チャロアイト|意味と効果、歴史を解説

チャロアイトの基礎知識

世界三大ヒーリングストーンの一つとして人気のあるチャロアイトは、紫色の濃淡がマーブル状に描かれた、まるで絵画のような美しい天然石です。

チャロアイトの丸玉ビーズのブレスレットをつけていると、それが目立つのか「それなんていう石?」と必ず訊ねられます。まるで人工的に描かれているかのようなチャロアイトの模様が不思議に映るようです。

自然が創造した素晴らしい芸術作品、チャロアイトについてご紹介いたします。

この記事の内容

鉱物データ

チャロアイトの鉱物データ
英名Charoite
和名チャロ石
分類ケイ酸塩鉱物
化学式K(Ca,Na)2Si4O10(OH,F)・nH2O
白、紫、灰、黒色
モース硬度5-6
劈開性三方向に明瞭
屈折率1.55-1.56
結晶系単斜晶系
断口貝殻状
条痕白色
比重2.54-2.58
光沢ガラス状~真珠光沢
石言葉「癒し」「浄化」
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チャロアイトとはどんな石?

チャロアイトとはどんな石?

チャロアイトは、ロシアのイルクーツク工科大学の鉱物学者ベロア女史によって発見され、1978年に新しい鉱物として認定された、歴史の浅い天然石です。

元々は発見されていたのですが、チャロアイトではなく「角閃石」として認識されており、加工しやすい性質を生かして宝石にならない部分は、壺などのインテリアなどに使われていました。チャロアイトとして認識される前とは言え、大きな壺として利用されていたなんて、チャロアイトが希少となっている今では考えられませんね。

産出国

チャロアイトの産地について解説

チャロアイトは、ロシア連邦の極東に位置するサハ共和国のチャロ川流域のムルン山塊でのみ産出される、希少な天然石です。例年気温が-30℃を上回るという極寒の地、サハ共和国のヤクーツクの街には、宝石店が多く目につきます。なぜならこの地は、ダイヤモンドの世界最大の産地であると同時に金(ゴールド)も採れ、宝石・貴金属が地場産業となっているからです。

宝石加工業者も多く、極寒の地には不可欠な強いウォッカを扱う酒店よりも、宝石店の方が多いのだそうです。サハ共和国には、「神様が空を飛んだとき、寒さで手が震えて宝石を落としてしまった」という言い伝えが残っているほど豊富な資源が眠っているそうで、元素記号の全てが採掘できると言われています。

しかしながら、チャロアイトについては需要が高まるものの、ロシアでしか産出されないことから鉱山の枯渇は時間の問題だとされています。また、昨今の社会情勢から見てもチャロアイトの希少性と価値は、益々高まるのではないでしょうか。

チャロアイト、命名の由来

チャロアイトの命名の由来には、2つの説があります。前述したように、チャロアイトはロシア連邦サハ共和国のチャロ川流域にあるムルン山塊のみでしか産出されず、チャロアイトの名はこのチャロ川流域が語源になったという説と、もう一つはロシア語の「魅惑する」という意味を持つ「チャロ」から名付けられたという2つの説があります。どちらにせよ、「チャロアイト」というキャラクター的なかわいらしいネーミングが親しみやすく感じます。日本名は、そのまま「チャロ石」といいます。

チャロアイトの特徴

チャロアイトの特徴について

チャロアイトは、芸術的な色調をもつ天然石です。その織りなす模様は二つとなく、不思議な世界感が広がっています。チャロアイトの吸い込まれていくような美しさは、まさしくロシア語の「チャロ」(魅惑的)です。そんなチャロアイトの特徴について知っておきましょう。

チャロアイトの色/成分

チャロアイトの成分と色について

チャロアイトはガラス光沢を持ちますが、透明感はありません。色は鮮やかな紫色から薄紫が主流で白や灰色、黒、黄緑色などが混ざり合ったものもあります。

チャロアイトは、同時に形成されたエジリン、マイクロン、ティクサイトといった複数の鉱物の集合体からできており、繊維状やマーブルのように混ざり合わさったアートのような模様を作るのです。チャロアイトの紫色は、アメジストの妖艶さと言うよりも穏やかで柔らかな印象があります。

チャロアイトに水晶が混ざった物を「エンジェルシリカ」または、「チャロアイトクォーツ」と言います。淡いパープルが人気で、ごく稀に透明な水晶部分と紫色のチャロアイトが綺麗に2つに分れている目を惹くものもあります。

チャロアイトの質感

チャロアイトの色と模様について

チャロアイトの模様は、筆を幾重も塗り重ねたような抽象的な絵画のように見えます。艶やかな光沢は神秘的でもあり、照り輝いて見えます。たとえて言うならば、マーブル模様のボーリングのボールのような感じと思うのは私だけでしょうか?

