スギライトとは?日本人が発見した世界三大ヒーリングストーン
【和名・杉石(すぎいし)|英語・Sugilite|産地・南アフリカ】
スギライト (Sugilite/和名:杉石・すぎいし)は、1944年に愛媛県の岩城島で発見され、発見者である岩石学者・杉健一博士の名前にちなんで命名された、日本にゆかりの深い鉱物です。ラリマー・チャロアイトと並ぶ「世界三大ヒーリングストーン」の一つとされ、深く鮮やかな紫色のものほど価値が高いとされています。産出量が年々減っているため、鮮やかなパープルやピンクのものは価格の高騰が続いています。
当店では南アフリカ産を中心に、スギライトのビーズ(1連)・ルース(カボション)・ブレスレット・鑑別書付きの1点ものを卸価格(税込)で販売しています。業者様・デザイナー様の仕入れから、ハンドメイドを楽しむ方まで、用途に合わせてお選びください。
▼ スギライトの商品一覧を見る
+ スギライトの特徴
+ スギライトの価格相場とグレードの見方
+ スギライトの本物・偽物の見分け方
+ スギライトの歴史と産地
+ スギライトの選び方(ビーズ・ルース・ブレスレット)
+ スギライトの石言葉・意味とされる効果
+ スギライトのお手入れと保管方法
+ スギライトのよくある質問
スギライトの特徴
スギライトの名前の由来
スギライトの名前は、この鉱物を最初に発見した九州大学の岩石学者・杉健一博士に由来します。杉博士は当初、この鉱物をミラライト(ミラー石)の仲間と考えていましたが、弟子の村上允英博士らの研究によって新種の鉱物であることが判明し、1976年に新鉱物として記載されました。村上博士は師である杉博士の名前をとって「スギライト」と命名し、和名もそのまま「杉石(すぎいし)」となりました。日本人の名前が付いた鉱物として、海外でも「Sugilite」の名で知られています。
スギライトの色と産状
スギライトの鮮やかな紫色は、含まれるマンガンに由来します。変成層状マンガン鉱床やアルカリ岩、閃長岩などの中で、周囲の鉱物を取り込みながら塊状に成長するため、一つひとつ模様が異なるのが特徴です。マンガンを含まないスギライトはウグイス色(淡黄褐色)をしており、杉博士や村上博士が研究していた岩城島のスギライトもこの色でした。そのため、村上博士は南アフリカ産の紫色のスギライトを初めて見たとき、たいへん驚いたと伝えられています。
市場に流通するおもな色は次のとおりです。
・パープル(紫):もっとも一般的で、濃く鮮やかなほど高く評価されます
・ピンク〜ラベンダー:アルミニウムを多く含むと淡い色になるとされ、希少で高価です
・ブラックスギライト/アイアンスギライト:鉄分や共生するマンガン鉱物の影響で黒みが強いものの流通名です
・ブルースギライト:青い部分はリヒテライト(リクトライト)など共生鉱物によるもので、紫との対比が人気です
・スギライトシリカ(ジェルスギライト):カルセドニーが染み込んで半透明になった、とくに希少なタイプです
スギライトの基本データ
スギライトの基本データ
英語名
Sugilite(海外では「スジライト」と発音されることもあります)
和名
杉石(すぎいし)
主な産地
南アフリカ(カラハリ・マンガン鉱床のウェセルズ鉱山)、日本(愛媛県)
色
紫、赤紫、ピンク、黒に近い濃紫、ウグイス色(淡黄褐色)
モース硬度
5.5〜6.5
石言葉
癒し、守護、浄化、第三の目(とされています)
項目
和名
杉石(すぎいし)
英名
Sugilite
成分
KNa2(Fe3+,Mn3+,Al)2Li3Si12O30(リチウムを含むケイ酸塩鉱物)
結晶系
六方晶系
モース硬度
5.5〜6.5
比重
2.74〜2.80
屈折率
1.607〜1.610
劈開
不明瞭
色
紫、赤紫、ピンク、黒に近い濃紫、淡黄褐色
一般的なトリートメント
なし(染色品・模倣品については「本物・偽物の見分け方」を参照)
スギライトの価格相場とグレードの見方
