イーグルアイ・ホークスアイについて
【和名・鷲目石(わしめいし)、鷹目石(たかめいし)|英語・Eagle eye|産地・ブラジル/マダガスカル】
イーグルアイとは石英が繊維状のアスベストを内包することでキャッツアイ効果を獲得した天然石です。当店ではビーズを中心に販売しております。
イーグルアイの特徴
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イーグルアイとは
イーグルアイとは、光を当てると鷲の眼を思わせる一筋の光が見えるのが特徴の、黒い天然石です。別名を「ホークスアイ」や「ファルコンズアイ」、和名を「鷲目石(わしめいし)」または「鷹目石(たかめいし)」と呼びます。その神秘的な外見から、古代エジプトでは「神の目」と呼ばれ、真実を見通す神通力を持つ石として珍重されてきました。
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イーグルアイの産状
イーグルアイは、ケイ酸塩鉱物の一種でクォーツ(石英、せきえい)の一種です。クォーツが無色透明なのに対して、鉄分とアスベストの繊維状の結晶がクォーツ内に閉じ込められることにより生まれるのがイーグルアイです。鉄分が含まれるため、黒く染まります。鉄分が含まれないと真っ白になり、イーグルアイとは呼ばれません。
クォーツは地殻を構成する非常に一般的な造岩鉱物で、フェルスパー(長石、ちょうせき)に次いでもっともよく見られるもので、火成岩・変成岩・堆積岩のいずれにもしばしば含まれます。二酸化ケイ素が火山噴火した際に出たマグマの熱に溶かされ、それを含んだ水が冷やされて結晶化することでクォーツが作られますが、結晶化する際に不純物を含むことで、イーグルアイのようなさまざまなバリエーションのクォーツが生まれます。
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鷲の眼差しを思わせる「シャトヤンシー効果」の秘密
イーグルアイに現れる一筋の光は「シャトヤンシー効果」、または猫の目のようにも見えることから「キャッツアイ効果」と呼ばれています。その光の秘密は、クォーツ内のアスベストの繊維の構造とカットの方法の2つです。アスベストの繊維が特定の方向に規則正しく並んでいる状態の原石を、その繊維に平行になるようにカボションカットを施します。すると、クォーツに当たった光は1本の線の形になります。これがシャトヤンシー効果です。
なお、繊維が3方向に並んでいる場合、3筋の光が中央で交わり、6条の光が現れて見える「スター効果」になります。
イーグルアイ 鉱物データ
項目 |
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和名 |
石英 せきえい |
モース硬度 |
7 |
結晶 |
三方晶系 |
成分 |
SiO2 |
比重 |
2.7 |
色 |
黒 |
一般的なトリートメント等 |
加熱処理 |
イーグルアイの産地
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宝石質のイーグルアイが産出することで有名なのは、ブラジル、南アフリカ、中国、ミャンマーなどです。当店では、ブラジル産のものを中心に取り扱っております。
イーグルアイの価値
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イーグルアイの価値
イーグルアイは、色が濃く、シャトヤンシー効果がはっきり見え、クラックが少ないものほど価値があります。通常の天然石では敬遠されてしまうインクルージョンですが、イーグルアイの場合はこのインクルージョンこそが、シャトヤンシー効果という特殊な現象を引き起こし、価値を生むのです。
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「アイ(目)」の名を持つ天然石たち
イーグルアイの他にも「アイ(目)」の名を持つ天然石は数多く存在します。ここでは、いくつかのバリエーションをご紹介いたします。
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キャッツアイ
シャトヤンシー効果が現れるクォーツを総称してこう呼びます。また、クリソベリルという鉱物がシャトヤンシー効果を示す場合があり「クリソベリル・キャッツアイ」と呼ばれます。
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タイガーアイ
イーグルアイが熱などによって酸化し、黄褐色になったものを指します。和名は「虎目石(とらめいし)」と呼ばれます。母岩となる鉄鉱石とともに削り出されたものを「アイアン・タイガーアイ」や「マトリクス・タイガーアイ」と呼ぶこともあります。また、イーグルアイを「グレータイガーアイ」と呼ぶこともあります。
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ゼブラアイ
1つの石の中に2〜3色が混ざっているタイガーアイを指します。和名は「混虎目石(こんとらめいし)」と呼ばれます。
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ウルフスアイ
イーグルアイが化学反応によりグリーンに変化をしたものを指します。和名は「狼眼石(ろうがんせき)」と呼ばれます。
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フィッシュアイ(アポフィライト)
イーグルアイなどとは違い、独自の鉱物です。和名は「魚眼石(ぎょがんせき)」と呼ばれます。魚の目のようなギラリとした輝きが特徴で、無色透明の他、爽やかなミントグリーンなどのカラーバリエーションがあります。