ガーネットとは?実は真紅だけではない真実と豊穣の宝石

1月の誕生石に指定されている天然石といえばガーネットです。ガーネットとして広く知られているのは真紅の宝石ですが、意外にもカラーバリエーションが豊富なことでも知られています。

石にまつわるさまざまな物語もあり、実は奥が深い石なのです。今回は、そんなガーネットの魅力についてご紹介していきます。

ガーネットの説明、解説
この記事の内容

ガーネットとはどんな石?

ガーネットの名前の由来

「ガーネット」という言葉は、ラテン語の「granatus」に由来します。granatusとは「種子」を意味する言葉であり、結晶の形をザクロの種に見立てて名付けられました。

ガーネットの結晶はひし形の十二面体、または偏方多面体となり、コロンとした球に近い形になることが特徴です。そのような形の結晶が寄り集まって産出することから、昔の人にはその様子がザクロの種のように見えたに違いありません。

日本でもガーネットをザクロに見立てており、和名では「柘榴石(ざくろいし)」と呼ばれています。

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ガーネットにはたくさんの仲間が

ガーネットの種類と仲間について

ガーネットは1つの鉱物の名前ではなく、元素が少しずつ異なる15種類の鉱物のグループ名です。主なものを挙げると

・アルミニウム柘榴石グループ(アルミニウムを主成分とするもの)

・鉄柘榴石グループ(鉄を主成分とするもの)

・クロム柘榴石(クロムを主成分とするもの)

などがあります。ガーネットの色といえば黒みがかった真紅を連想するかと思いますが、上記のようにグループによって含まれる元素の種類が異なるため、赤い色以外にも無色、黄色、オレンジ、褐色、緑、黒など、さまざまな色に染まるのです。

宝石以外にも活用されるガーネット

ガーネットの活躍の場は、カットされて宝石として使われるだけに留まりません。傷つきにくさを示すモース硬度が6.5~7.5と高い石なので、「金剛砂」という粉末状の研磨剤の原料になります。

また、紙やすりの表面のキラキラした部分に使われているのは、実はガーネットです。このように、ガーネットはその高い硬度を生かして「削る」ために活用されることもあるのです。

ガーネットの歴史と種類

ガーネットが関係する歴史

歴史からひもとくガーネットの活躍

ガーネットと人間との歴史は古く、数々の文献の中にガーネットの姿を見ることができます。古代エジプトでは、ファラオのネックレスにガーネットが使われていたといわれています。また、古代ギリシャでは病気の治癒や魔除けの効果があると信じられ、血のような赤い色から、出血や炎症を治す効果があるとされていました。

11世紀頃のヨーロッパでは、ガーネットには強力な守護の力があると信じられ、十字軍遠征においては兵士たちが旅の危険から身を守るための護符としてガーネットを身につけていたといわれています。

旧約聖書の『創世記』に出てくる、あの有名な『ノアの方舟(はこぶね)』にもガーネットは登場します。ノアの方舟とは、地上に増えた人々が堕落していくさまを嘆いた神が、地上の歴史をやり直すために地上の全てを押し流す大洪水を予言したという伝説です。

神は、全ての命が失われてしまうことを憐れみ、選ばれた生き物だけは洪水から生き延びることができるよう、「ノア」という人間に方舟を造らせました。ノアとその家族、そして全ての動物のつがいを方舟に乗せ、船は40日間の大洪水の中をやりすごしたのです。

その際、厚い雲に覆われて太陽の光も差さない暗闇の中を照らしたのが、赤いガーネットでした。このように、ガーネットは古くから、多くの人々にその不思議な力を信じられ、大切に扱われてきたのです。

ガーネットの種類

一口に「ガーネット」といっても、産地や色合いによってさまざまな種類があります。ここでは、代表的なものをご紹介いたします。

モザンビークガーネット

ガーネットの代表的な色モザンビークガーネット

東アフリカにあるモザンビーク共和国が産地であることから名付けられました。パイロープとアルマンディンという2種類のガーネットが組み合わさったこのガーネットは、温かみのある濃いレッドが特徴的です。

