誕生石|種類一覧と選び方のポイント

宝石の世界では、複数の宝石が誕生石として選ばれ、今日まで言い伝えられてきました。これは、宝石の特別な力を信じた人類が、その恩恵を受けようとして作り出したものに他なりません。

科学的にその力と恩恵を証明することは難しいですが、単なる「まやかし」と言ってしまうのは夢がありません。実際にこれらの宝石には私達に「何か」を期待させる「確かな美と魅力」があります。

今回はそんな誕生石ついて解説しながら、その魅力にも迫っていきたいと思います。後半には宝石の選び方に関しても言及していますので、ぜひ最後までお読みください。

この記事の内容

誕生石とは

誕生石とは?歴史を説明

誕生石というのは1月~12月の誕生月を象徴する宝石のことです。その為、12ある月それぞれに種類の違う宝石が存在しています。

古来より誕生石は「その月に生まれた人々を癒し、護る力を持つ」と信じられてきました。その起源は、占星術の発祥の地であるカルデアから生まれたという説・新エルサレムの都の12城塞それぞれの土台を装飾した宝石説・イスラエル大祭司の胸当てにはめ込まれた宝石説など諸説あります。

どの説が本当の起源かは分かりませんが、いずれにしてもそれらの宝石には特別な力があると信じられ、そしてそれがいつしか誕生石と呼ばれ始めました。そしてそのままの名称で今日に至り、多くの人から親しまれています。

誕生石一覧

さまざまな誕生石

誕生石は、ユダヤ人宝石商によって広められたと言われていますが、多くの地域に広がっていくにつれて、誕生石に地域差が出るようになりました。1900年初頭になるとアメリカの宝石業界が各月の誕生石を制定しましたが、現在でも国や地域で誕生石に選ばれている宝石は異なります。

日本においては、全国宝石卸商協同組合などが誕生石を定め、それが一般的に各月の誕生石として認識されています。2021年12月には、63年ぶりにそれが改定され、新たに10種類の宝石が誕生石として加わり話題にもなりました。以下の表は、現時点で日本の誕生石として知られている宝石です。

※「★」マーク付きは新たに加わった誕生石

誕生石一覧
1月ガーネット
2月アメシスト・★クリソベリルキャッツアイ
3月アクアマリン・ コーラル(サンゴ)・★ブラッドストーン ★アイオライト
4月ダイヤモンド・水晶(クリスタル)・キュービックジルコニア・★モルガナイト
5月エメラルド・翡翠(ヒスイ)・アベンチュリン
6月ムーンストーン・パール・ ★アレキサンドライト
7月ルビー・カーネリアン・ ★スフェーン
8月ペリドット・サードオニクス・★スピネル
9月サファイア・★クンツァイト
10月オパール・トルマリン・ローズクォーツ・タイガーアイ
11月トパーズ・シトリン
12月ターコイズ(トルコ石)・ラピスラズリ・★タンザナイト・★ジルコン

各月の代表的な誕生石

ではここからは各月の代表的な誕生石を紹介し、その宝石の特徴や魅力をお伝えしていきます。一般にも広く知られた有名な宝石ばかりです。自分の誕生月以外もぜひチェックしてみてください。

1月の代表的な誕生石「ガーネット」

1月の誕生石ガーネット

1月の誕生石はガーネットです。和名を「ざくろ石」と言うほど濃厚で深みのある赤色が印象的な宝石です。ガーネットは最も古いお守りと言われており、古代エジプト時代には既にお守りとして用いられていたそうです。

ガーネットと言えば赤色というイメージがありますが、実はグリーン・パープル・オレンジなど様々なカラーバリエーションを持つ宝石です。余談になりますが、青色のガーネットは幻とも言われています。

2月の代表的な誕生石「アメジスト」

2月の誕生石アメジスト

2月の代表的な誕生石は、吸い込まれそうな美しい紫色をしたアメジストです。和名は「紫水晶」で、その名の通り水晶の一種です。夕日が落ちた後に一瞬現れる紫に染まった空のような幻想的な色をしています。

