夏が一足早く訪れる沖縄では3月に海開きが始まり、安全祈願と共に海を敬います。44億年前、原始の海で生命が誕生した時から、私達にとって海はずっと母なる存在で在り続けています。3月の誕生石といえば、そんな海と関係の深い「アクアマリン」をイメージされる方が多いのではないでしょうか。
3月の誕生石は「アクアマリン」、「珊瑚」、「ブラッドストーン」、「アイオライト」の4種類です。今回は、3月の誕生石について紹介しながら、その魅力をお伝えしたいと思います。

3月の誕生石、アイテム一覧
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3月の誕生石とは?意味や由来を解説
3月の誕生石には、アクアマリン・珊瑚(コーラル)・ブラッドストーン・アイオライトの4種類があります。
誕生石の概念は古代から存在しており、ユダヤ教の祭司が身につけていた「胸当て(ブレストプレート)」に由来すると言われています。この胸当てには12種類の宝石が埋め込まれており、それぞれが1年の12か月に対応していました。やがて、この宝石が誕生月と結びつき、誕生石として広まっていったのです。
3月の誕生石として最もよく知られているアクアマリンは、古くから船乗りたちの守護石として親しまれ、安全な航海を願うお守りとされてきました。また、珊瑚は日本でも馴染みの深い宝石で、赤ちゃんのお守りや魔除けとして用いられてきた歴史があります。
一方、ブラッドストーンは戦士たちが勇気を奮い立たせるために身につけた石であり、現在でも自己成長や挑戦をサポートするパワーストーンとして人気があります。アイオライトはバイキングが航海時に使用したとされ、人生の道しるべとなる石として知られています。
それぞれの石には歴史や意味があり、3月生まれの人にとって特別な存在となるだけでなく、願いや目的に応じて選ぶことでお守りとしての役割を果たします。それぞれについて詳しくご紹介していきます。
3月の誕生石「アクアマリン」とは

3月の誕生石として知られるアクアマリンは、同時に魚座(2/19~3/20)の星座石でもあります。その名前はラテン語で「水」を意味する「アクア」と、「海」を意味する「マリン」が由来となって名付けられたそうです。アクアマリンは淡い水色から濃い水色までの色帯が見られ、海の水を閉じ込めたような清涼感ある爽やかさで人気を博しています。
アクアマリンは、もとはベリルという六角柱状の鉱物です。緑色のベリルはエメラルドに、ピンク色のものはモルガナイトに、そして水色のものがアクアマリンに分類されます。アクアマリンは和名では「藍玉・藍柱石」と呼ばれ、主な産地はナミビア・ナイジェリア・マダガスカル・ブラジルになります。
アクアマリンの色は原石の段階では緑がかったものも多く、地中で眠っている時に水色に変色しきれなかったものに人工的に加熱を施し、色を水色に安定させる処理することが一般的です。宝石の価値としては、様々な要素によって決定されるビューティグレードにより異なりますが、適度な色の濃さは大事なポイントの一つと言われています。
深く濃いブルーのサンタマリア・アクアマリン

通常のアクアマリンより色味が鮮やかで濃いものは「サンタマリア・アクアマリン」と呼ばれて区別されることがあります。これはかつてブラジルのサンタマリア鉱山で見つかったアクアマリンに由来しています。
サンタマリア鉱山で発見されたアクアマリンは青色がとても濃く、その美しさから瞬く間に人気になりました。この美しいアクアマリンは産出された鉱山名を冠してサンタマリア・アクアマリンと呼ばれるようになったのですが、採掘が進み1920年にサンタマリア鉱山は閉鎖、今では正真正銘のサンタマリア・アクアマリンが新たに採れることはなくなりました。
しかしサンタマリア・アクアマリンの名前だけは残り、今ではそのクオリティに相当する鮮やかで美しい濃い青色をしたアクアマリンを「サンタマリア・アクアマリン」と称しています。海は深く潜れば潜るほどその色を濃くしますが、サンタマリア・アクアマリンは少し深い海の水を閉じ込めたような素敵で貴重な宝石です。
1万カラット超えの世界最大のアクアマリン「ザ・ドム・ペドロ」

