近年、ペタライトやアゼツライトなど特定のストーンが、これまでのパワーストーンに比べ、より強力なパワーを持つ「ニューエイジストーン」とよばれ、脚光を集めています。
今回は、ニューエイジストーンの中でも、ペタライトにスポットライトを当てています。私たちの肉体やエネルギー体に天からのパワーを与え、持つ人をよりよい人生に導いてくれるペタライト。
ペタライトの鉱石を持っていないという人も、自宅にあるあのアイテムに実はペタライトが使われているかもしれませんよ。
この記事ではペタライトの特徴や、石言葉・効果、お手入れ方法などについて紹介しています。ぜひ最後まで読んでみてください。
ペタライトの鉱物データ
英名 | Petalite |
和名 | 葉長石、ペタル石 |
分類 | ケイ酸塩鉱物 |
化学式 | LiAlSi4O10 |
双晶 | 一般的、層状構造 |
主な色合い | 白色、無色、灰色、黄色、ピンク |
透明度 | 透明から半透明 |
条痕 | 無色 |
モース硬度 | 6 - 6.5 |
比重 | 2.4 |
屈折率 | nα=1.504 nβ=1.510 nγ=1.516 |
光沢 | 硝子体、劈開部で真珠様 |
断口 | 貝殻状 |
粘靱性 | もろい |
劈開性 | 一方向に完全、そのほかでは不明瞭 |
石言葉 | 飛翔の時・直感・癒やし・大転機 |
ペタライトの特徴
ペタライト(petalite)は、ケイ酸塩鉱物の一種です。同じ仲間にはトルマリンやガーネット、ムーンストーンなどがあります。18世紀末ごろにスウェーデンのユト・アルフベドソン島でブラジル人科学者ジョゼ・ボニファシオ・デ・アンドラダ・デ・シルバによって発見されました。ニューエイジストーンと呼ばれるペタライトですが、発見されたのは200年ほど前ということになります。
石の色は、白・ピンク・黄色・灰色・オレンジなど産地や内包物などによって変わりますが、ガラス体の光沢をもつため、カットによってはとても美しく輝いて見えます。最近ではミャンマーでゴールドに輝くペタライトが発見されたことでも話題になりました。
ペタライトは劈開性があり、一定方向からの衝撃を受けると葉脈状に割れる特性があります。この割れ方からギリシャ語の「葉」を指す「petalon」に由来してペタライトと名付けられました。
和名も「葉長石」とつけられていて、洋の東西を問わずペタライトに「葉」をイメージするのは面白いですね。また日本では「ペタル石」と呼ばれることもあります。 モース硬度は6~6.5と鉱石の中でも比較的硬めの石ですが、ペタライトには劈開性があるため、一定方向からの圧力に弱く割れたり欠けたりする可能性があり、落としたり何かにぶつけてしまったりしないように、取り扱いには注意が必要です。
ペタライトとリチウム元素の発見
鉱物としてのペタライトが持つ最大のエピソードとしては、ペタライトからリチウム元素が発見されたことが挙げられます。
1817年スウェーデンの科学者ヨアン・オーガスト・アルフェドソンがペタライトを研究中にリチウム元素を発見しました。リチウムは、ギリシャ語で「石」を指す言葉です。ペタライトという鉱石から発見されたためこの名前が付けられました。 リチウムの用途として「リチウム電池」が一般的に知られています。リチウムは乾電池の小型化・軽量化・長寿命に大きく貢献しているのです。
冬の相棒にもペタライトが使われている
冬に美味しい料理として、多くの人が「鍋」料理を思い浮かべるでしょう。
ペタライトは高温に強い特性があるため、三重県四日市エリアの代表的な産業である「万古焼」の土鍋に使用されています。万古焼の土鍋はペタライトの耐熱性を生かした「割れない土鍋」として高温の煮炊きにも向いているのが大きな特徴です。
ペタライトが、食材のうまみを最大限に引き出してくれる……かどうかは不明ですが、ペタライトが使われている温かい鍋料理と考えると、心も体もより温まりそうですね。
ペタライトの産地
ペタライトは、世界各地で産出されている鉱石です。主にスウェーデン、ブラジル、アメリカ、アフガニスタンで採掘されています。
日本では福岡県福岡エリアで産出されていることでも知られています。
ペタライトの石言葉・意味・効果
ペタライトは、アゼツライトやフェナカイトとならび、強力なパワーを持つ「ニューエイジストーン」のひとつです。パワーストーンとしては別名「天使の石」ともよばれて人気を集めている石でもあります。
ここでは、ペタライトの石言葉と効果について紹介しましょう。
ペタライトの石言葉
ペタライトの持つ石言葉は、
- 飛翔の時
- 直感
- 癒やし
- 大転機
などがあります。
現状に満足できず、新しいステージでの活躍を希望する人にとってぴったりの石といえますね。
ペタライトの効果
ペタライトを持つことによって期待できる効果は次のとおりです。
- 肉体や魂を癒やす
- 本来の自分の姿を知る
- 視野を広げる
- 意識を拡大する
- 天使とつながり、ガイドを求める
- 悩みや苦しみから解放される
- 平和をもとめる
心の動揺や高まりすぎたテンションを鎮め、高次元のパワーに触れることができるペタライト。高く純粋な天のパワーで安らぎと喜びを持つ人に与えてくれるといわれています。
トラウマなど心の傷にも大きく作用し、持つ人に自信を与え、自分や他人を愛する意味を教えてくれます。
ペタライトのお手入れ・浄化方法
ペタライトのモース硬度は6以上ありますが、劈開性により割れやすい特性を持つため、強い刺激を与えないように注意が必要です。
汚れが気になる際には、やわらかい布やセーム革でふき取る程度にしておきましょう。その際も強くこするのは厳禁です。
浄化方法は、すべての方法(日光浴・月光浴・セージ・音浴・水洗い・クラスタ)に対応とされています。 しかし、石の状態によっては、強い刺激を与える可能性がある流水や日光浴などは避けたほうが無難でしょう。
まとめ
今回は、パワーストーンの中でもニューエイジストーンとして人気が高いペタライトについて紹介しました。
強力なパワーを秘めたストーンとして注目されだしたのはごく近年のことですが、実は200年以上前に発見され、日本では冬料理の定番アイテムである土鍋に使われるなど、身近なところで活躍していたというのは驚きです。
ペタライトは、世界各地で産出されていますが、大きな結晶が見つかることは少なくレアストーンでもあります。なかでも透明度が高いペタライトは珍しく宝飾としても十分な存在感を示してくれるでしょう。 機会があればぜひお迎えしたいストーンのひとつです。
ペタライトのアイテム一覧
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