
「石が水に浮くなんて、本当?」そう思いますよね。
普段の感覚では「石=重いもの=水に沈むもの」と思いがちですが、実は軽くて水に浮く天然石も存在します。たとえば、「アンバー(琥珀)」はその代表格。逆に、小さく見えてもずっしり重い天然石もあり、その違いに驚いたことのある方も多いのではないでしょうか。
こうした「重い石・軽い石」の違いを左右しているのが、“比重”という性質です。天然石に詳しい方でも、意外と詳しく知らないという方も多いのでは?実は石の種類ごとに大きな差があり、見た目だけでは判断できない奥深さがあるのです。
この記事では、「比重とは何か?」「なぜ石が浮いたり沈んだりするのか?」といった素朴な疑問を入り口に、アクセサリー制作や石選びに役立つ実践的な知識まで、わかりやすくご紹介していきます。

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天然石の比重とは?石の「重さの正体」に迫る

天然石を手に取ってみたとき、「思ったより軽い」「ずっしり重たい」など、見た目と重さのギャップに驚いた経験はありませんか?
その理由は単にサイズの違いではなく、“比重(ひじゅう)”という性質が関係しています。
比重とは、「どれだけ詰まっているか」を表す数値
比重とは、ある物質の密度、つまり“中身の詰まり具合”を数値化したものです。
具体的には「水と比べてどれくらい重いか」を表し、水の比重が1.0で基準となっています。
たとえば、比重が2.6の天然石は、同じ体積の水の約2.6倍の重さがあるということ。つまり、石の見た目が同じ大きさでも、比重によって中身の密度(詰まり方)が違い、手に取ったときの“重み”が変わってくるのです。
この“密度の違い”は、石の成分や生成された環境によって大きく異なります。
鉱物としての分類にも関わってくる重要な性質であり、天然石の個性を見極めるポイントのひとつです。
天然石の比重はどれくらい?
天然石の比重は石の種類によってさまざまですが、2.5〜3.5あたりが平均的な範囲です。
たとえば、水晶(クォーツ)の比重は約2.65。ローズクォーツやアメジスト、シトリンなどのクォーツ系天然石も同様です。
一方、ガーネットは約3.5〜4.3、ヘマタイトやパイライトに至っては5以上と、かなり重みを感じる種類もあります。
逆に、アンバー(琥珀)は1.05〜1.10、ジェット(黒玉)は1.3〜1.4ほどと非常に軽いため、見た目とのギャップに驚くかもしれません。
比重の計算方法(簡単に知る方法)
比重は以下の式で求めることができます:
比重 = 空中で測った重さ ÷(空中の重さ − 水中の重さ)
少し数学的に見えますが、家庭用のデジタルスケールと水、糸があれば簡単に試すことが可能です(詳しくは後述のセクションで紹介します)。
理科の実験のような感覚で、天然石の重さを“科学的に”確かめてみるのも楽しいですよ。
水晶(クォーツ)の比重は約2.65で、天然石の中では「標準的な重さ」にあたります。
しかし、透明感があり見た目が涼しげで軽そうに見えることから、「思ったより重い」と感じる方もいるかもしれません。
逆に黒っぽい石や金属光沢を持つ石は、見た目の印象だけで「重たそう」と感じられがちですが、実際に持ってみるとそこまでではないこともあります。
この“見た目と重さのズレ”も、天然石を楽しむ醍醐味のひとつです。
なぜ石が水に「浮く」「沈む」の?