ロードライトガーネット

ガーネットの紫色はロードライトガーネット

モザンビークガーネットと同じく、パイロープとアルマンディンの組み合わさったガーネットですが、モザンビークガーネットよりもややワインレッド寄りの色をしていることが特徴です。

バラのような美しい色合いであるため、ギリシャ語で「バラ」を意味する「rodon」から、この名が付けられました。ロードライトガーネットの中でも紫色が強いものは「パープルガーネット」と呼ばれ、珍重されます。

スペサタイト

ガーネットのオレンジ色はスペサルタイトガーネットと呼ばれる

夕陽のような、鮮やかなオレンジ色が美しいガーネットです。1800年代半ばにバイエルンのスペサルト地方で発見されたことから、この名が付けられました。

スペサルタイト、スペサルティン、マンダリンガーネットなどとも呼ばれます。原石の産出量が非常に少なく、ビーズとして加工されるものは希少です。

ツァボライト

若葉のような、瑞々しいグリーンが美しいガーネットです。1967年に、スコットランドの地質学者であるキャンベル・R・ブリッジズによって発見されました。

ケニアのツァボ地域で産出したことから、この名が付けられています。一見ガーネットとは思えない鮮やかなグリーンは、微量のバナジウムやクロムを含有することで発色します。スペサタイト同様、原石の産出量が少なく、あまり流通しない珍しいガーネットです。

グロッシュラーガーネット

ややイエローがかったグリーンや、オレンジ色が特徴のガーネットです。オレンジ色のものはヘソナイトとも呼ばれます。ヘソナイトは、古代ギリシャやローマではジュエリーやカメオ(浮き彫りの装飾品)、インタリオ(沈み彫りの装飾品)などに使われてきた、歴史のあるガーネットです。

スターガーネット

ガーネットの中にはスター効果があるものも存在する

「スター効果」を示すガーネットを指します。スター効果とは、カボションカット(カット面のない、楕円形のカット)など特定のカットを施した鉱物を、光に当てると6条の光の筋を示す現象です。

ガーネットの中に含まれる繊維状のインクルージョンが3方向に規則正しく並び、そこに光が当たることで3本の光の筋が発生します。それが中心で交わることで、6条の光の筋として見えるのです。アステリズム、星彩効果などとも呼ばれます。光に当てると、夕焼け空に一番星がきらめくようなスターが浮かび上がります。

マラヤガーネット

ガーネットの種類の一つ、マラヤガーネット

赤~ピンクがかったオレンジのガーネットを指します。パイロープ、アルマンディン、スペサルティンの3つのガーネットが組み合わさってできています。

1960年代半ば、タンザニアのウンバ渓谷にて発見されたのが始まりです。当初はスペサルティンと思われていましたが、そうでないことが判明した後、スワヒリ語で「部外者」を意味する「マラヤ」という名が付けられました。

名前の由来こそあまりポジティブなものではありませんが、その独特の色合いから、今日ではとても人気の高いガーネットです。現在では、主にマダガスカルなどで産出したものが流通しています。

カラーチェンジガーネット

ガーネットが光源でカラーチェンジした様子

ガーネットの中でも特に珍しい「カラーチェンジ効果」を持つものを指します。カラーチェンジ効果とは、自然光のもとと白熱光(電球光)のもとで異なった色に変化する現象です。カラーチェンジ効果を持つ原石は非常に少なく、ガーネットの中でも流通量の少ない珍しいものの一つです。

ガーネットの石言葉と意味

ガーネットの石言葉

ガーネットの石言葉として有名なのは「貞操」「真実」「友愛」「繁栄」「実り」などです。ザクロの種に見立てた、実りの象徴としての側面があります。

ガーネットのパワーストーンとしての効果

パワーストーンとしても、ガーネットはさまざまな効果があります。ガーネットはやる気を引き出し、夢や目標を実現する強さをもたらしてくれます。努力を実らせる力を持っているので、夢に向かって努力したい人にはぴったりでしょう。

