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ジェット

ジェットについて

【和名・黒玉(こくぎょく)|英語・Jet】

ジェットとは水中に沈んだ木が、何千年もの時間を経て化石化したものです。不透明な黒色、濃褐色が特徴で、イギリスでは喪装用の宝石としても用いられます。傷がつきやすく乾燥によるひび割れに注意が必要です。当店ではビーズを中心に販売しております。

    ジェットの特徴

    ”ジェットのビーズ"
  • ジェットとは


    ジェットとは、水中に堆積した木が泥に埋もれ、高圧下で数百万年と言う長い年月を経て化石になった「有機質宝石」と呼ばれる種類の天然石です。名前の由来はフランス語で「同じ物質」という意味の「jaiet」です。艶のある黒い色が特徴で、絵の具にも「ジェットブラック」という名で採用されています。和名は「黒玉(こくぎょく)」と呼ばれます。

    ウールなどでこすると静電気を帯びるため、ジェットと同じく木から生まれて、こすると静電気を帯びるアンバー(琥珀)になぞらえて「ブラックアンバー(黒琥珀)」と呼ばれることもあります。ただしジェットは、成分上は琥珀よりも石炭に近いものです。また「ガゲート」や「リグナイト」と呼ばれることもあります。

    ジェットは、研磨すると艶のある光沢が出て、割れると貝殻状の割れ口を示す「ハードジェット」と、木目が表面に浮かび上がり、割れると平坦な割れ口を示す「ソフトジェット」に大きく分けられます。このうち、天然石として用いられているのはハードジェットの方です。
  • ジェット 鉱物データ

項目
和名 黒玉 こくぎょく
モース硬度 2.5〜4
結晶 非晶質(有機質)
成分 C(不純物を含む)
比重 1.35
一般的なトリートメント等 一部、樹脂含浸処理

    ジェットの歴史と産地

    ジェットの産地のイメージ
  • ジェットの歴史


    ジェットの歴史は古く、旧石器時代までさかのぼります。柔らかく加工しやすいことから、宝飾品に加工されていました。燃やすと黒煙が上がることから、魔を撃退して寄せ付けない力があると考えられ、護符として用いられていました。

    また、古代ローマでは、ジェットのロザリオが神聖なる儀式に用いられていました。この時代までは「ガガーテース」と呼ばれていたことが、大プリニウスの『博物誌』に記されています。この頃のジェットは、ブドウ酒とともに煮ると、歯の痛みを癒す薬になるとされていました。さらに、11世紀のキリスト教司教であるマルボドゥスが著した詩集『石について』でも、ガガーテースという名前でジェットの薬効や魔術的な効能について載っています。

    ジェットにはモーニングジュエリー(喪の宝石)としての側面もあります。18世紀頃からイギリスでは軽くて加工しやすいジェットがモーニングジュエリーとして用いられていましたが、有名になるきっかけとなったのはヴィクトリア女王です。彼女が1861年に夫のアルバート公を亡くした後、40年にわたって漆黒のジェットのジュエリーを身に着けていたことから、モーニングジュエリーとしてのジェットが一般的なものとなりました。
  • ジェットの産地


    上質なジェットが産出することで有名なのは中国です。他に有名なのは、イギリスのヨークシャーにあるウィットビー村のジェットです。さらにスペイン、フランス、ドイツ、ロシアなどでも産出します。日本でも産出したという記録が残っています。当店では、中国産のジェットを中心に取り扱っています。

    ジェットの価値

    ジェットのビーズ
  • ジェットは艶のある黒が美しく、クラックの少ないものが高い価値を持つとされています。当店では艶のある、上質なジェットを数多く取り揃えています。

    ジェットのお手入れ

    ”ジェットのビーズ"
  • 傷がつかないよう、取扱いに注意


    ジェットは傷つきにくさを示すモース硬度が2.5から4と、天然石の中では比較的柔らかい石です。そのため、より硬度の高いクォーツやトパーズ、ルビーやサファイアなどと一緒にすると、ジェットに傷がついてしまう可能性があります。ジェットを保管する時は、他の石とぶつからないよう、仕切りのある箱や小袋に入れるなどして、個別に保管すると安全です。
  • 普段のお手入れは空拭きで


    ジェットは劣化しにくい石ですので、普段のお手入れは空拭きで結構です。ジェットのアクセサリーを身につけた後は、乾いた柔らかい布で空拭きをすると、ジェットの美しさを長い間保つことができます。
  • 汚れが気になる場合は、中性洗剤で洗う


    ジェットは水に強い特徴があるので、水洗いが可能です。皮脂汚れなどが気になる際は、中性洗剤を垂らしたぬるま湯でもみ洗いをします。汚れが落ちたら、洗剤が残らないように水でしっかりとすすぎます。すすいだ後は、乾いた布で水気をよく拭き取ります。
  • 直射日光には当てない


    ジェットは乾燥に弱いため、長時間直射日光に当てると、乾燥してクラックが入ってしまう恐れがあります。そのため、直射日光が当たらない場所で保管をしてください。保管する際は、蓋つきの容器に入れておくとよいでしょう。
  • 火に近づけない


    ジェットは石炭と近い成分を含んでいるため、火に近づけると燃えてしまう場合があります。そのため、料理などで火を取り扱う場合は、あらかじめジェットのアクセサリーは外してください。

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