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アイオライト

アイオライトについて

【和名・菫青石 |英語・ Iolite|産地・マダガスカル/インド】

アイオライトとは、見る方向によって青色から無色や灰褐色へと変色する天然石です。 その強い多色性からダイクロアイト(「2色の石」の意味)とも呼ばれます。近年、ブラッドショットアイオライトは特に人気が高まっています。当店ではビーズを中心に、カボション、ルース、ブレスレットも販売しております。

    アイオライトの特徴

    アイオライトのカボション
  • アイオライトの名前の由来


    アイオライトの名前の由来は、ギリシャ語の「ion(菫色)」と「lithos(石)」を組み合わせたものです。その綴から「イオライト」と呼ばれることもあります。アイオライトは宝石名で、鉱物名としては「コーディエライト」と呼ばれます。これは1813年にフランスの地質学者ルイ・コルディエが、この鉱物を文書に記載したことに由来します。その美しい菫のような青から、和名は「菫青石(きんせいせき)」です。
  • アイオライトの産状


    高温低圧型の広域変成岩や接触変成岩、特に泥質ホルンフェルス(泥岩が熱によって変質するタイプの接触変成岩)の中に結晶します。そのほか、花崗岩にも含まれることがあります。

    アイオライトは、共生鉱物としてアンダリュサイト(紅柱石、こうちゅうせき)、カイヤナイト(藍晶石、らんしょうせき)、シリマナイト(珪線石、けいせんせき)、スタウロライト(十字石、じゅうじせき)を伴うことがあります。
  • 菫色と枯葉色、2色に鮮やかな変化を遂げるアイオライト


    アイオライト最大の特徴は、観察する角度によって色が菫のような群青色から、枯葉のような黄緑色に変わる「多色性(プレオクロイズム)」です。これは、アイオライトの結晶の内部を通った光が、方向によって異なった吸収のされ方をすることに由来します。この特徴から、アイオライトは別名で「2色の石」を意味する「ダイクロアイト」と呼ばれることもあります。ただし、実際に見える色は青、薄い青、黄緑の3つであるとも言われています。

    更にアイオライトは、ブルーの宝石の代表格であるサファイアに勝るとも劣らない澄み切った美しいブルーを呈することから「ウォーターサファイア」と呼ばれることもあります。 アイオライト、コーディエライト、ダイクロアイト、ウォーターサファイア、どの名もアイオライトのさまざまな側面を表した名前なのです。

  • アイオライト 鉱物データ

項目
和名 菫青石 きんせいせき
モース硬度 7
結晶 斜方晶系
成分 Mg2Al3(AlSi5O18)
比重 2.6
青、紫(角度によって枯草色)
一般的なトリートメント等 放射線照射

    アイオライトの歴史と産地

    船
  • 航海のお守り、バイキングの道標として使われたアイオライト


    アイオライトは見る方向により海のような美しい青が現れる特徴から、長い航海の無事を祈るお守りとして船乗りが身につけていました。また、バイキングがアイオライトを薄くスライスし、曇りの日に太陽の場所を知るために使う減光板や偏光フィルターとして使っていたと言われています。 青い色が出る方向に舵を切ることで、バイキングたちは方角の分からない海の真ん中でも、自分たちの位置を特定することができました。いずれも、アイオライトの特徴に、人々が不思議な魅力を感じていたことを裏付ける物語です。
  • アイオライトの産地


    宝石質のアイオライトが産出する場所としては、マダガスカルやインドが有名です。他にはスリランカ、ブラジル、ミャンマーなどで産出します。当店のアイオライトはマダガスカルやインドで産出したものを中心として、美しい宝石質のものを多く取り揃えています。

    アイオライトの種類と価値


  • 一口にアイオライトといっても、インクルージョンや産状によって、さまざまな種類に分けられます。ここでは、当店で取り扱っているものを中心に、アイオライトの種類をご紹介いたします。
  • ブラッドショットアイオライト