1万カラット以上の「ザ・ドム・ペドロ・アクアマリン」はカットされたアクアマリンで世界最大の大きさを誇ります。この巨大なアクアマリンの原石が発見されたのは1980年代後半のブラジルです。もともとは長さ91cm、重さ45kgでしたが、搬送中に落下し3つに砕けてしまうというアクシデントに見舞われました。
砕けた3つの内2つは宝石商に売られ、残った1つ(高さ60cm・重さ27kg)が「ファンタジーカット」で有名なドイツの偉大な宝石芸術家ベルンド・ムーンシュタイナーの手によって高さ約35cm・重さ約2kg・10,363カラットの「ザ・ドム・ペドロ・アクアマリン」に生まれ変わりました。この「ザ・ドム・ペドロ・アクアマリン」は古代エジプトの神殿に見られる記念碑をもとにデザインされ、制作にかかった期間は約10ヵ月にも及びます。宝石を扱う芸術家としてムーンシュタイナーは制作にあたってこんなことを言っています。
「もしカラット(重さ)を気にするのならば、ただお金が重要なだけだろう。私はお金を気にしながら創作することは出来ない。」
この言葉を証明するように実際「ザ・ドム・ペドロ・アクアマリン」はもとの原石よりもかなり小さくなってしまいました。それでも世界一大きなアクアマリンであることには変わりなく、それに加えて芸術へと昇華された美しいアクアマリンとなりました。ちなみにこの「ザ・ドム・ペドロ・アクアマリン」は2011年に所有者によってアメリカのスミソニアン国立自然史博物館に寄贈されています。
3月の誕生石「珊瑚(サンゴ / コーラル)」とは

3月の誕生石である珊瑚(サンゴ / コーラル)はその名の通り海のサンゴで鉱物ではありませんが、古くから宝石として扱われてきた歴史があります。
その種類や環境にもよりますが、珊瑚は1cm伸びるのに数年~数十年かかり、海中では「海のゆりかご」として海洋生物たちの棲み処であると同時に色とりどりの「サンゴ礁の華」としてシュノーケリングやダイビングの際に私達を楽しませてくれます。珊瑚は真珠と並び日本の特産宝石として知られていますが、主な産地は日本~台湾沖とイタリアになります。歴史としてはイタリア南部にある地中海沿岸地域の方が古く、今から5,000年前には素潜り漁師達によって採られていたそうです。
古い神話の中にも珊瑚にまつわる有名な逸話が存在します。英雄ペルセウスがヘビの頭髪をした怪物メドゥーサの首を切って退治した際、海に落ちたメドゥーサの血が珊瑚になったというギリシャ神話です。
珊瑚は赤・ピンク・白・黄・茶・黒など色彩の豊富さに加え、模様がついているものまであり、とてもバラエティーに富んでいます。それらを磨き艶を出したり、時には樹脂コーティングや脱色、染色などが施され、珊瑚の個性と魅力が引き出されています。それら珊瑚の中で特に好まれているのが「血赤珊瑚」と呼ばれる血を思わせるほど深紅で独特な艶のある珊瑚です。ちなみに珊瑚のモース硬度は「3.5」の「サンゴ」で、魚座(2/19~3/20)の星座石でもあります。

珊瑚(サンゴ / コーラル)のアイテム一覧
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新・3月の誕生石「ブラッドストーン」とは

次に紹介をする3月の誕生石はブラッドストーンです。和名は「血石(けっせき)」で、その多くはグリーンをベースに「血(ブラッド)」を思わせる赤い斑点があるのが特徴です。ブラッドストーンは、2021年12月20日に日本の誕生石が改定され、新たに3月の誕生石に加わりました。
「血」というと少し暗くて暴力的なイメージがありますが、このブラッドストーンは昔の人々の目には神聖なものとして映っていたそうです。これはあのイエス・キリストが十字架にかけられた時に、緑の大地に滴り落ちたその血によってブラッドストーンが誕生したという言い伝えにも表れています。

ブラッドストーンのアイテム一覧
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新・3月の誕生石「アイオライト」とは

アイオライトもまた、2021年12月20日に日本オリジナルの誕生石として3月の誕生石に名を連ねる事となりました。
アイオライトは少し紫がかった淡い青色(すみれ色)の宝石で、ウォーターサファイアと呼ばれることもあります。この宝石が面白い理由は多色性という特徴にあります。これはカラーチェンジサファイアに似ていますが、アイオライトは「見る角度」によって淡いイエローや薄いグレーなどに色を変化させ、それは肉眼でもはっきり確認することが出来ます。
色の変化は様々ですが、ブルーから薄いグレーへ、そして黄色をのぞかせる、そんなアイオライトはいつまでも見ていられるほど心を掴む宝石で、ピアスなどのアクセサリーとして身に着けると神秘的なワンポイントになるでしょう。

アイオライトのアイテム一覧
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3月の誕生石、その石言葉と身につける意味
3月の誕生石が持つ意味や魅力について詳しくご紹介します。
アクアマリン – 「幸せを運ぶ海の宝石」

