レピドライトについて
【和名・鱗雲母(うろこうんも)|英語・Lepidolite|主要産地・マダガスカル/モザンビーク】
レピドライトとは和名のとおり魚の鱗のように光の反射でキラキラと輝く天然石です。当店ではビーズを中心に販売しております。
レピドライトの特徴
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レピドライトとは
レピドライトとは、マイカ(雲母)の一種です。名前の由来はギリシャ語で「鱗」を意味する「Lepidos」です。魚の鱗のようなキラキラとした輝きが特徴で、和名も「鱗雲母(うろこうんも)」と呼ばれます。
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レピドライトの産状
レピドライトを含むマイカは造岩鉱物(岩石を構成する鉱物)の中でも主要なものであり、さまざまな場所で産出します。含まれる成分によって「アナイト(黒雲母)」「マスコバイト(白雲母)」「レピドライト(鱗雲母)」の3つのグループに大別されます。レピドライトはリチウムを多く含んでおり、紫から褐色に染まります。
マイカは一定の方向に割れやすい「劈開(へきかい)」という性質が強く、マイカの結晶は板のように手で薄く剥がすことができます。そのため、マイカは「千枚はがし」という別名も持っています。
レピドライト 鉱物データ
項目 |
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和名 |
鱗雲母 うろこうんも |
モース硬度 |
2.5〜4 |
結晶 |
単斜晶系 |
成分 |
K(Li,Al)3[(F,OH)2/AlSi3O10] |
比重 |
3.20 |
色 |
紫、褐色 |
一般的なトリートメント等 |
なし |
レピドライトの産地
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天然石として市場に出回るようなレピドライトの産地として、有名なのはマダガスカル、モザンビークなどです。他にはブラジル、アメリカなどでも産出します。当店ではマダガスカル産、モザンビーク産のものを中心に、上質なレピドライトを数多く取り揃えています。
レピドライトの価値
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レピドライトは紫色や褐色が鮮やかで、鱗のようなキラキラとした輝きが強く、クラックやインクルージョンの少ないものが高い価値を持つとされています。キラキラとした輝きはコーディネートの中でもワンポイントとして引き立つので、ペンダントやネックレスなどに取り入れてみてはいかがでしょうか。当店でも質の高い、天然石アクセサリー制作にぴったりなレピドライトをご用意しています。
レピドライトのお手入れ
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傷がつかないよう、取扱いに注意
レピドライトは傷つきにくさを示すモース硬度が2.5から4と、非常に柔らかい石です。そのため、クォーツやルビー、サファイアやトパーズなど、より硬度の高い石と一緒にすると、レピドライトに傷がついてしまう可能性があります。レピドライトを保管する時は、他の石とぶつからないよう、仕切りのある箱や小袋に入れるなどして、個別に保管すると安全です。また、劈開を強く示すため、硬い床に落とすなどの強い衝撃を与えることも避けてください。
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普段のお手入れは空拭きで
レピドライトは柔らかい石ですので、普段のお手入れは空拭きで結構です。レピドライトのアクセサリーを身につけた後は、乾いた柔らかい布で空拭きをすると、レピドライトの美しさを長い間保つことができます。温泉などに入る時は、レピドライトのアクセサリーは外しましょう。
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直射日光には当てない
レピドライトは長時間、直射日光に当てると退色してしまう恐れがあります。そのため、直射日光が当たらない場所で保管をしてください。保管する際は、蓋つきの容器に入れておくとよいでしょう。