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カイヤナイト

カイヤナイトについて

【和名・藍晶石 (らんしょうせき)|英語・Kyanite|産地・ブラジル/ネパール/アフリカ等】

カイヤナイトとは深いブルー、グリーンの色合いが美しい天然石です。剥離しやすい特性を持つためラウンド形状では含侵処理されるのが通常です。含侵時に着色されたものも流通していますが、当店では天然色のもののみを取り扱っています。宝石質のものは無処理です。当店ではビーズを中心に、カボション(ルース)、ペンダントトップ、ブレスレットなどを販売しております。

    カイヤナイトとは

    カイヤナイトペンダントトップ
  • カイヤナイトの名前の由来


    カイヤナイトの語源は、ギリシャ語で「深い青」を意味する「Kyanos」です。もともとは「Cyanite(サイヤナイト)」という名前でした。これは、1789年にドイツの地質学者であるアブラハム・ゴットリーブ・ヴェルナー(Abraham Gottlob Werner)によって名付けられたものです。しかし、その由来である「cyanos」がアズライトという別の鉱物の色を指す言葉だったので、翌年ウェルナーが「Kyanite(カイヤナイト)」に修正しています。

    その深いブルーは、日本人の目にはどちらかというと藍色に映るため、和名は「藍晶石(らんしょうせき)」です。
  • カイヤナイトの産状


    カイヤナイトはケイ酸塩鉱物の一種であり、アルミニウムを含む変成岩、もしくは堆積岩中に結晶します。高圧下において、安定した結晶の形を維持します。細長い葉のような形や刃のような形、柱状、卓状の形に結晶します。また、繊維状や塊状に結晶することもあります。

    カイヤナイトは、共生鉱物としてクォーツやガーネット、スタウロライト(十字石、じゅうじせき)を伴うことがあります。別の鉱物を伴うことで、カイヤナイトが本来持っている色を超えたカラーバリエーションを持つようになったカイヤナイトは「マトリクス・カイヤナイト」と呼ばれます。

  • カイヤナイト 鉱物データ

項目
和名 藍晶石 らんしょうせき
モース硬度 7.5(角度によって4)
結晶 三斜晶系
成分 Al2OSiO4
比重 3.6
青、緑、灰、オレンジ等
一般的なトリートメント等 熱処理

    カイヤナイトの特徴

    カイヤナイト原石
  • 鮮やかなブルーが美しい天然石


    鮮やかなブルーカラーは、カイヤナイトに微量に含まれる鉄やチタンによって生みだされます。ブルーの宝石の代表格であるサファイアにも勝るとも劣らない美しいブルーであることから、かつてはサファイアと混同されることも少なくありませんでした。カイヤナイトの結晶の色は、結晶の中心にいくほど色が濃くなり、端にいくほど薄くなるという特徴があります。

    しかし最近では、逆に中心部の色が薄く、端の方が色の濃いカイヤナイトがネパールで見つかり、話題になりました。また、一つの結晶上にグリーンとブルーの2色を伴うバイカラーカイヤナイトが産出することもあります。
  • 強い劈開性(へきかいせい)を示す


    カイヤナイトの最大の特徴は、強い劈開性を示すことです。カイヤナイトは断面が平らで、四角い柱状の結晶になりますが、平らな広い方の柱面に平行な角度で、完全な劈開性を示します。また、それに交差するように不完全な2方向の劈開性があり、角度によって割れやすさが極端に異なります。割れにくい角度では硬度7.5ですが、割れやすい角度だと硬度4まで下がってしまいます。

    カイヤナイトはその極端な変化から、別名を「二硬石(にこうせき、ディスシーン)」と呼ばれることもあり、カットが難しい石の一つに数えられます。当店では、そんなカットの難しいカイヤナイトを、美しいルースにカットしたものを多く取り揃えております。
  • カイヤナイトの宝石以外の用途


    カイヤナイトは宝石としてカットされる他、耐熱セラミックの製造に用いられます。また、電気工学の分野では絶縁体の材料として用いられることもあります。更には、岩石が変性する際に受けた圧力や変化を測定するための指標としても用いられます。このように、カイヤナイトは生活のさまざまな分野で利用されているのです。
  • カイヤナイトの価値