石言葉:聡明・幸福・安らぎ・勇敢
アクアマリンはかつて安全な航海を願う船乗り達のお守りとして用いられたそうで、海の力を持つアクアマリンが荒波を落ち着かせてくれると信じていたと言われています。
母なる海を思わせるアクアマリンは、アクセサリーとして身に着けることにより、心を落ち着かせ冷静な判断力を養うとも言われています。自身の心に平穏と安らぎを与えてくれるだけでなく、他の人からは優しさと聡明さを印象づけてくれます。そのため、日常のストレスを軽減し、人間関係を円滑にしたい人におすすめのパワーストーンです。また、柔らかく透き通るブルーが大人の女性に気品と可愛らしさを与えてくれます。
珊瑚(サンゴ / コーラル) – 「生命の象徴と魔除けの石」

石言葉:幸福・長寿・魔除け
海の恵みが生んだ珊瑚は、鮮やかな色彩と独特の形状から、古来装飾品やお守りとして親しまれてきました。
特に地中海地域では、珊瑚は悪いエネルギーから身を守る力があると信じられており、幸運をもたらすシンボルとされています。また東洋では、珊瑚は富と地位の象徴とされ、持つ人に繁栄と幸福をもたらすと考えられていました。
珊瑚は生命の源である海のパワーを秘めているとも言われ、身に着けると心と身体にポジティブに作用すると信じられてきました。一大産地である日本でも珊瑚にまつわる独自の文化が残っています。例えば高知県では生まれた赤ちゃんにベビーブレスレットとして珊瑚の腕飾りを送る風習があります。これは赤ちゃんの小さな腕に付けられた珊瑚の色やツヤの変化を見るためで、それに変化があれば体調不良のサインとされます。珊瑚はこのように一部地域では赤ちゃんの代弁者という役割も担ってきました。
鮮やかな色彩の珊瑚は、アクセサリーとしても様々なスタイルに映えるアイテムです。特に、春の訪れを感じさせる3月には、珊瑚の明るい色合いが日常の装いにパッと明るさを加えてくれます。珊瑚のアクセサリーを身に着けることはその人の生命力や内面的な美しさを引き出す効果があるため、周囲の人々にポジティブな印象を与えることができます。
ブラッドストーンの石言葉と身につける意味

石言葉:勇気・不屈の精神・勝利
遠い昔、戦士たちはブラッドストーンを「勇気」と「不屈の精神」の象徴として、戦いの際に身につけていました。ブラッドストーンが自分の力を引き出し、勝利への道を切り開くと信じていたのです。
ブラッドストーンを身に着けることで、かつての戦士と同じように、困難に立ち向かう勇気と精神的な強さ、逆境に負けず前進し続ける力をもらえるかもしれません。
ブラッドストーンのアクセサリーは、深い緑色の背景に赤い点が映え、個性的でありながらどんな服装にも合わせやすいのが特徴です。ビジネスシーンでのアクセサリーとして身に着けることで、決断力とリーダーシップを高めることができます。また、何かに挑戦するときや新しい始まりの時に身に着けることで、自分に自信を持つことができるでしょう。
アイオライトの石言葉と身につける意味

石言葉:道しるべ・自己実現・誠実
昔バイキングが航海をしていた時代、アイオライトの特殊な光の屈折性を利用し羅針盤代わりとして、嵐を避けて船の進むべき方向を定めていたという逸話があります。
このため、アイオライトは「道しるべ」の象徴とされ、新天地への旅立ちや未知への冒険に向けた勇気を与えると言われているのです。
アイオライトを身に着けることで、新たな目標や夢に挑戦する勇気をもらうことができます。潜在能力を引き出し、自分自身の可能性を最大限に発揮することができるでしょう。
アイオライトのアクセサリーは、その深みのある青色がどんな装いにも洗練された印象を与えます。ビジネスシーンでは、落ち着いた色合いがプロフェッショナルな雰囲気を演出し、プライベートでは、多彩な色の変化が個性を引き立ててくれます。
3月の誕生石の魅力とパワーストーンとしての効果
アクアマリンの魅力とパワーストーンとしての効果

アクアマリンの魅力は、海でフリーダイビング(素潜り)をしている時に感じる魅力と共通する部分があります。酸素ボンベも何も持たず身体一つで海中に潜ると「自然に還り・一体化した」ように感じます。きっと母なる海がその感覚を与えてくれているのだと思いますが、普段は決して聞こえることのない海中の音は心を癒してくれ、視界に見える様々な水の色は完全な自然で「美しい」という言葉以外は見つかりません。
息が続く限られた時間だけ味わえる海中のブルー。長い年月をかけて自然が創り出したアクアマリンにもその色が重なります。海中と鉱山、対極にあるように思えますが、「自然」という共通点がきっとその色をリンクさせているのだと思います。海の水「アクアマリン」。一説には2,000年以上前の古代ローマ人が命名したとも言われていますが、アクアマリンがアクアマリン(海の水)と呼ばれたのは必然だったのかもしれません。