ちなみに古代ギリシャでは、このアメジストと酒の神バッカスとの間に伝説があり、そこから派生して「アメジストを身に着けると酒に酔わない」とも言い伝えられています。また、アメジストは古来より宝飾品としても重宝されてきた歴史があります。

3月の代表的な誕生石「アクアマリン」

3月の誕生石アクアマリン

3月の誕生石はアクアマリンです。ラテン語の「水」であるアクア、「海」を意味するマリンが名前の由来になっている通り、青く透き通る海を連想させてくれる宝石です。

実際にアクアマリンは、航海をする船乗りたちのお守りとしても用いられてきました。航海の安全を願ったり、海の神ポセイドンの怒りを鎮めたりと、さまざまな言い伝えが残っているのが特徴です。

4月の代表的な誕生石「ダイヤモンド」

4月の誕生石ダイヤモンド

4月の誕生石は世界で最も人気のある宝石「ダイヤモンド」です。宝石の王様とも称されるこのダイヤモンドは、紀元前4世紀、つまり今から2,300年以上前には既に貴重な宝石として取引きが行われていました。

当時はインドの河川で採取されていましたが、ダイヤモンドそのものは何十億年も前にこの地球上で生成されており、発見されている最も古いダイヤモンドは約45億年も前のものになります。ブルー・グリーン・ブラックなど、多彩な色と不朽の輝きはダイヤモンドの魅力の一つです。

5月の代表的な誕生石「エメラルド」

5月の誕生石エメラルド

5月の誕生石はエメラルドです。特徴はエメラルドグリーンと呼ばれるその美しい緑色です。古代エジプトの女王で絶世の美女と呼ばれるクレオパトラが愛したことでも有名ですが、「彼女の目は美しいエメラルドグリーンだった」、「エメラルドを砕いてアイシャドウに使っていた」など様々な言い伝えが残っています。

高貴なグリーンカラーのエメラルドはダイヤモンド · ルビー · サファイア と並ぶ4大宝石の一つに数えられています。

6月の代表的な誕生石「ムーンストーン」

6月の誕生石ムーンストーン

6月の誕生石はムーンストーンです。その名の通り月に由来した名前で、その乳白色は月を連想させてくれます。古来の人々はこの宝石に月の力が宿ると信じていたそうです。

ムーンストーンは乳白色だけではなく、灰色・淡緑色・淡青色などさまざまな色があります。シラーと呼ばれる石の曲面に青白い光の反射が見られる効果がこの宝石の特徴のひとつです。月への敬意と未知からくる幻想を感じるムーンストーンは、一度は身に着けてみたい宝石のひとつでしょう。

7月の代表的な誕生石「ルビー」

7月の誕生石ルビー

7月の誕生石はルビーです。和名は「紅玉(こうぎょく)」で、その名の通り紅(くれない)の色、つまりその鮮やかな赤色に由来しています。ルビーの赤色はどんな赤よりも美しいと言われており、古来より貴重な宝石として扱われてきました。

ルビーにまつわる話は数多くありますが、身に付けるとその人の美しさを際立たせてくれる「宝石の女王」と呼ばれています。

8月の代表的な誕生石「ペリドット」

8月の誕生石ペリドット

8月の誕生石はオリーブグリーンのカラーが美しいペリドットです。決して派手ではありませんが、薄明りの下では存在感のある輝きを放ち、人々の目を捉えます。それ故、ペリドットは別名イブニングエメラルドとも呼ばれています。

ペリドットには、その他にも「太陽の石」「女神の涙」という別名が世界各地にある伝説と共に語り継がれています。豪華絢爛(ごうかけんらん)な宝石ではありませんが、身に着ける人に確かな彩りとセンスを与えてくれる宝石です。

9月の代表的な誕生石「サファイア」

9月の誕生石サファイア

9月の誕生石はサファイアです。ブルーサファイアが最も有名ですが、サファイアはブルー以外にも本当に様々なカラーバリエーションがあり、その全てが魅力的です。

聖人の石とも呼ばれていたサファイアは、枢機卿や司教などの聖職者の指輪に用いられていたことでも知られています。また、古代ペルシャの人々は、地球は天国の色が反映された巨大なサファイアの上でバランスを取りながら存在していると信じていました。時代を超えても常に特別視され、常に気品を放っているのがサファイアです。

