ムーアカイトについて
【和名・碧玉(へきぎょく)|英語・Mookaite|産地・アフリカ/オーストラリア】
ムーアカイトはカラーバリエーション豊かな天然石です。ジャスパーの一種で、別名としてはムーカイト、モッカイト、モーカイトといった呼び名があります。当店ではビーズ、カボション(ルース)等を販売しております。
ムーアカイトの特徴
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ムーアカイトとは
ムーアカイトとはジャスパー(碧玉)の一種で、さまざまな鉱物が入り混じったアースカラーのものを指します。名前の由来は、主要産地であるオーストラリアのムーカ地区です。「ムーカイト」「モッカイト」「モーカイト」とも呼ばれます。
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ムーアカイトはクォーツの仲間
ムーアカイトはカルセドニー(玉髄、ぎょくずい)とともに、クォーツ(石英、せきえい)のグループの一種です。そのため、成分上はクォーツと同じSiO2(シリカ)です。いずれもクォーツの非常に細かい結晶が網目状に集まり、沈殿したものが緻密に固まってできています。カルセドニーが透明感を持つことに対し、ムーアカイトは不透明であることが特徴です。
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ムーアカイトの産状
ムーアカイトは「チャート(角岩)」という岩石に成因が近い天然石です。チャートもムーアカイト同様、微細なクォーツからなる岩石です。ムーアカイトは火山岩や変成岩、堆積岩の中に形成されます。熱水中に含まれていた粘土鉱物が堆積して固まったり、堆積物の中にケイ酸が侵入して固まったりしてできます。そのため、ムーアカイトはさまざまな鉱物が入り混じった独特の姿をしているのです。
ムーアカイト 鉱物データ
項目 |
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和名 |
碧玉 へきぎょく |
モース硬度 |
7 |
結晶 |
六方晶系(潜晶質) |
成分 |
SiO2+不純物 |
比重 |
2.91 |
色 |
白、黄、褐色 |
一般的なトリートメント等 |
なし |
ムーアカイトの歴史と産地
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ムーアカイトの歴史
ムーアカイトは、産地であるオーストラリアに住む「アボリジニ」という先住民族に古くから関わってきた天然石です。アボリジニはオパールやクォーツなどの天然石を霊石として珍重してきましたが、ムーアカイトもその一つで「雨を呼ぶ石」や「大地の石」という名で親しまれてきました。
ムーアカイトの名前の由来である「ムーカ」は、アボリジニの言葉で「流れる水」を意味しています。ムーアカイトはその名の通り、水の流れを教えてくれる石とされており、地下水脈を探り当てるための石としても用いられたといわれています。
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ムーアカイトの産地
天然石アクセサリーに使われるような、上質なムーアカイトの産地として有名なのはアフリカとオーストラリアです。特にオーストラリアのムーカ地区はムーアカイトの一大産地として有名です。当店でもアフリカ産、オーストラリア産のムーアカイトを中心に取り扱っています。
ムーアカイトの価値
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ムーアカイトは、さまざまな鉱物が入り混じってできた独特の模様がはっきりと現れ、クラックの少ないものが高い価値を持つとされています。天然石の中では比較的手に入りやすい価格帯であり、丈夫で取り扱いがしやすいことが魅力です。
主張しすぎない落ち着いたアースカラーは、落ち着いた雰囲気のファッションに合わせるとお互いを引き立て合います。当店でも、大人っぽいコーディネートにぴったりの優しい風合いのムーアカイトを数多く取り揃えております。