パワーストーンとしてのアクアマリンは、持ち主のストレスや不安を和らげる効果があり、心の混乱を静める手助けをしてくれます。また、アクアマリンは直感力や感受性を高め、インスピレーションを与える効果があるとも言われています。クリアでさわやかな青色から感じる穏やかなエネルギーは、心のバランスを整え、深いリラクゼーションをもたらしてくれます。
珊瑚(サンゴ / コーラル)の魅力とパワーストーンとしての効果

珊瑚の美しさの秘密は、その形成過程に由来しています。海の中でゆっくりと成長し、様々な形状や色を持つ珊瑚は、まるで自然界の芸術作品のよう。その自然な形状は、見る人に穏やかさと癒しを与え、心を和ませてくれます。
パワーストーンとしての珊瑚はそのような形成過程から、変化する環境に順応力する効果や、持続的に成長する効果があると言われています。持ち主に精神的な強さや柔軟性を与えてくれるのです。また、心を安定させ感情のバランスを保つ効果があるとも言われています。

ブラッドストーンの魅力とパワーストーンとしての効果

血を連想させるブラッドストーンは、血液を浄化してくれると言われていたり、古代エジプトでは粉末状にしハチミツと混ぜて止血剤として使われていたと伝えられています。
そんなブラッドストーンは別名「ヘリオトロープ」と呼ばれていたこともあります。今はインドが主な産地ですが、かつては「太陽の町」という名で呼ばれていたエジプトの都市「ヘリオポリス」でもたくさん産出されていた為、それが名前の由来になったと言われています。
実は植物の中にも太陽の動きに合わせてその向きを変えるヘリオトロープという名前の花があります。ヘリオトロープはギリシャ語で「太陽の方を向く」という意味で、同じ名前であるその花の特徴からブラッドストーンは、身に着けると「運命をも好転させる力」があるパワーストーンとして人気を博しています。
また、持ち主の集中力を高め、心を落ち着ける効果があるとも言われています。判断を迫られる重要な局面で、ブラッドストーンは冷静かつ明晰な思考を与えてくれるでしょう。エネルギーの浄化にも効果があると言われ、ネガティブな感情やストレスを和らげる力があります。
ブラッドストーンには、興味深い伝説があります。古代ローマの時代、戦士たちは戦いの際にこの石を身に着けていました。彼らは、ブラッドストーンが傷を治癒し、勝利をもたらす力を持っていると信じていたのです。また、中世には、ブラッドストーンが太陽の輝きを吸収して、雨を呼び寄せる力があるとも言われました。このような物語が、ブラッドストーンの魅力を一層高めているように感じます。

アイオライトの魅力とパワーストーンとしての効果

アイオライトの魅力は、その変わりゆく色彩にあります。様々な角度から見ると、青から紫、灰色に色が変わり、自然の不思議と美しさを感じさせてくれます。
パワーストーンとしてのアイオライトには、ビジョンを描いたり、直感力を養う効果があると言われています。思考を明晰にし、混乱や不安の中でも自分自身の声に耳を傾ける力を高めてくれるのです。アイオライトはまた、自己表現をサポートする効果があるとも言われています。日々の生活の中で自分を確立し、自己実現への道を開く鍵となります。