10月の代表的な誕生石「オパール」

10月の誕生石オパール

10月の代表的な誕生石はオパールです。数ある宝石の中でも独特の神秘的な輝きを放ち、その光は虹のように変化します。これはオパールだけが持つ「遊色効果」で、英語では「Play of Color」と言います。

オパールは古くから希望を象徴する宝石とされ、古代ローマ時代には「神の石」とも呼ばれていました。ホワイトオパール・ブラックオパール・ファイヤーオパールと種類もさまざまですが、どれも見入ってしまうほどの神秘性と美しさがあります。

11月の代表的な誕生石「トパーズ」

11月の誕生石トパーズ

11月の誕生石はトパーズです。和名は「黄玉(おうぎょく)」でイエローカラーをイメージさせますが、実はさまざまな色があります。ただカラフルな色の天然のトパーズはとても貴重で、基本的には無色のものが一般的です。

トパーズはガンマ線を照射してカラーコーティングされたものも多く、人の手によって加工されて、その美しさが引き出されています。透明度が高く、淡い色をした様々なトパーズは自然と人間が力を合わせて創り上げた小さな芸術品です。

12月の代表的な誕生石「ターコイズ」

12月の誕生石ターコイズ

12月の代表的な誕生石はターコイズです。和名をトルコ石と言いますが、その昔トルコの宝石商人がターコイズを世界に流通させていたことが由来となっています。

ターコイズブルーやターコイズグリーンとして知られている青色や緑色のマット感のある見た目が特徴です。硬度が比較的低いため、彫刻としても扱われてきましたが、宝石にそのまま「デザイン」という感性を加えられるターコイズの可能性は無限で、最も芸術に近い鉱物とも言えます。

よくある質問

ここまでは、誕生石についての解説と各月の代表的な誕生石を紹介しました。この項目では、誕生石に関連するよくある質問について回答していきたいと思います。

自分の生まれた月以外の誕生石を身に付けても大丈夫ですか?

この質問に対しての回答に正解はありません。誕生石は前述したように「その月に生まれた人々を癒し、護る力を持つ」とされる宝石です。そのため、自分の生まれ月と異なる誕生石を身に着けた場合、その特別な力は与えられないと信じることもできます。

一方、美しく輝く宝石そのものに特別な力があると信じるのであれば、自分の美意識や感性と波長の合う宝石を身に付けることで、言葉では説明できないような力の恩恵を受けることも考えられるでしょう。

少なくとも、何のインスピレーションも感じない宝石を、自分の生まれた月の誕生石だからといって固執して身に着けることはナンセンスであると言えます。

しかし、どんな宝石を身に着けるかは結局人それぞれです。自分の誕生石だからという理由でも、宝石そのものが気に入ったからという理由でも何でも構いません。

星座石というのを聞いたことがあります。誕生石との違いは何ですか?

星座石は、12ある星座を象徴する宝石のことです。星座石の起源は、実は誕生石の起源として考えられている「占星術の発祥の地であるカルデアから生まれたという説」とリンクしています。

カルデアで行われていた天体観測では「地球から太陽を見ると、太陽はその軌道を1年かけて1周する」と考えられていました。その軌道を12分割しそれぞれに星座を配置し、それが時を経てギリシャへ伝わり、星座石と呼ぶようになった背景があります。

誕生石と星座石の違いを最も簡単に説明すると、「各月を象徴する宝石」か、「各星座を象徴する宝石」かということです。ちなみに日本では誕生石のほうがよく知られていますが、ヨーロッパでは星座石のほうがより一般的に認知されています。

最後に

誕生石についてのまとめ

今回は、誕生石ついてお伝えしてきました。自分が生まれた月の誕生石には、既に少なからず自分との間に関係性があります。無理にその誕生石を選ぶ必要はありませんが、その関係性をきっかけにし、自分の誕生石を選んで身に着けることは自然だと言えるでしょう。

古来の人々が信じた特別な力を心の片隅で期待しながら、美しい誕生石に自分と日々の生活を彩ってもらう。そんな風に考えていると、もしかしたら本当にその特別な力の恩恵を受けられるかもしれません。

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