天然石を水に入れてみたとき、「スッと沈んだ」「意外にもぷかぷか浮いた」という経験をしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
実はこの違いには、石の大きさや重さそのものではなく、「比重(ひじゅう)」という性質が大きく関係しています。
石によって「浮くか・沈むか」が変わるこの現象は、見た目からは分からない天然石の個性を知る、絶好のきっかけでもあります。
水より比重が大きければ沈み、小さければ浮く
まず、基準となる水の比重は「1.0」とされています。
この値を超えるかどうかで、その物質が水に浮くのか、沈むのかが決まります。比重が1より大きければ沈み、1より小さければ浮く、というシンプルな仕組みです。
天然石の多くはこの基準を上回っており、たいていは水に沈みます。たとえば、代表的な天然石である水晶(クォーツ)の比重は約2.65。アメジストやローズクォーツ、シトリンなども同じクォーツグループで、同様に水よりも重いため、当然のように沈みます。
一方で、意外にも水に浮く可能性のある天然石も存在します。
その代表が、アンバー(琥珀)やジェットです。アンバーの比重は約1.05〜1.10、ジェットは1.3〜1.4程度とかなり軽く、真水ではゆっくり沈むか、場合によっては浮遊し、海水のように比重の高い水では浮かぶこともあります。
一般的に「宝石」というと、キラキラ輝いていて重厚なイメージがありますが、琥珀(アンバー)はまったく異なる性質を持った特別な天然石です。
実は琥珀は鉱物ではなく、およそ数千万年前の樹木の樹脂(ヤニ)が地中に埋もれ、長い時間をかけて化石化したもの。そのため、見た目こそ宝石のように美しいですが、非常に軽く温かみのある質感が特徴です。
ヨーロッパのバルト海沿岸では、古代から海辺に打ち上げられる琥珀を「海からの贈り物」として拾い集め、装飾品や交易品として珍重してきました。
海水の比重は約1.03であるため、アンバーのように比重が近い石は浮遊することがあり、まさに「海に浮かぶ宝石」とも呼ばれる理由がここにあります。
「石は沈むもの」とは限らない
多くの人が持つ「石=重い=沈む」というイメージは、実はすべての石に当てはまるわけではありません。
石の浮き沈みを決める要因は、「重さ」ではなく「密度(どれだけ詰まっているか)」=比重だからです。大きく見える石でも、中がスカスカで軽ければ水に浮くこともあるのです。
たとえば、多孔質(たこうしつ)な石=内部に微細な空洞がたくさんある石や、有機物由来の石(アンバーやジェットなど)は比重が小さく、水に浮かびやすい傾向があります。
逆に、鉱物成分が非常に密に詰まった石、たとえばヘマタイトやパイライトなどは小さくても手に取るとずっしり重く、確実に沈みます。
さらに興味深いのは、比重が1.5〜2.0程度の天然石の場合、液体の種類や温度によって浮いたり沈んだりすることもあるという点です。
たとえば温度の高いお湯では水の密度が下がるため、同じ石でも沈みやすくなるなど、環境条件でも浮き沈みが変わる繊細な性質を持っているのです。
浮く石・沈む石を見分けることの面白さ
石の浮き沈みを観察することは、単なる実験や遊びにとどまりません。
実はこれが、鉱物の構造や性質を見抜く感覚を養う第一歩にもなるのです。見た目の美しさだけでなく、「この石は重く感じる」「意外に軽いな」といった感覚も、石の本質を知るヒントになります。
アクセサリー制作においても、石の比重はとても重要です。
同じサイズのビーズでも、比重の重い石で作ったネックレスはずっしりとした高級感を与える一方で、長時間の着用では肩が凝ってしまうかもしれません。
逆に、軽い石を選べば、大ぶりなデザインでも快適に身につけられます。
このように、「浮く」「沈む」という一見シンプルな現象の裏には、天然石の奥深い個性と魅力が隠れているのです。

