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ハイパーシーン
ハイパーシーンについて
【和名・紫蘇輝石(しそきせき)|英語・Hypersthene|産地・カナダ】
ハイパーシーン(スターエンスタタイト)はブロンザイトと同じパイロキシン(輝石)族に属し、ほぼ同じ化学組成を持つ鉱物です。メタリックなブラックの中にスター効果が見られる美しい天然石です。当店ではビーズ、カボション(ルース)等を販売しております。
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ハイパーシーンとは
ハイパーシーンとは、マグネシウムと鉄とケイ酸を主成分とするパイロキシン(輝石)の一種です。名前の由来は、ギリシャ語で「超越」を意味する「hyper」と「強さ」を意味する「sthenos」を組み合わせたものです。顕微鏡で見ると、赤色や紫色に見えるため、和名は「紫蘇輝石(しそきせき)」と呼ばれます。また、「スターエンスタタイト」と呼ばれることもあります。
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ハイパーシーンの産状
ハイパーシーンは塩基性と超塩基性の火成岩、深成岩の中に生成されます。結晶は柱状で、両端に丸みのある形をしているのが特徴です。鉱物としては輝石グループの一種で、同じグループにはジェダイト(翡翠輝石)やクンツァイト(リチア輝石)があります。ブロンザイト(古銅輝石、こどうきせき)とほぼ同じ化学組成ですが、鉄分が30%以上になるとハイパーシーンになります。
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隕石からも見つかったハイパーシーン
ハイパーシーンは基本的な造岩鉱物(岩石を構成する鉱物)の一種で、世界中で産出します。そのため、地球だけでなく、宇宙の星々にもハイパーシーンが含まれている場合があるのです。その証拠に、過去には太陽系ができたばかりの頃に造られたコンドライト(石鉄隕石)の中から発見されたこともありました。
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ハイパーシーンのシラー
ハイパーシーンは、艶のある漆黒の地色に、ピンクがかったブラウンの「シラー」が美しく輝く天然石です。シラーとは、ムーンストーンなどの表面に現れる、ぼんやりとした光の効果です。天然石の種類によって、青や白、虹色など、さまざまなシラーが現れます。
ハイパーシーンの表面に光が当たると「光の干渉」という現象が起き、反射した光の波長が変化するため、表面にピンクがかったブラウンの光が現れたように見えます。これがハイパーシーンのシラーのしくみです。
ハイパーシーンの特徴
ハイパーシーン 鉱物データ
項目 | |
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和名 | 紫蘇輝石 しそきせき |
モース硬度 | 5〜6 |
結晶 | 単斜晶系 |
成分 | MgSiO3 |
比重 | 3.9 |
色 | 黒 |
一般的なトリートメント等 | なし |
- ハイパーシーンは世界各地で産出しますが、特に上質なハイパーシーンが産出することで有名なのはカナダです。他にはアメリカ、ブラジルなどです。日本でも各地で産出したという記録が残っています。当店ではカナダ産を中心に、上質なハイパーシーンを多数取り扱っています。
ハイパーシーンの産地
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ハイパーシーンは、黒い地色にピンクからブラウンのシラーがはっきりと現れているものが高い価値を持つとされています。また、クラックが少なく、表面に艶があることも価値を高める要素の一つです。
天然石の中では比較的お求めやすく、耐久性も高いのでアクセサリーなどに使いやすいことが魅力です。当店でも、美しい輝きを持つハイパーシーンを多数取り揃えています。
ハイパーシーンの価値
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傷がつかないよう、取扱いに注意
ハイパーシーンは傷つきにくさを示すモース硬度が5から6と、やや柔らかい石です。より硬度の高いクォーツやトパーズ、ルビーやサファイアなどと一緒にすると、ハイパーシーンに傷がついてしまう可能性があります。ハイパーシーンを保管する時は、他の石とぶつからないよう、仕切りのある箱や小袋に入れるなどして、個別に保管すると安全です。 -
普段のお手入れは空拭きで
ハイパーシーンは汗などで劣化しにくい石ですので、普段のお手入れは空拭きで結構です。ハイパーシーンのアクセサリーを身につけた後は、乾いた柔らかい布で空拭きをすると、ハイパーシーンの美しさを長い間保つことができます。 -
汚れが気になる場合は、中性洗剤をたらした水で洗う
ハイパーシーンは水に強い特徴があるので、水洗いが可能です。皮脂汚れなどが気になる際は、中性洗剤を垂らしたぬるま湯でもみ洗いをします。汚れが落ちたら、洗剤が残らないように水でしっかりとすすぎます。すすいだ後は、乾いた布で水気をよく拭き取ってください。 -
直射日光には当てない
ハイパーシーンは長時間、直射日光に当てると劣化してしまう恐れがあります。そのため、直射日光が当たらない場所で保管をしてください。保管する際は、蓋つきの容器に入れておくとよいでしょう。
ハイパーシーンのお手入れ
ハイパーシーンの販売商品
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