3月の誕生石をアクセサリーとして身につける意味

誕生石をアクセサリーとして身につけることは、ただのファッションではなく、自分を守り、願いを叶えるお守りとしての役割も果たします。
誕生石を身につけることのメリット
■ 自分自身のお守りとして
誕生石は生まれ月と深く関わる特別な石であり、その人に合ったエネルギーを持っています。3月の誕生石は、心を落ち着かせたり、新しい一歩を踏み出す勇気をくれる石が多く、日々の生活に寄り添うパワーストーンとして活用できます。
- アクアマリン:ストレスを和らげ、安らぎをもたらす
- 珊瑚:魔除けや健康運アップのお守り
- ブラッドストーン:逆境を乗り越える強さを与える
- アイオライト:進むべき道を示し、決断力を高める
日常的に身につけることで、それぞれの石の持つパワーを自然と取り入れられるのが魅力です。
■ ファッションアイテムとして
誕生石アクセサリーは、ジュエリーとしても楽しむことができます。3月の誕生石はどれも個性的な美しさを持ち、コーディネートのアクセントとして活躍します。
- アクアマリンのネックレス:透明感のあるブルーが爽やかで上品な印象に
- 珊瑚のピアス:鮮やかな赤やピンクがフェミニンで華やかさをプラス
- ブラッドストーンのブレスレット:深みのある緑色が大人っぽく、シックな装いに映える
- アイオライトのリング:神秘的な青紫が洗練された大人の雰囲気を演出
天然石の輝きや質感はシンプルな装いにも映えるため、カジュアルにもフォーマルにも取り入れやすいのが特徴です。
■プレゼントとして贈る
誕生石アクセサリーは、誕生日プレゼントや記念日のギフトとしても人気です。その人の誕生石を贈ることで、特別な想いを込めたプレゼントになります。天然石にはそれぞれの意味があるため、相手の願いや状況に合わせた石を選ぶことで、より心のこもった贈り物になります。
3月の誕生石の浄化とお手入れ方法

天然石は浄化やお手入れを行うことで、石本来の輝きとパワーを維持し、長く愛用することができます。
石によっては水や太陽光に弱いものもあるため、それぞれの性質に適したお手入れ方法を知ることも大切です。ここでは、3月の誕生石の適切な浄化方法とお手入れのコツをご紹介します。
アクアマリンの浄化とお手入れ方法
◎おすすめの浄化方法
・流水浄化(優しく流水にさらす)
・月光浴(夜間に月の光を当てる)
・水晶クラスター(水晶の上に置く)
× 避けるべき浄化方法
・長時間の直射日光 → 色あせの原因になるため注意
◎お手入れのポイント
・汚れが気になるときは、柔らかい布で優しく拭く
・保管する際は、硬いものと一緒にしない(傷がつきやすいため)
アクアマリンは水に強いため、流水での浄化もOK。ただし、直射日光には弱いので注意が必要です。
珊瑚(コーラル)の浄化とお手入れ方法
◎おすすめの浄化方法
・セージやお香の煙で燻す(スマッジング)
・水晶クラスターにのせる
× 避けるべき浄化方法
・水や塩 → 珊瑚は有機物のため、水や塩での浄化はNG
・太陽光 → 変色や劣化の原因になる
◎お手入れのポイント
・汚れたら乾いた柔らかい布で拭く(湿った布はNG)
・酸に弱いため、香水や汗がついた場合はすぐに拭き取る
珊瑚はとてもデリケートな天然石。水・塩・直射日光を避け、優しくお手入れしましょう。
ブラッドストーンの浄化とお手入れ方法
◎おすすめの浄化方法
・流水浄化(数分間、水道水にさらす)
・日光浴(短時間の太陽光を当てる)
・セージやお香で燻す
× 避けるべき浄化方法
特になし(比較的丈夫な石)
◎お手入れのポイント
・傷がつきやすいため、他の硬い石と一緒に保管しない
・ブラッドストーンは油分を吸収しやすいため、汚れたらすぐに乾いた布で拭く
比較的丈夫な石なので、流水や日光浴などさまざまな浄化方法が可能。ただし、長時間の強い直射日光は避けるのがベター。
アイオライトの浄化とお手入れ方法
◎おすすめの浄化方法
・月光浴(特に満月の夜がおすすめ)
・水晶クラスターにのせる
・セージやお香で燻す
× 避けるべき浄化方法
・水や塩 → 水分を吸収しやすく、ヒビが入ることがある
・長時間の日光浴 → 色褪せの原因になる
◎お手入れのポイント
・汚れが気になるときは、乾いた柔らかい布で拭く
・直射日光の当たる場所に放置しない
アイオライトは水分を吸収しやすい石。水や塩による浄化は避け、月光浴やクラスター浄化をおすすめします。
3月の誕生石はデリケートなものも多いため、適切なお手入れを心がけましょう。ぜひ、お気に入りの誕生石を大切にしながら、長く楽しんでくださいね!
3月の誕生石、まとめ
今回は3月の誕生石であるアクアマリン・珊瑚・ブラッドストーン・アイオライトについてお伝えしました。それぞれの見た目の美しさはもちろんですが、異なるバックグラウンドを持ちながらも古代から現代に至るまでずっと人々を惹きつけてきたという共通点もあります。
そんな3つの3月の誕生石ですが、その魅力をもっと知りたい方はぜひお気に入りを見つけて実際に手にとってみてはいかがでしょうか。もしかしたらそれらが持つ特別な力の恩恵を受けるかもしれませんし、そうでなくても日常を彩ってくれることは確かです。

3月の誕生石、アイテム一覧
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