    カイヤナイトは、内包物が多すぎず、透明感が強いものであるほど価値も高くなります。当店のカイヤナイトは、色の濃いものから可愛らしいパステルカラーのものまで、透明度の高い厳選された宝石質のものをメインに取り扱っております。
  • その他の特徴


    カイヤナイトは、ブルーの他にも、含まれる不純物によってグリーンやオレンジなどの色を呈します。特に、発色要因となる不純物の含まれないホワイトのものは「ラエチザイト」と呼ばれますが、これは宝石として使われることはありません。

    また、アンダリュサイト(紅柱石、こうちゅうせき)、シリマナイト(珪線石、けいせんせき)とは、同じ成分でありながら、結晶の形が違う「同質異像(どうしついぞう)」という関係にあります。これは、カイヤナイトやアンダリュサイト、シリマナイトが生まれる場所の圧力や温度の違いが関係してきます。また、カイヤナイトは摂氏1,100℃を超える高温下では分解し「ムライト」と呼ばれるアルミニウムと二酸化ケイ素の化合物と「石英ガラス」に変化し、体積が膨張します。

    カイヤナイトの産地

  • ヒマラヤ山脈

    カイヤナイトは限られた産地でしか採れないため、産出量が少なく、希少価値の高い天然石です。宝石質のカイヤナイトが採れる主な産地はブラジル、ネパール、アメリカの一部です。かつてはブラジルとアメリカの一部が、宝石質のカイヤナイトが採れる産地の代表格でした。ネパールは産地として比較的新しい場所ですが、特に中西部カリ・ガンダキ地方の鉱床では、とても色鮮やかなブルーのカイヤナイトが採れます。その他にも、ケニア、インド、アメリカ、カナダ、ミャンマーなどで産出します。

  • カイヤナイトの種類


    一口にカイヤナイトといっても、その色味によってさまざまな名称があります。ここでは、当社で取り扱っているカイヤナイトを中心に、代表的なものをご紹介いたします。
  • インディゴブルーカイヤナイト


    インディゴブルーカイヤナイト

    カイヤナイトの中でも、ややグリーンがかった美しいインディゴブルーを示すものを指します。深海を思わせるこのインディゴブルーは、カイヤナイトの中でも特に珍しい色です。当店では、このインディゴブルーカイヤナイトを多く取り揃えております。

  • グリーンカイヤナイト


    グリーンカイヤナイト

    春の木の梢に萌えいづる若葉のような、爽やかなグリーンが特徴のカイヤナイトです。このグリーンは、カイヤナイトに含まれる微量のバナジウムにより発色します。

  • オレンジカイヤナイト


    オレンジカイヤナイト

    オレンジカイヤナイトは、2007年にタンザニアで発見されたばかりの新しいカイヤナイトです。通常のカイヤナイトはブルーやグリーンに発色しますが、微量のマンガンによって夕陽のようなオレンジに発色することがあります。

    カイヤナイトのお手入れ

    カイヤナイトのペンダント
  • 割れやすいので、取扱いに注意


    カイヤナイトは特定の方向に強い劈開性を示す石です。そのため、衝撃に弱く、石同士をぶつけただけでも割れてしまうことがあります。カイヤナイトを保管する時は、他の石とぶつからないよう、仕切りのある箱や小袋に入れるなどして、個別に保管すると安全です。また、強くぶつけたり、硬い床に落としたりしないように気をつけてください。
  • 普段のお手入れは空拭きで


    カイヤナイトは劣化しにくい石ですので、普段のお手入れは空拭きで結構です。カイヤナイトのアクセサリーを身につけた後は、乾いた布で空拭きをすると、カイヤナイトの美しさを長い間保つことができます。
  • 汚れが気になる場合は、中性洗剤やアルコールティッシュで洗う


    カイヤナイトは水に強い特徴があるので、水洗いが可能です。皮脂汚れなどが気になる際は、中性洗剤を垂らしたぬるま湯でもみ洗いをします。汚れが落ちたら、洗剤が残らないように水でしっかりとすすぎます。すすいだ後は、乾いた布で水気をよく拭き取ります。また、アルコールティッシュで軽く拭くことでも汚れを落とすことができます。
  • 直射日光には当てない


    カイヤナイトは長時間直射日光に当てると、退色してしまう恐れがあります。そのため、日光が当たらない場所で保管をする必要があります。

カイヤナイトの販売商品

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