ラブラドライトについて
【和名・曹灰長石(そうかいちょうせき)|英語・Labradorite|産地・マダガスカル/フィンランド】
ラブラドライトは光の反射によってラブラドレッセンス(ラブラド光線)といわれる独自の輝きが見られる人気の天然石です。当店ではビーズを中心に、カボション、ルース、ペンダントトップ、ブレスレットを販売しております。
ラブラドライトの特徴
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ラブラドライトとは
ラブラドライトとは、フェルスパー(長石)の一種である天然石です。地色は黒や灰色ですが、表面に「ラブラドレッセンス」と呼ばれる虹色の光が浮かび上がることが特徴です。名前の由来は、虹色の光を放つものが初めて発見されたカナダのラブラドルです。
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ラブラドレッセンス効果
ラブラドライトのもっとも大きな特徴は「ラブラドレッセンス」と呼ばれる、石の表面にぼんやりと浮かび上がる柔らかな光の効果です。
ラブラドライトは、フェルスパーと金属の薄い層が交互に重なっている構造をしています。その構造に光が当たると「光の干渉」という現象が起き、反射された光がさまざまな色に変化して目に飛び込んできます。これにより、石の表面にさまざまな色の光が浮かんで見えるのです。
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ラブラドライトの産状
ラブラドライトは、地下の深部でマグマがきわめてゆっくりと冷えて固まっていく際、中で混ざっていた成分が「アノーサイト(灰長石)」「アルバイト(曹長石)」と呼ばれる2種類のフェルスパーを作り出すことで生み出されます。
ラブラドライト 鉱物データ
項目 |
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和名 |
曹灰長石 そうかいちょうせき |
モース硬度 |
6〜6.5 |
結晶 |
三斜晶系 |
成分 |
(Na[AlSi3O8])50~30(Ca[Al2Si2O8])50~70 |
比重 |
2.72 |
色 |
白、黒、灰色 |
一般的なトリートメント等 |
なし |
ラブラドライトの産地
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天然石アクセサリーとして扱われる、上質なラブラドライトが産出することで有名なのはマダガスカルです。他にはフィンランド、カナダ、アメリカ、オーストラリアなどでも産出します。当店でもマダガスカル産のものを中心に、質の高いラブラドライトを数多く取り扱っています。
ラブラドライトのお手入れ
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傷がつかないよう、取扱いに注意
ラブラドライトは傷つきにくさを示すモース硬度が6から6.5と、やや柔らかい石です。より硬度の高いクォーツやトパーズ、ルビーやサファイアなどと一緒にすると、ラブラドライトに傷がついてしまう可能性があります。ラブラドライトを保管する時は、他の石とぶつからないよう、仕切りのある箱や小袋に入れるなどして、個別に保管すると安全です。また、ラブラドライトは特定の方向に割れやすい「劈開(へきかい)」という特徴を強く示すので、硬い地面に落としてぶつけてしまわないよう気をつけてください。
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普段のお手入れは空拭きで
ラブラドライトは劣化しにくい石ですので、普段のお手入れは空拭きで結構です。ラブラドライトのアクセサリーを身につけた後は、乾いた柔らかい布で空拭きをすると、ラブラドライトの美しさを長い間保つことができます。
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汚れが気になる場合は、中性洗剤をたらした水で洗う
ラブラドライトは水に強い特徴があるので、水洗いが可能です。皮脂汚れなどが気になる際は、中性洗剤を垂らしたぬるま湯で優しくもみ洗いをします。汚れが落ちたら、洗剤が残らないように水でしっかりとすすぎます。すすいだ後は、乾いた柔らかい布で水気をよく拭き取ってください。
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直射日光には当てない
ラブラドライトは長時間、直射日光に当てると劣化してしまう恐れがあります。そのため、直射日光が当たらない場所で保管をしてください。保管する際は、蓋つきの容器に入れておくとよいでしょう。