スギライトの価格は、紫の鮮やかさ・共生鉱物の少なさ・透明感・サイズで決まり、同じ8mmのブレスレットでも1万円台から10万円を超えるものまで数倍の差がつきます。ここでは当店の掲載価格をもとに相場の目安と、グレードの見方をご紹介します。
スギライトが高いのはなぜ?値段が上がり続ける理由
スギライトが高価なのは、�(�石質の原石が産出する場所が実質的に南アフリカのカラハリ・マンガン鉱床に限られること、�△修了砂侘未�年々減少していること、�3こ阿任亮�要増加により上質な原石の買い付け競争が続いていること、の3つがおもな理由です。とくに透明感のあるスギライトシリカや、ムラのない鮮やかなパープル・ピンクの原石は極めて少なく、当店の仕入れでも年々確保が難しくなっています。一方で、黒や褐色の共生鉱物が多いものは比較的手ごろな価格で流通しているため、用途に合わせて選べば予算内で本物のスギライトを手に入れることができます。
当店のスギライト価格帯の目安(税込)
掲載時点の当店の価格帯は次のとおりです(すべて税込)。在庫状況により変動しますので、最新の価格は商品一覧をご確認ください。
・チップ(ミニタンブル)1連:1,280円〜
・カボション(ルース)3〜10mm 1個:1,680円〜5,980円
・1点ものルース(AAA-):8,480円〜16,800円
・タンブルカット 1連(約38〜42cm):11,000円〜16,800円
・ブレスレット AA++(7.5〜10mm):22,800円〜38,800円
・ブレスレット AAA(6〜10mm・8面チューブ):39,800円〜69,800円
・大玉(15mm以上)・最上級グレード(AAAA〜AAAAA・鑑別書付き):218,000円〜448,000円
まずは価格の安い順に並べ替えて、予算に合うグレードから比べていただくのがおすすめです。
グレード(AA++・AAA・AAAA・AAAAA)の違いと見るポイント
当店のグレード表記は、仕入れの際に実物を見て判断している当店独自の基準で、鑑別機関の等級ではありません。おもに次の4点で評価しています。
1. 紫の発色:濃く鮮やかで、自然光でも蛍光灯の下でも紫がはっきり出るか
2. 色ムラ・共生鉱物:黒や褐色の部分が少なく、紫が全体に広がっているか
3. クラック(ひび):ブレスレットは穴まわりの欠け、ルースは裏面のひびがないか
4. 透明感:ジェル質(スギライトシリカ)の部分があるものは希少で高評価
AA++は紫の発色は良いものの共生鉱物がやや多い、手に取りやすいランクです。AAAは鮮やかな紫が全体に広がり、ハンドメイド・アクセサリー制作の主力になるランクです。AAAA〜AAAAAは発色・ムラの少なさともに最上級で、鑑別書を付けて販売しています。1点ものの商品ページでは動画も掲載していますので、画面上でも色味と模様をご確認ください。
スギライトの本物・偽物の見分け方
結論から言うと、透明感があって色が鮮やかなのに極端に安いスギライトは、まず疑ってかかるのが安全です。人気と価格の高騰にともない、スギライトには次のような模倣品が流通しています。
・紫色に染めたクォーツァイトやハウライト
・紫色のガラス
・スギライトの粉末を樹脂で固めた「練り物」
見分けるポイントは5つです。
1. 価格:本物のスギライトは原石の段階で高価なため、上質に見えて安すぎるものは注意
2. 模様:天然のスギライトは紫の濃淡や黒・褐色の共生鉱物の入り方が不規則。色が均一すぎる、表面のひびや筋に沿って染料が溜まっているものは染色の可能性
3. 重さと手触り:ガラス製は軽く、中に気泡が見えることがある
4. 紫外線(UVライト):スギライトは基本的に蛍光しないとされ、染色したクォーツァイトはわずかに蛍光することがある
5. 鑑別書:第三者の鑑別機関で「天然スギライト」と記載されるかどうかが最も確実
なお、カルセドニーが染み込んで半透明になった「スギライトシリカ」「ジェルスギライト」は偽物ではなく、天然スギライトの中でも希少なタイプです。
