア・クイーンズランド産クリソプレーズは世界的に有名なジュエリーブランドでも使用されているものです。当店ではビーズ、カボション(ルース)、ペンダントトップ、ブレスレット等を販売しております。-
クリソプレーズの名前の由来
クリソプレーズとは、カルセドニー(玉髄、ぎょくずい)の中でもアップルグリーンカラーのものです。名前の由来はギリシャ語で金を意味する「chryso」と、植物のニラを意味する「prason」です。金という言葉は、かつてクリソプレーズは黄金の塊の中から生み出されると信じられていたことが由来となっています。
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カルセドニーはクォーツの仲間
カルセドニーはアゲート(瑪瑙、めのう)とともに、クォーツ(石英、せきえい)のグループの一種です。そのため、成分上はクォーツと同じSiO2(シリカ)です。クォーツの非常に細かい結晶が網目状に集まり、沈殿したものが緻密に固まった鉱物がカルセドニーなのです。 -
クリソプレーズの産状
クリソプレーズは、主に火成岩や堆積岩の、空洞や割れ目にその成分が沈殿してできます。また、クリソプレーズの成分が地層中に染み込んで、多孔質(ミクロの穴が無数に空いている性質)の岩石や堆積物を固めることでクリソプレーズを作ることもあります。腎臓状やブドウ状、鍾乳洞状の塊で産出します。
クリソプレーズは、SiO2(シリカ)の他にもNi(ニッケル珪酸塩鉱物泥)という、ニッケル鉱物のコロイド泥を含むことで美しいアップルグリーンに染まるのです。また原石の表面には特徴的な乾裂(泥が乾いた時などにできるひび割れ)ができます。
黒い酸化マンガンなどがインクルージョンとして入ることもあり、その場合は「デンドリティック・クリソプレーズ」と呼ばれます。
クリソプレーズの特徴
クリソプレーズ 鉱物データ
項目 | |
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和名 | 緑玉髄 みどりぎょくずい |
モース硬度 | 7 |
結晶 | 六方晶系 潜晶質 |
成分 | SiO2+Ni |
比重 | 2.64 |
色 | 緑 |
一般的なトリートメント等 | 樹脂含浸処理 |
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クリソプレーズの歴史
クリソプレーズは古くから「肉体の清浄」を象徴する宝石として珍重されてきました。これは、名前の由来の一つになっているニラが血液と胃腸の病に薬効があることから、転じてクリソプレーズにも同じような力が込められているという考えによって生み出された信仰といわれています。
古代ローマ時代にはとても貴重な宝石として、カメオ(浮き彫りを施した装飾品や工芸品)やペンダントに使われていました。また、古代エジプトでもクリソプレーズは宝飾品としてさかんに用いられていました。
1700年代には、現在の中央ヨーロッパにあるシレジアで鉱床が発見されました。さらに1800年代にはロシアのウラルとアメリカのカリフォルニア州にて鉱床が発見され、その後ブラジルでも見つかりましたが、いずれも少量の産出にとどまっています。しかし、20世紀になるとオーストラリアのクィーンズランド州で大きな鉱床が発見され、広く流通するようになりました。この経緯からクリソプレーズは「オーストラリアン・ジェード」と呼ばれることもあるのです。 -
クリソプレーズの産地
現在でも、クリソプレーズの主要な産地はオーストラリアです。他にも、アフリカ、ドイツ、ポーランド、ロシア、アメリカでも産出します。当店ではオーストラリア産のクリソプレーズを中心に取り扱っています。
クリソプレーズの歴史と産地
- クリソプレーズはカルセドニーの色変種の中でも、もっとも価値があるものといわれています。鮮やかなグリーンに発色し、クラックやインクルージョンが少ないものが高い価値を持つとされています。当店では色鮮やかな、上質なクリソプレーズを多く取り揃えています。
クリソプレーズの価値
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傷がつかないよう、取扱いに注意
クリソプレーズは傷つきにくさを示すモース硬度が7と、丈夫な石です。しかしながら、より硬度の高いトパーズやルビー、サファイアなどと一緒にすると、クリソプレーズに傷がついてしまう可能性があります。クリソプレーズを保管する時は、他の石とぶつからないよう、仕切りのある箱や小袋に入れるなどして、個別に保管すると安全です。 -
普段のお手入れは空拭きで
クリソプレーズは劣化しにくい石ですので、普段のお手入れは空拭きで結構です。クリソプレーズのアクセサリーを身につけた後は、乾いた布で空拭きをすると、クリソプレーズの美しさを長い間保つことができます。 -
汚れが気になる場合は、中性洗剤やアルコールティッシュで洗う
クリソプレーズは水に強い特徴があるので、水洗いが可能です。ただし、ミクロの穴が多数空いている多孔質という性質を持っているので、あまり長時間は水に漬けず、サッと洗ってください。皮脂汚れなどが気になる際は、中性洗剤を垂らしたぬるま湯でもみ洗いをします。汚れが落ちたら、洗剤が残らないように水でしっかりとすすぎます。すすいだ後は、乾いた布で水気をよく拭き取ります。 -
直射日光には当てない
クリソプレーズは長時間直射日光に当てると、含まれる成分が紫外線によって化学反応を起こし、退色してしまう恐れがあります。そのため、直射日光が当たらない場所で保管をしてください。保管する際は、蓋つきの容器に入れておくとよいでしょう。
クリソプレーズのお手入れ
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