エンスタタイトとは

【和名・頑火輝石（がんかきせき）｜英語・Enstatite｜主な産地・マダガスカル、タンザニア、ミャンマーなど】

エンスタタイトは、輝石グループに属するケイ酸塩鉱物で、透明感のあるブラウン、グリーン、オリーブ色などの落ち着いた色合いを持つ天然石です。名前はギリシャ語で「抵抗する」を意味する“enstates”に由来し、高温に強い鉱物であることからこの名が付けられました。

和名の「頑火輝石（がんかきせき）」も、非常に高い融点を持つことに由来します。モース硬度は約5.5〜6で、2方向に完全な劈開（へきかい）性を持つため、カットなどの加工が難しい鉱物です。そのため、ファセットカットされたルースは数が少なく、レアストーンとして扱われます。

内包物の入り方や角度によってシルクのような光沢や、ブロンズやゴールドにきらめく光の効果が見られることもあり魅力的です 。