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ラルビカイト
ラルビカイトについて
【和名・月長石閃長岩(げっちょうせきせんちょうがん)|英語・Larvikite |産地・中国】
ラルビカイトとはバイトタイト、オリゴクレースなどが組み合わさった、ラブラドライトに似た光沢を放つ天然石です。当店ではビーズを中心に販売しております。
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ラルビカイトとは
ラルビカイトはバイオタイト(黒雲母)オリゴクレース(灰曹長石、かいそうちょうせき)など、複数の鉱物を含む岩石です。名前の由来はノルウェー南部にあるラルビック近郊で発見され、あるラルビック港から各地に輸出されたことです。
ラブラドライト(曹灰長石、そうかいちょうせき)に似た、ぼんやりした「シラー」と呼ばれる光を放つ独特の光沢を持っていることが特徴です。
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ラルビカイトの産状
ラルビカイトは、地中深くからあがってきたマグマが、地下の奥深くでゆっくりと時間をかけて固まることにより形成されます。
ラルビカイトに含まれるオリゴクレースは、フェルスパー(長石)の一種で、中でもナトリウムとカルシウムを多く含む「プラジオクレース(斜長石)グループ」の鉱物です。一定の方向に割れやすい「劈開(へきかい)」という性質を強く持っているため、オリゴクレース単体の結晶は強い衝撃を与えると簡単に割れてしまいます。
一方、バイオタイトはマイカ(雲母)の中でも黒いものを指します。フロゴパイト(金雲母)とアナイト(鉄雲母)の両方の成分が溶け合った「固溶体」というもので、1つの鉱物の名前ではありません。ラルビカイトを含めたマイカは、横方向に対して強い劈開を持っており、マイカ単体の結晶は、手で紙のように薄く剥がすことができます。そのことからマイカは「千枚はがし」の別名もあります。
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ラルビカイトのシラー効果
ラルビカイトに含まれるオリゴクレースは、複数のフェルスパーが交互に重なっている構造をしています。その構造に光が当たると「光の干渉」という現象が起き、反射された光がさまざまな色に変化して目に飛び込んできます。これにより、石の表面にさまざまな色の光が浮かんで見えるのです。
ラルビカイトの特徴
ラルビカイト 鉱物データ
項目 | |
---|---|
和名 | 月長石閃長岩 げっちょうせきせんちょうがん |
モース硬度 | 6〜6.5 |
結晶 | 単斜晶系 |
成分 | (Ca, a)(Si, Al)4O8 |
比重 | 岩石のため、石ごとに個体差あり |
色 | 黒 |
一般的なトリートメント等 | なし |
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ラルビカイトの産地
現在、主に市場に出回っているラルビカイトは、中国産のものが多いです。他にも名前の由来となったノルウェー、南アフリカなどでも産出します。当店では中国産のものを中心に、上質なラルビカイトを数多く取り揃えています。
ラルビカイトの産地
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ラルビカイトの価値
ラルビカイトは、シラーがはっきりと美しく現れ、クラックが少ないものが高い価値を持つとされています。落ち着いた輝きを持つラルビカイトは、大人っぽい雰囲気を持つシックなコーディネートにぴったりといえるでしょう。当店でも、美しいシラーを持つラルビカイトをご用意しています。 -
石材としても使われるラルビカイト
ラルビカイトはその独特の美しさから、ビルの装飾などの高級石材として使われることもあります。真珠にも似た輝きを持つラルビカイトは「ブルーパール」や「エメラルドパール」などと呼ばれることもあります。
ラルビカイトの価値
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傷がつかないよう、取扱いに注意
ラルビカイトは傷つきにくさを示すモース硬度が6から6.5と、比較的柔らかい石です。そのため、より硬度の高いクォーツやトパーズ、ルビーやサファイアなどと一緒にすると、ラルビカイトに傷がついてしまう可能性があります。ラルビカイトを保管する時は、他の石とぶつからないよう、仕切りのある箱や小袋に入れるなどして、個別に保管すると安全です。 -
普段のお手入れは空拭きで
ラルビカイトは汗や水分に弱い石ですので、普段のお手入れは空拭きで結構です。ラルビカイトのアクセサリーを身につけた後は、乾いた柔らかい布で空拭きをすると、ラルビカイトの美しさを長い間保つことができます。温泉などに入る時は、ラルビカイトのアクセサリーは外してください。 -
直射日光には当てない
ラルビカイトは長時間、直射日光に当てると退色してしまう恐れがあります。そのため、直射日光が当たらない場所で保管をしてください。保管する際は、蓋つきの容器に入れておくとよいでしょう。
ラルビカイトのお手入れ
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