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アマゾナイト
アマゾナイトについて
【和名・天河石|英語・Amazonite|産地・ペルー/ブラジル/ロシア/モザンビーク/ウイグル等】
アマゾナイトとはフェルスパー(長石)グループの青い天然石です。産出地域によって色合いや模様が異なるのが特徴です。当店ではビーズを中心に、カボション(ルース)、ブレスレットも販売しております。-
アマゾナイトの特徴
アマゾナイトは、爽やかな青緑色が特徴的な天然石です。アマゾナイトはフェルスパー(長石、ちょうせき)グループのマイクロクライン(微斜長石、びしゃちょうせき)という種類に属しており、その中でも青緑色のものを指します。この青緑の地色の上には、アルバイト(曹長石、そうちょうせき)と呼ばれる、マイクロクラインとは系列の異なるフェルスパーが白い縞模様を形作っています。この構造を「パーサイト」と呼び、ターコイズ(トルコ石)やジェード(翡翠、ひすい)などの色合いが似た石と区別するポイントとなるのです。
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アマゾナイトの産状
アマゾナイトを構成するフェルスパーは、地球上でもっとも多く存在している鉱物の一つであり、ほとんどの岩石に含まれています。しかしながら、フェルスパーは特定の条件が揃った環境でのみ青緑色になるため、アマゾナイトの産地は限られているのです。アマゾナイトは共生鉱物としてクォーツ(石英、せきえい)やフローライト(蛍石、ほたるいし)、トルマリン(電気石、でんきいし)などを伴うことがあります。
アマゾナイトの特徴
アマゾナイト 鉱物データ
項目 | |
---|---|
和名 | 天河石 てんがせき |
モース硬度 | 6〜6.5 |
結晶 | 三斜晶系 |
成分 | KAlSi3O8 |
比重 | 2.58 |
色 | 青、緑 |
一般的なトリートメント等 | 樹脂含浸処理、照射処理 |
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アマゾナイトの歴史
美しい青緑色のアマゾナイトは、古くから装飾品として使われていました。古代エジプトでは黄金細工のアクセントにアマゾナイトが使われたり、ビーズ型のジュエリーも用いられたりしていました。
アマゾナイトは、この石と縁のあるアマゾン川にちなみ「アマゾンの石」を意味する名前が付けられています。和名もアマゾン川をイメージした「天河石(てんがせき)」と呼ばれます。また、ターコイズやジェードに似た色から「アマゾン・トルコ」「アマゾン・ジェード」と呼ばれることもあります。しかしアマゾナイトは、アマゾン川で産出した石ではないのです。
なぜ「アマゾナイト」と呼ばれるのか。名前の由来には、2つの説があります。 -
宝石商の勘違い説
アマゾン川から遠く離れた鉱山で、青いフェルスパーを手にした宝石商がいました。この宝石商は、そのフェルスパーの出所を探してアマゾン川流域を探索します。すると、川の流域にある金の鉱山から排出された屑石の中から、青緑色の石を見つけました。
宝石商はこの石を、自分が手に入れた青いフェルスパーと同じものだと勘違いしてしまいます。そして、この青緑色の石を「アマゾナイト」の名で市場に持ち込みました。(ちなみにこの石は、クォーツの一種だったのではないかと言われています。)時代が下るにつれて、いつしか、青緑色のマイクロクラインがアマゾナイトと呼ばれるようになりました。 -
神話になぞらえた説
そもそもアマゾン川という名前は、アマゾン川を探索した探検家「フランシスコ・デ・オレリャーナ」が、ギリシャ神話に登場する女人族「アマゾネス」にちなんで名付けたと言われています。オレリャーナは川の雄大さと空の色にギリシャ神話の世界を見出し、それを結びつけました。
それと同じように、当時の宝石商も、この石の鮮やかな青緑色にアマゾネスの神話を見出して「アマゾナイト」と呼ぶようになりました。
これら2つの説のどちらが正しいかは定かではありませんが、どちらが正しかったとしても、この石がアマゾン川流域からは産出されないということには変わりありません。それが判明した今でも、アマゾナイトはそのままの名前で呼ばれ続けているのです。
アマゾナイトの歴史と名前の由来
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アマゾナイトの産地
宝石質のアマゾナイトで有名な産地はアフリカ、中国、ロシア、モザンビーク、インド、ブラジル、ペルーなどです。最近ではこれらの産地の他、インドでも産出されるようになりました。特にペルー産のアマゾナイトは質が高いものが多く、非常に人気です。
アマゾナイトは産地ごとに異なった表情を持っています。たとえば、ペルー産は鮮やかなスカイブルー、ロシア産は緑が濃くパーサイトがはっきりと見えます。タンザニア産はジェードに近い色合いをしています。当店ではさまざまな産地の、バリエーション豊かなアマゾナイトを数多く取り揃えております。 -
アマゾナイトの価値
アマゾナイトは、色が美しく、クラックやインクルージョンが少なく、透明度の高いものが価値があるとされています。当店では透明度の高い、宝石質のアマゾナイトを数多く取り揃えております。 -
アマゾナイトシリカ
アマゾナイトの中でもシリカ(二酸化ケイ素)という、クォーツの主成分となる物質が染み込んだものを「アマゾナイトシリカ」と呼び、高い価値があるとされます。「アイスアマゾナイト」と呼ばれることもあります。非常に透明度が高く、またクォーツの主成分が染み込んでいるために丈夫でもあるのが、アマゾナイトシリカの特徴です。
アマゾナイトの産地と価値
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割れないよう、取扱いに注意
アマゾナイトは特定の方向に強い劈開性(へきかいせい)を示します。そのため、衝撃に弱く、強くぶつけると割れてしまう可能性があります。また、アマゾナイトより硬度の高いクォーツやルビー、サファイアなどと一緒にすると、アマゾナイトに傷がついてしまう可能性があります。アマゾナイトを保管する時は、他の石とぶつからないよう、仕切りのある箱や小袋に入れるなどして、個別に保管すると安全です。また、硬い床に落としたり、超音波洗浄をしたりしないように気をつけてください。 -
普段のお手入れは空拭きで
アマゾナイトは劣化しにくい石ですので、普段のお手入れは空拭きで結構です。アマゾナイトのアクセサリーを身につけた後は、乾いた布で空拭きをすると、アマゾナイトの美しさを長い間保つことができます。 -
汚れが気になる場合は、中性洗剤やアルコールティッシュで洗う
アマゾナイトは水に強い特徴があるので、水洗いが可能です。皮脂汚れなどが気になる際は、中性洗剤を垂らしたぬるま湯でもみ洗いをします。汚れが落ちたら、洗剤が残らないように水でしっかりとすすぎます。すすいだ後は、乾いた布で水気をよく拭き取ります。また、アルコールティッシュで軽く拭くことでも汚れを落とすことができます。 -
直射日光には当てない
アマゾナイトは長時間直射日光に当てると、退色してしまう恐れがあります。そのため、日光が当たらない場所で保管をする必要があります。また、アマゾナイトは急激な温度変化にも弱い石です。直射日光の温度で割れたり欠けが発生したりしてしまう可能性もありますので、そちらも注意が必要です。
アマゾナイトのお手入れ
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