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バリサイト
バリサイトについて
【和名・バリシア石|英語・Variscite|産地・アメリカ/モンゴル】
バリサイトはアメリカから多く産出するため別名「ユタライト」「ユタターコイズ」とも呼ばれる天然石です。吸水性のある脆い原石のため、含侵処理されるのが通常です。当店ではビーズ、カボション(ルース)等を販売しております。-
バリサイトとは
バリサイトとは、19世紀にドイツのフォークトランド地方で発見された天然石です。名前の由来は、発見された地方の昔の呼び名「バリスシア」です。アメリカ・ユタ州で産出するバリサイトは「ユタライト」と呼ばれたり、原石の形がターコイズに似ているため「ユタターコイズ」と呼ばれることもあります。
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バリサイトの産状
バリサイトは地下の比較的浅い場所に生成される鉱物です。結晶の形になることはあまりなく、多くは塊状、脈状、皮殻状、ノジュール(団塊)状になります。鮮やかな緑色の発色要因は鉄イオンによるもので、さらにクロムイオンが含まれるとよりいっそう鮮やかな緑色になります。
バリサイトの中でも鉄を多く含む個体は、特殊な方法で加熱すると鉄が酸化して褐色に変化します。鉄と一緒にクロムを含む個体は、今度は濃い紫色に変化します。
バリサイトには、ミクロの穴が無数に空いている「多孔質」という性質があるため、何も処理されていない原石をずっと触っていると、汗などで変質してしまう恐れがあります。そのため、市場に出回るバリサイトのほとんどは樹脂を染み込ませることで、変質を防いでいるのです。
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バリサイトの仲間
バリサイトには、成分などがよく似た仲間がいます。たとえば、バリサイトと化学式は同じですが、原子配列が異なる「同質異像(どうしついぞう)」の関係にある鉱物に「メタバリサイト」があります。メタバリサイトは結晶が単斜晶系で、バリサイトより明るいグリーンをしていることが特徴です。
また、バリサイト中のアルミニウムが鉄に置き換わると「ストレンジャイト(鱗鉄鉱、りんてっこう)」になります。ストレンジャイトの中でも単斜晶系のものを「フォスフォシデライト(斜燐鉄鉱、しゃりんてっこう)」と呼びます。
バリサイトの特徴
バリサイト 鉱物データ
項目 | |
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和名 | バリシア石 バリシアせき |
モース硬度 | 3.5〜4.5 |
結晶 | 斜方晶系 |
成分 | Al[PO4]・2H2O |
比重 | 2.57 |
色 | 緑、黄緑、青緑、白、灰 |
一般的なトリートメント等 | 樹脂含浸処理 |
- 上質なバリサイトが産出することで有名なのは、アメリカやモンゴルです。特にアメリカでは、ネバダ州のランダーブルー鉱山やブロークンアロー鉱山、ユタ州にあるトゥーイル鉱山などが有名な産地です。他にもポーランド、スペイン、ドイツ、ブラジルなどでも産出します。当店ではアメリカ産、モンゴル産の上質なバリサイトを数多く取り扱っています。
バリサイトの産地
- バリサイトは緑色の発色が鮮やかで、クラックやインクルージョンの少ないものが高い価値を持つとされています。一方で、独特の模様が入ったバリサイトもそれぞれ特徴的で、天然石アクセサリーなどにすると個性的なアクセサリーができあがるでしょう。当店でも、グリーンの発色が美しく、個性的なバリサイトを数多く取り揃えています。
バリサイトの価値
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傷がつかないよう、取扱いに注意
バリサイトは傷つきにくさを示すモース硬度が3.5から4.5と、比較的柔らかい天然石です。そのため、より硬度の高いクォーツやトパーズ、ルビーやサファイアなどと一緒にすると、表面に傷がついてしまう場合があります。バリサイトを保管する時は、他の石とぶつからないよう、仕切りのある箱や小袋に入れるなどして、個別に保管すると安全です。 -
普段のお手入れは空拭きで
バリサイトは汗や水分に弱い天然石ですので、普段から空拭きでお手入れするとよいでしょう。バリサイトのアクセサリーを身につけた後は、乾いた柔らかい布で空拭きをすると、バリサイトの美しさを長い間保つことができます。 -
直射日光には当てない
バリサイトは、長時間直射日光に当てると退色してしまう恐れがあります。そのため、直射日光が当たらない場所で保管をしてください。保管する際は、蓋つきの容器に入れておくとよいでしょう。
バリサイトのお手入れ