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比重が軽い天然石・重い天然石一覧

ここまでで、「天然石の比重とはなにか」「なぜ石が水に浮いたり沈んだりするのか」について理解が深まってきたと思います。
では実際に、どの石が軽くて、どの石が重いのかを見てみましょう。
アクセサリー制作や石選びの参考になるよう、比較的よく使われる人気の天然石を中心に、比重の軽い順→重い順に並べた一覧表をご紹介します。
比重別・天然石早見表(軽い順)
天然石名 | 比重(目安) | 特徴・メモ |
---|---|---|
アンバー(琥珀) | 1.05〜1.10 | 樹脂由来。非常に軽く、海水に浮かぶことも。 |
ジェット(黒玉) | 1.3〜1.4 | 木の化石。深い黒が特徴。軽量で扱いやすい。 |
オパール | 1.9〜2.3 | 含水量により変動あり。遊色効果のあるタイプも。 |
ターコイズ(トルコ石) | 2.6〜2.9 | 比較的軽め。加工品や模造品も多いため注意。 |
アメジスト(紫水晶) | 2.6〜2.7 | クォーツ系。色の濃淡により印象が異なる。 |
ローズクォーツ | 2.6〜2.7 | 淡いピンクが特徴。優しい雰囲気で人気。 |
シトリン(黄水晶) | 2.6〜2.7 | クォーツ系。加熱処理されたアメジスト由来も多い。 |
アクアマリン | 2.7〜2.9 | ベリル系。透明感ある水色が人気。 |
ラピスラズリ | 2.7〜2.9 | パイライトの金色がアクセントに。含有量により変動。 |
ペリドット | 3.2〜3.4 | オリーブグリーンが特徴。比重もやや重め。 |
ガーネット | 3.5〜4.3 | 種類が多く比重の幅も広い。しっかりと重みを感じる石。 |
マラカイト | 3.6〜4.0 | 独特の縞模様と深い緑色が印象的。比重は意外に高い。 |
ヘマタイト | 4.9〜5.3 | 金属光沢のある黒灰色。非常に重く、存在感がある。 |
パイライト | 4.9〜5.2 | 黄鉄鉱。「フールズゴールド」とも呼ばれる黄金色の石。 |
※比重は石の種類・産地・内包物によって多少の変動があります。
重さを知ることで、石の「使いどころ」も見えてくる
このように、天然石には「軽いもの」「重いもの」がはっきり存在します。
そしてそれは、アクセサリーに使う際のバランスや使い心地にも大きく影響します。
たとえば、ピアスやイヤリングには比重が軽い石の方が向いています。
長時間着けても耳が痛くなりにくく、大ぶりなデザインも軽やかに仕上げることができます。
反対に、ネックレスやブレスレットなど、少し重みがあっても安定感を出したいアイテムには比重が大きめの石が適しています。
ヘマタイトやガーネットなど、重量感のある天然石は、身に着けたときに高級感や落ち着きを与えてくれるでしょう。
天然石の真贋を見分ける方法として「重さで判断する」という話を耳にしたことがあるかもしれません。
たしかに、ガラスやプラスチックなどの模造石は比重が小さく、天然石に比べて明らかに軽く感じられることがあります。
しかし、逆に天然石より重い素材(たとえば人工ガーネットや合成スピネルなど)も存在するため、「重いから本物/軽いから偽物」とは一概に言えません。
あくまで比重は、石の特徴を知るための“ひとつの目安”にすぎないのです。

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アクセサリー作りと比重の関係

天然石の比重は、見た目ではわかりにくいけれど、実際にアクセサリーとして使ったときに大きな影響を与える性質です。
とくに、身に着けるアイテムでは「軽い」「重い」という体感が、デザインの印象や着け心地を左右する大切な要素になります。
比重が軽い石は「大きくても軽やか」
たとえば、アンバー(琥珀)やジェットのような比重が軽い天然石は、大ぶりなビーズやチャームにしても全体が重くなりすぎず、耳元や首元でも心地よく身に着けることができます。
とくにイヤリングやピアスは、重すぎると耳たぶが痛くなったり、長時間の着用に向かなかったりするため、軽量な石を選ぶことでデザインの幅が広がります。
「見た目はボリュームがあるけれど、実際はとても軽やか」というギャップも、デザインとして魅力のひとつになります。
比重が重い石は「高級感と安定感」を演出
一方、ガーネットやヘマタイト、マラカイトなど比重が高い天然石は、手に取った瞬間にわかる“ずっしり感”が魅力です。
この重さは、身に着けたときの“安定感”や“重厚感”に直結し、シンプルなデザインでも高級感を漂わせてくれます。
たとえば、ネックレスやブレスレットなど、身体に密着するアクセサリーでは、ある程度の重さがある方が自然に収まり、着け心地が良くなることもあります。
もちろん、重すぎると疲れてしまうので、使用する石の大きさや数、他の素材とのバランスも大切です。
比重を意識すると、デザインの質が上がる
デザインのバランスや快適さを追求するうえで、比重を知っておくことは大きなアドバンテージになります。
たとえば、同じサイズのストーンでも、比重の重い石はネックレスの中央に配置することで、全体を安定させることができますし、軽い石はイヤーパーツやトップの飾りに使うことで、負担を軽減しつつ華やかさを演出することができます。
また、「軽い石は安っぽく見えるのでは?」という心配をされる方もいるかもしれませんが、軽さは機能性として強みになりうる要素。使う石の個性を生かし、用途に合わせて適材適所で取り入れることで、作品の完成度がぐっと高まるのです。
実は、ジュエリーデザイナーや職人の間でも、石の比重は非常に重要視されています。
ハイジュエリーなどの高級なアイテムでは、重さを計算したうえで金属との組み合わせを考えることも珍しくありません。
たとえば、重い石を使う場合はチェーンの太さを調整したり、軽い石を使う場合は石の数やサイズでバランスを取ったりと、比重を考慮した設計が当たり前のように行われています。
それだけ、比重というのは「天然石を使いこなす上での基礎知識」なのです。