    ブラッドショットアイオライトのルース

    主にインドで産出されるアイオライトです。ブラッドショットとは「血走った」という意味で、アイオライトに含まれるレピドクロサイトなどのインクルージョンの断片が光を反射することで、キラキラとした鮮やかな赤い色を呈します。
  • アイオライトサンストーン


    アイオライトサンストーンのルース

    アイオライトとサンストーンが入り混じったものを、アイオライトサンストーンと呼びます。サンストーンは太陽のように光り輝くことから、別名「ヘリオライト」と呼ばれます。当店のアイオライトサンストーンは、まるで夕焼けから夜に変わっていく空のように、赤くキラキラと輝きます。これは、インクルージョンの断片が光を反射する「アベンチュレッセンス」という効果です。
  • 桜石(さくらいし)


    これは、アイオライトが別の鉱物に置き換わることで生まれる石になります。アイオライトの六角柱の形をした結晶が分解すると、その形を残したままマスコバイト(白雲母、しろうんも)やクロライト(緑泥石、りょくでいせき)に変化する「仮晶(かしょう)」という現象が発生します。やがてアイオライトが風化すると、残った部分が桜の花びらのような形とピンク色に変わります。これが「桜石」です。京都府亀岡市にある「稗田野の菫青石化晶」と呼ばれる桜石は、国の天然記念物に指定され、現在は採集禁止となっています。
  • その他のアイオライト


    アイオライトは、含まれるインクルージョンによって猫の目のような一筋の光が現れる「キャッツアイ(シャトヤンシー)効果」が見られることがあります。インクルージョンの種類によって名称が変わり、ヘマタイトのインクルージョンでは「シルバーアイ」、レピドクロサイトのインクルージョンでは「レッドアイ」と呼ばれます。また、六条の光が現れる「スター効果」が現れることもあります。
  • アイオライトの価値


    アイオライトは、色が濃く、多色性がはっきりと現れ、透明感が強いものであるほど価値も高くなります。また、インクルージョンの種類によっても名称が変わり、価値も高くなります。当店のアイオライトは、色の濃いものから可愛らしいパステルカラーのものまで、透明度の高い厳選されたものをメインに取り扱っております。

    アイオライトのお手入れ

    アイオライトの原石
  • 割れやすいので、取扱いに注意


    アイオライトは傷つきにくさを示す硬度は高いのですが、特定の方向に強い劈開性(へきかいせい)を示し、粘り強さを示す靭性もあまり高いとはいえない石です。そのため、衝撃に弱く、石同士をぶつけただけでも割れてしまうことがあります。アイオライトを保管する時は、他の石とぶつからないよう、仕切りのある箱や小袋に入れるなどして、個別に保管すると安全です。また、強くぶつけたり、硬い床に落としたり、超音波洗浄をしたりしないように気をつけてください。
  • 普段のお手入れは空拭きで


    アイオライトは劣化しにくい石ですので、普段のお手入れは空拭きで結構です。アイオライトのアクセサリーを身につけた後は、乾いた布で空拭きをすると、アイオライトの美しさを長い間保つことができます。
  • 汚れが気になる場合は、中性洗剤やアルコールティッシュで洗う


    アイオライトは水に強い特徴があるので、水洗いが可能です。皮脂汚れなどが気になる際は、中性洗剤を垂らしたぬるま湯でもみ洗いをします。汚れが落ちたら、洗剤が残らないように水でしっかりとすすぎます。すすいだ後は、乾いた布で水気をよく拭き取ります。また、アルコールティッシュで軽く拭くことでも汚れを落とすことができます。
  • 直射日光には当てない


    アイオライトは長時間直射日光に当てると、退色してしまう恐れがあります。そのため、日光が当たらない場所で保管をする必要があります。また、アイオライトは急激な温度変化にも弱い石です。直射日光の温度で割れたり欠けが発生してしまう可能性もありますので、そちらも注意が必要です。しかし、そのおかげで熱処理を施されることはなく、市場に出回るのはほとんど天然の色合いであるという利点もあります。

アイオライトの販売商品

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