当店では鑑別書付きの商品をご用意しているほか、当店でご購入いただいた商品への鑑別書の発行(1件6,000円・税込)も承っています。仕入れ後に販売用の証明が必要な業者様はご活用ください。
スギライトの歴史と産地
スギライトの歴史
スギライトが初めて発見されたのは1944年、愛媛県の岩城島でのことでした。ただし見つかったのは数ミリ程度の小さなウグイス色の結晶だけで、新鉱物として記載されたのは1976年です。
その後1980年前後に、南アフリカ・北ケープ州のカラハリ砂漠に位置するカラハリ・マンガン鉱床のウェセルズ(ウィーセル)鉱山で、大量のスギライトが発見されました。マンガンを含んで鮮やかな紫色をしており、日本のものとは外見が全く異なっていたため、当初はソグディアナイト(ソグド石)とされていました。しかし、アメリカ・スミソニアン博物館の鉱物学者P.J.ダン(Pete J. Dunn)らの再調査により、日本で見つかっていたスギライトと同じ鉱物であることが確認されました。1980年代にはアメリカのヒーラーの間で注目を集め、ラリマー・チャロアイトとともに「世界三大ヒーリングストーン」と呼ばれるようになりました。
スギライトの産地
市場に出回る宝石質のスギライトのほとんどは、南アフリカ・北ケープ州のカラハリ・マンガン鉱床(ウェセルズ鉱山周辺)で産出したものです。原産地の日本(愛媛県岩城島、砥部町の古宮鉱山)のほか、イタリア、カナダ、インド、オーストラリアなどでも見つかっていますが、いずれも量が少なく、ビーズやルースに加工できる品質のものはほとんど流通していません。
ウェセルズ鉱山でも産出量は年々減っており、スギライトは天然石の中でもとくに価格の高騰が進んでいる石の一つです。当店では南アフリカ産のスギライトを中心に、仕入れ先で実物の色・模様を確認したうえで買い付けています。
スギライトの選び方(ビーズ・ルース・ブレスレット)
スギライトは用途によって選ぶ形状と見るポイントが変わります。当店の取り扱いは大きく「ビーズ(1連)」「ルース・カボション」「ブレスレット(完成品)」の3タイプです。
ビーズ(1連):ハンドメイド・アクセサリー制作向け
ラウンド6〜10mm、8面チューブ、タンブルカット、チップなどを1連単位で販売しています。当店の「1連(ブレスレット)」表記のラウンドビーズはブレスレット1本分の長さ、タンブルカットやチップは約36〜42cmの連です。ブレスレット1本(内周約16〜17cm)に必要な粒数は、8mmで20〜21粒が目安です。連の中に色ムラがある場合は、粒の並びを入れ替えるだけで印象が変わるため、あえてグラデーションを楽しむ選び方もおすすめです。
ルース・カボション:ジュエリー制作向け
3×3mmから10×8mmのラウンド・オーバルカボションは、K18やシルバーの空枠、ワイヤーラッピングのジュエリー制作に使われています。不透明な石なので、裏面のひびの有無と、表面に占める紫の面積を基準に選ぶと失敗がありません。1点ものルースは形・模様が一つずつ異なるため、商品画像と動画で色味をご確認ください。
ブレスレット:完成品・1点もの
そのまま販売・着用できる完成品のブレスレットは、AA++からAAAAAまでグレード別にご用意しています。上位グレードや大玉(10mm以上)は1点ものが中心で、鑑別書付きの商品もあります。定番は8mm前後で、存在感を出したい場合は10mm以上、華奢に見せたい場合は6mmが選ばれています。贈り物やお守りとして選ぶ場合は、濃い紫ほど落ち着いた印象、ピンク〜ラベンダーはやわらかい印象になります。
スギライトの石言葉・意味とされる効果
スギライトの石言葉は「癒し」「守護」「浄化」「第三の目」とされています。紫色の石の中でもとくに癒しの力が強いと伝えられ、感受性が高く周囲の影響を受けやすい人のお守りとして選ばれることが多い石です。色の濃いものは持ち主を守る力が強く、淡いものはやさしく包み込むように働くとも言われています。
