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アメジスト
グリーンアメジスト
グリーンアメジスト・グリーンアメシスト・プラシオライトについて
【和名・緑水晶|英語・Green Amethyst|産地・ブラジル/インド】
グリーンアメジストとはアメジストが熱によって緑色に変色したものです。 ギリシャ語で明るい緑という意味をもった「プラシオライト」と呼ばれることもあります。当店ではビーズを中心に、カボション(ルース)、ペンダントトップ、ブレスレットも販売しております。-
グリーンアメジストとは
グリーンアメジストとは、特定の産地で採れるアメジストを500度ほどで加熱し、ガンマ線で放射線処理を施すことで、紫色から緑色に色が変わったアメジストを指します。その明るい緑色から、ギリシャ語でギリシャ語で「明るい緑」を意味する「prasios」から取って「プラシオライト」とも呼ばれます。1953年、アメジストを加熱処理してシトリンを作る過程で、偶然に発見されたといわれています。
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アメジストの産状
アメジストは、ケイ酸塩鉱物の一種でクォーツ(石英、せきえい)の一種です。クォーツが無色透明なのに対して、鉄イオンを含むことによって紫色になったものがアメジストです。クォーツは地殻を構成する非常に一般的な造岩鉱物で、フェルスパー(長石、ちょうせき)に次いでもっともよく見られるもので、火成岩・変成岩・堆積岩のいずれにもしばしば含まれます。二酸化ケイ素が火山噴火した際に出たマグマの熱に溶かされ、それを含んだ水が冷やされて結晶化することでクォーツが作られますが、結晶化する際にケイ素の一部が鉄イオンに置き換わることによって紫色に染まり、アメジストが生まれるのです。
また、結晶化の過程で特定の温度まで熱せられると、ごくまれに紫色から黄色のシトリンに変わることもあります。これは、含まれる鉄イオンが変質することが原因です。天然のシトリンが産出することは滅多になく、市場に出回る多くのシトリンはアメジストを加熱処理して黄色くしたものです。
グリーンアメジストの特徴
グリーンアメジスト 鉱物データ
項目 | |
---|---|
和名 | 石英 せきえい |
モース硬度 | 7 |
結晶 | 三方晶系 |
成分 | SiO2 |
比重 | 2.65 |
色 | 緑 |
一般的なトリートメント等 | 加熱処理、照射処理 |
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アメジストの歴史
アメジストの歴史は古く、紀元前にはすでに装飾品として用いられていました。また、アメジストは酔いどめのお守りとして珍重されていました。「アメジスト」という名も、ギリシャ語で「酒に酔わない」を意味する「amethystos」に由来しています。
ギリシャ神話では、女神アルテミスに仕えていた女性「アメシスト」が、アメジストの名前の由来になったという話が語られています。酒の神バッカスのけしかけた虎に追われたアメシストは神に助けを請い、祈りを捧げました。すると、アメシストの身体は無色透明な水晶に変化してしまいました。これを哀れんだバッカスがブドウ酒を水晶に注ぐと、水晶は紫色に染まりました。これがアメジストの始まりであるといわれています。
日本では平安時代の薬物事典である『本草和名』に「紫石英」としてアメジストが登場しています。紫色は高貴な色として、薬の材料に使われてきたのです。
このように、古来より紫色が尊ばれてきたアメジストですが、変種としてグリーンアメジストが登場してからは、その人気は徐々に上がっています。 -
グリーンアメジストの産地
世界中で産出するアメジストに対し、グリーンアメジストは非常に産出が少ない天然石です。グリーンアメジストの元になるアメジストは、アメリカ合衆国のカリフォルニア州、ネバダ州の境界付近、ブラジルのパラー州のマラバ、ポーランドのドルヌィ・シロンスク県、カナダのオンタリオ州にあるサンダーベイ地区など、限られた地域でのみ産出します。また、アメリカのネバダ州では、ごく稀に加熱処理を施す必要のない、緑色のグリーンアメジストが産出することがあります。
グリーンアメジストの歴史と産地
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グリーンアメジストが緑色に変わる理由
アメジストの色を決定する要因は、アメジストに含まれる鉄イオンの種類に関係しています。鉄イオンには「二価の鉄イオン」と「三価の鉄イオン」が存在しています。アメジストに熱処理、放射線処理をすると、三価の鉄イオンは黄色く発色します。と同時に、二価の鉄イオンは青く発色します。この2色が混ざり合い、私たちの目には緑色に見えるのです。
「グリーンアメジストの産地」で述べたとおり、グリーンアメジストの元になるアメジストは産出量が多くありません。これは、二価の鉄イオンを一定量含んでいるアメジストが限られた地域にしか産出しないからです。そのため、グリーンアメジストは非常に珍しい天然石なのです。 -
グリーンアメジストの価値
グリーンアメジストは、色ムラやクラック、インクルージョンが少なく、透明度の高いものが価値があるとされています。当店では透明度の高い、宝石質のグリーンアメジストを数多く取り揃えております。
グリーンアメジストの発色要因と価値
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傷がつかないよう、取扱いに注意
グリーンアメジストは傷つきにくさを示すモース硬度が7と、傷つきにくい丈夫な石です。しかしながら、より硬度の高いトパーズやルビー、サファイアなどと一緒にすると、グリーンアメジストに傷がついてしまう可能性があります。グリーンアメジストを保管する時は、他の石とぶつからないよう、仕切りのある箱や小袋に入れるなどして、個別に保管すると安全です。 -
普段のお手入れは空拭きで
グリーンアメジストは劣化しにくい石ですので、普段のお手入れは空拭きで結構です。グリーンアメジストのアクセサリーを身につけた後は、乾いた布で空拭きをすると、グリーンアメジストの美しさを長い間保つことができます。 -
汚れが気になる場合は、中性洗剤やアルコールティッシュで洗う
グリーンアメジストは水に強い特徴があるので、水洗いが可能です。皮脂汚れなどが気になる際は、中性洗剤を垂らしたぬるま湯でもみ洗いをします。汚れが落ちたら、洗剤が残らないように水でしっかりとすすぎます。すすいだ後は、乾いた布で水気をよく拭き取ります。また、アルコールティッシュで軽く拭くことでも汚れを落とすことができます。 -
直射日光には当てない
グリーンアメジストは長時間直射日光に当てると、含まれる鉄イオンが化学反応を起こして退色してしまう恐れがあります。そのため、日光が当たらない場所で保管をする必要があります。保管する際は、蓋つきの容器に入れておくとよいでしょう。
グリーンアメジストのお手入れ
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