少しねっとりとしチャロアイトの感触は、人工的に見えるものの自然が造り上げた賜物です。手に取ってアートのような紫を感じていただきたいです。

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チャロアイトの意味と効果 、石言葉

チャロアイトの意味と効果について

チャロアイトは、癒しのパワーと浄化作用のある優れた天然石です。就職や結婚など人生に何度か訪れる転機に対して、不安や恐怖を沈め、身を守ってくれる護符のような役割もあると言われています。またチャロアイトには、チャンスを逃さずきちんと生かしてくれるパワーもあるそうです。

しかしながら、毎日怠けている人はチャンスに気付きません。その日に備えての努力や準備をコツコツと進めている人は、チャンスを見逃さず成果を発揮することができるのです。チャロアイトはそんな人達を応援す効果のある石でもあるのです。チャロアイトの石言葉は、「癒し」「浄化」です。チャロアイトは霊的なパワーが強く持ち主を守ってくれることから、病や外的な危険を排除してくれるとも言われています。

人間は弱い生き物です。何かにすがることも大切です。それで心が晴れるなら、気持ちが落ち着くならば、とっても相性が良いことになります。一旦心を静めて、冷静になり、自分を呼んでいるチャロアイトを探してストレスフリーを目指しましょう。

世界三大ヒーリングストーンのひとつ チャロアイト

チャロアイトは世界三大ヒーリングストーンの一つ

チャロアイトは、ラリマー、スギライトと並ぶ、「世界三大ヒーリングストーン」の一つです。この三つは、どれも1978年以降に新しい鉱物と認定されています。

1980年代のアメリカでスピリチュアルブームが起こりました。ツーソンで開かれるミネラルショーは、各国から宝石商はもちろん鉱物研究家や、マニアが集まる大きな展示会です。早速チャロアイトをはじめとするこれらの新鉱物も出品されました。誰もが知っている有名な宝石を見飽きた人達は、海の美しい色を閉じ込めたラリマー、珍しい発色をもつ紫色の天然石、スギライトとチャロアイトらの新鉱物にどよめいたのです。

元々紫色の美しい天然石と言えばアメジストが代表にあげられますが、それ以外はありませんでした。紫色はチャクラでは最高位を表す特別な色です。見た目が似ているチャロアイトとスギライトは、ラリマーと共に認知され、スピリチュアルストーンとして人気が高まったのです。これら「世界三大ヒーリングストーン」と呼ばれるようになったのは、アメリカがルーツだということです。

日本には1990年代にスピリチュアルブームが起こり、「世界三大ヒーリングストーン」の需要が高まるようになりました。一般的な天然石ブームが起こり始めたのもこの辺りからです。希少価値のある鉱物マニアから、その石に癒やしやパワーを求める人、美しさに目が眩む人、楽しみ方は人それぞれです。ラリマー、スギライト、チャロアイトは、「世界三大ヒーリングストーン」として君臨している最高の癒しを与えてくれる天然石なのです。

チャロアイトについて まとめ

チャロアイトについてのまとめ

子供の頃、私の身近にはアメリカや中国よりもロシアがありました。日本人に馴染みやすいロシア民謡は、フォークダンスで踊ったり、「カチューシャ」、「トロイカ」や「ポーレシュカポーレ」など誰もが聞いたことのある名曲です。いくつかは音楽の教科書に載っていたような気がします。口ずさみながら素直な気持ちで、どこまでも続く広大な緑の草原を純粋に思い浮かべたものです。

そんなロシアの地でのみ産出される希少な天然石、チャロアイトをこんな時だからこそ必要としている人が多いのではないでしょうか。とは言え、チャロアイトの鉱山が枯渇寸前であること、また今後の社会情勢を考えても美しいチャロアイトがなくなるのも時間の問題かもしれません。チャロアイトの強く優れた浄化作用によって、沢山の人達の祈りが通じる平和な日常を切に願う今日この頃です。

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