※石言葉や効果は古くからの言い伝えに基づくもので、科学的な効能を保証するものではありません。スギライトの意味・効果や歴史の詳しい解説は、当店コラム「スギライト|日本人が発見したヒーリングストーン」 をご覧ください。
スギライトのお手入れと保管方法
スギライトは水に強く扱いやすい石ですが、モース硬度5.5〜6.5と比較的やわらかく、直射日光にも弱いため、保管方法に少し注意が必要です。
傷がつかないよう、取扱いに注意
スギライトは傷つきにくさを示すモース硬度が5.5から6.5と、比較的柔らかい天然石です。なので、より硬度の高いクォーツやトパーズ、ルビーやサファイアなどと一緒にすると、スギライトに傷がついてしまう可能性があります。スギライトを保管する時は、他の石とぶつからないよう、仕切りのある箱や小袋に入れるなどして、個別に保管すると安全です。
普段のお手入れは空拭きで
スギライトは劣化しにくい石ですので、普段のお手入れは空拭きで結構です。スギライトのアクセサリーを身につけた後は、乾いた柔らかい布で空拭きをすると、スギライトの美しさを長い間保つことができます。
汚れが気になる場合は、真水や中性洗剤で洗う
スギライトは水洗いが可能です。少しの汚れなら真水でじゅうぶん汚れが落ちますが、皮脂汚れなどが気になる際は、中性洗剤を垂らしたぬるま湯でサッと洗います。汚れが落ちたら、洗剤が残らないように水でしっかりとすすぎます。すすいだ後は、乾いた布で水気をよく拭き取ります。
直射日光には当てない
スギライトは長時間直射日光に当てると劣化してしまう恐れがあります。そのため、直射日光が当たらない場所で保管をしてください。保管する際は、蓋つきの容器に入れておくとよいでしょう。
パワーストーンとして浄化する場合
パワーストーンとして浄化する場合は、水晶クラスターの上に置く、ホワイトセージの煙にくぐらせる、月光浴といった方法が向いています。流水での浄化も可能ですが、日光浴は退色の恐れがあるため避けてください。
スギライトのよくある質問
スギライトを身につけるとどんな効果があるとされていますか?
癒し・守護・浄化の石とされ、ストレスや周囲からのマイナスの影響をやわらげるお守りとして身につけられています。日本人の名前が付いた鉱物で、世界三大ヒーリングストーンの一つとして海外のヒーラーの間でもとくに人気の高い石です。効果は言い伝えに基づくもので、科学的に保証されたものではありません。
スギライトが高いのはなぜですか?
宝石質の原石を産出する鉱床が実質的に南アフリカの1か所に限られ、産出量が減り続けているためです。海外での需要増加も重なり、鮮やかな紫やピンク、透明感のあるものはとくに価格が上がっています。
スギライトの本物と偽物の見分け方は?
安すぎる価格、均一すぎる色、ひびに溜まった染料、ガラス特有の気泡がないかを確認し、最終的には鑑別書で判断するのが確実です。詳しくは上記「スギライトの本物・偽物の見分け方」をご覧ください。
スギライトは英語で何と書きますか?和名は?
英語では「Sugilite」と書き、海外では「スジライト」と発音されることもあります。和名は発見者の杉健一博士にちなむ「杉石(すぎいし)」です。
スギライトとチャロアイト・アメジストの違いは?
3つとも紫色の石ですが、アメジスト は透明な水晶(モース硬度7)、チャロアイト は繊維状の結晶が流れるようなマーブル模様を作る不透明な石、スギライトは黒や褐色の共生鉱物を含む不透明〜半透明の石です。スギライト・チャロアイト・ラリマー の3つが「世界三大ヒーリングストーン」と呼ばれています。アメジストとスギライトは紫の濃淡で相性が良く、組み合わせたブレスレットも人気です。
スギライトは水や汗に濡れても大丈夫ですか?
はい、スギライトは水洗いできる石です。着用後は乾いた布で汗や皮脂を拭き取り、直射日光の当たらない場所で保管してください。
スギライトのブレスレットは何mmが人気ですか?
8mm前後がもっとも定番です。男性や存在感を出したい場合は10mm以上、華奢に見せたい場合は6mmが選ばれています。同じグレードでも玉が大きいほど価格は上がります。