ガーネットは恋愛に関する効果もあります。愛する人へ愛を贈り、愛する人からの愛を受け取るという「愛の循環」をもたらしてくれます。また、意志に対して働きかける効果もあります。他人からの侮辱や思いやりを欠いた行動、自分の気持と反した行動に「ノー」という力を授けてくれます。

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ガーネットと相性のいい天然石

パワーストーンとしての効果を期待する場合、他の天然石と組み合わせることで、ガーネットの効力をより高めることができる場合があります。ここでは、相性のよい組み合わせの一例をご紹介いたします。

ルビー
恋愛運と目標達成運をお互いに高める組み合わせです。それ以外の運気も高めたい場合は、クリスタルを加えるとより効果的です。

・アメジスト
恋愛の運気が高い組み合わせです。縁結びや恋愛成就を含めて効果があるので、恋のお守りにぴったりでしょう。

・スモーキークォーツ
目標達成の運気が高い組み合わせです。受験勉強のお守りや、就職活動でよい結果を出したい時などによいでしょう。

・シトリン
金運を高めることができる組み合わせです。収入アップやお金が貯まるためのお守りなど、お金に関する願いにふさわしいです。

ハンドメイドアクセサリーとしてのガーネット

ガーネットと他の天然石の組み合わせ

落ち着いたレッドが特徴的なガーネットは、大人っぽい雰囲気を演出するのにぴったり。たとえば、黒やグレーのコーディネートと合わせれば、セクシーさをグッと引き立てます。また、白いコーディネートであれば華やかさを、オレンジのコーディネートであれば可愛らしさをプラスしてくれます。

レッド以外のカラーバリエーションも豊富な石なので、さまざまなコーディネートに合わせることができます。他の天然石ビーズと組み合わせたネックレスやブレスレットなどは、楽しみ方も無限大です。どんな組み合わせで作品を作るかは、ハンドメイド作家の方々の腕の見せ所ですね。

ガーネット、取扱い上の注意

ガーネット、取り扱い上の注意点

ガーネットの傷つきにくさを示す硬度は6.5~7.5と、とても丈夫な石です。水には非常に強い石なので、水洗いが可能です。皮脂汚れなどが気になる際は、中性洗剤を垂らしたぬるま湯でもみ洗いをします。汚れが落ちたら、洗剤が残らないように水でしっかりとすすぎます。すすいだ後は、乾いた布で水気をよく拭き取ります。

アルコールティッシュで軽く拭くことでも汚れを落とすことができます。ガーネットのアクセサリーを身につけた後は、乾いた布で空拭きをすると、ガーネットの美しさを長い間楽しむことができます。またガーネットの種類によっては、内包される成分によって、光や熱に当て続けると退色してしまうものもあります。そのため、保管する際は蓋付きの箱に入れるなどして、直射日光が当たらないようにして保管するとよいでしょう。

まとめ

ガーネットはカラーバリエーションも豊富で、お手入れも簡単な天然石です。旧約聖書など、さまざまな文献の中にも登場する歴史ある石でもあり、昔の人がこの石に大いなる力を感じ取っていたことも伺えます。

そんなガーネットを、ぜひハンドメイドアクセサリーとしてお使いになってみてはいかがでしょうか。

ガーネットの鉱物データ

英名Garnet
和名柘榴石(ざくろいし)
分類ケイ酸塩鉱物
化学式Fe3Al
白、紫、赤、桃、黄、緑、茶、褐色
モース硬度6.5-7.5
劈開性
屈折率1.69-1.89
結晶系等軸晶系
断口貝殻状
条痕白色
比重3.49-4.16
光沢ガラス状光沢
石言葉 繁栄
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