グランディディエライトについて
【和名−|英語・Grandidierite|産地・マダガスカル】
グランディディエライトは近年採掘されるようになってきた新しい天然石です。ルースが主流でしたが、少しずつビーズ加工されたものも流通してきました。当店ではビーズ、カボション(ルース)、ペンダントトップ、ブレスレットを販売しております。
グランディディエライトの特徴
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グランディディエライトの名前の由来
グランディディエライトという名前の由来は、フランスの博物学者であるアルフレッド・グランディディエです。名前を付けたのは、グランディディエライトを発見したフランスの鉱物学者であるアルフレッド・ラクロワという人物です。発見地であるマダガスカルの地質や自然史を長年研究していた学者であるグランディディエの名を、ラクロワが拝借したのです。
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グランディディエライトの特徴
グランディディエライトには、見る角度によって色が変わって見える「多色性(プレオクロイズム)」という特徴があります。これは、グランディディエライトの結晶の内部を通った光が、方向によって異なった吸収のされ方をすることに由来します。
グランディディエライトは薄い黄色または無色、青緑、青の3色に変わるとされているのです。最高ランクのグランディディエライトの色は「ティールブルー」(「ティール」とは「鴨の羽」という意味)と呼ばれます。
また、グランディディエライトは特定の方向に割れやすい「劈開(へきかい)」という特徴も持っています。
グランディディエライト 鉱物データ
項目 |
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和名 |
珪酸塩鉱グランディディエ けいさんえんこうグランディディエ |
モース硬度 |
7.5 |
結晶 |
斜方晶系 |
成分 |
(Mg,Fe2+)(Al,Fe3+)3(SiO4)(BO3)O2 |
比重 |
3.00 |
色 |
青緑 |
一般的なトリートメント等 |
なし |
グランディディエライトの歴史と産地
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グランディディエライトの歴史
グランディディエライトは1902年、マダガスカル南部海岸のアンドラホマナで発見されたのが始まりです。当時はジュエリーに利用できるほどの品質のものはなかなか見つかりませんでしたが、2003年に透明度の高い原石がスリランカで発見されました。
2014年には、マダガスカルでも宝石質のグランディディエライトを産出する鉱床が発見されました。2018年のツーソンミネラルショーに出品されたこともあり、次第に市場に出回るようになっていったのです。
その希少性から、2015年にはアメリカの経済雑誌である『フォーブス』に「世界で3番目に高価な宝石」として紹介されたこともある天然石です。
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グランディディエライトの産地
宝石質のグランディディエライトが産出するので有名なのは、最初の発見地でもあるマダガスカルです。他にはスリランカやニュージーランド、ノルウェー、アルジェリア、イタリア、インド、カナダ、チェコなどでも産出します。当店ではマダガスカル産のものを中心に、宝石質のグランディディエライトを取り扱っています。
グランディディエライトの価値
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グランディディエライトの価値
南国の海を思わせるような美しい青緑がはっきりと発色し、クラックやインクルージョンの少ないものが高い価値を持つとされています。グランディディエライトは特にインクルージョンを含みやすい天然石であり、インクルージョンの少ないものはとても希少なのです。当店では発色の鮮やかな、宝石質のグランディディエライトを数多く取り揃えています。
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グランディディエライトと大峯石
奈良県天川村にて、グランディディエライトに組成が似ている鉱物が発見されました。1999年にその鉱物はグランディディエライトであると発表されたのですが、グランディディエライトに比べ、アルミニウムと鉄の比率が異なることから、後にグランディディエライトではない新鉱物であると判明しました。この鉱物は、2001年に「大峯石(おおみねせき、オオミネライト)」と名付けられました。
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グランディディエライトとローレントーマサイト
ローレントーマサイトは2019年に新鉱物として認められたばかりの天然石です。マダガスカルで産出すること、美しい青緑に発色すること、多色性を持つことなど、グランディディエライトとは共通点が多く、かつては混同されて流通したこともあります。