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家庭でできる!簡単な比重の調べ方

「この石、持ってみたら意外に軽いけど、本当に天然石?」
「手元にある石の比重を、自分でも測ってみたい!」
そんな方のために、ここでは家庭でもできる簡単な比重測定の方法をご紹介します。
必要な道具さえそろえば、理科の実験のような感覚で、自分の石の“重さの正体”を調べることができます。
用意するもの
- デジタルスケール(0.1g単位で計れるもの)
- 水を入れた容器(計量カップやコップでも可)
- 細い糸(ナイロン糸や透明テグスなど)
- 測定する天然石(穴があいていなくても可)
※可能であれば、ピンセットや割り箸などもあると作業がしやすくなります。
測定の手順
- まず、石の重さを空中で測る(A)
→ 糸などで吊るすか、石をそのままスケールにのせて「空中の重さ」を記録します。 - 次に、石を水に完全に沈めて測る(B)
→ 糸を使って水中に石を吊るし、スケールで「水中の重さ(見かけ上の軽さ)」を測ります。
※このとき、石が水底に触れないよう注意! 宙に浮いた状態を保ちます。 - 比重を計算する
> 比重 = A(空中の重さ)÷(A − B)
たとえば、空中での重さが10.0g、水中での重さが6.2gだった場合:
→ 10.0 ÷(10.0 − 6.2)= 10.0 ÷ 3.8 ≒ 2.63
測定のポイント・注意点
- 糸の重さはごくわずかなので、通常は無視して構いません。
- 測定中に気泡が石に付くと、比重が実際より軽く出てしまいます。軽くゆらすなどして気泡を取り除きましょう。
- 水の温度や容器の形状でも若干の誤差が出るため、あくまで「目安」として見るのがポイントです。
天然石にそっくりな人工石や合成石は、見た目だけでは判別が難しい場合がありますが、比重の差で判断できるケースもあります。
たとえば、
- 合成スピネル:比重 約3.6〜3.8
- キュービックジルコニア:比重 約5.6〜6.0(非常に重い)
これらは、天然のアメジストやトパーズよりも重いため、「持った感じがずっしり重い」「測定してみたら不自然に比重が高かった」といった場合には、人工素材の可能性があるかもしれません。
ただし、天然石にも比重の高いものはあるため、比重だけで真偽を決めるのは危険です。あくまで参考情報として活用しましょう。
Q&A よくある質問と答え

- 比重はどうして天然石によって違うのですか?
-
石ができる過程や、含まれる成分・構造が違うからです。
比重は、石の密度(どれだけ中身が詰まっているか)で決まります。
たとえば、鉄や鉛のように重い金属を多く含む石は比重が高くなりますし、樹脂の化石であるアンバーのように有機物が主成分の石は非常に軽くなります。
また、空洞が多かったり、気泡や水分を多く含む石も軽くなる傾向があります。
同じ「石」といっても、中身はまったく別物というわけですね。 - 比重が高い石は壊れにくいですか?
-
必ずしもそうではありません。
「ずっしり重い石=頑丈そう」と思われがちですが、実際には比重と硬さ(モース硬度)は別の性質です。
たとえば、ヘマタイトやパイライトは比重が高くて重い石ですが、衝撃に弱く、割れやすい性質も持っています。逆に、比重が軽くてもオパールやクォーツなどはある程度の耐久性があるため、石ごとに性質を見極めることが大切です。 - 石の比重って、どんなときに役立ちますか?
-
アクセサリー制作や石の鑑別、観察・分類に役立ちます。
たとえば、ピアスにするなら軽い石の方が快適ですし、重厚感を出したいときは比重の高い石が効果的です。
また、見た目がそっくりな石の違いを見極める手がかりとしても、比重は役に立ちます。
理科の実験や自由研究でも使えるので、子どもから大人まで楽しめる視点です。 - 比重が大きい石は本物で、軽い石は偽物なんですか?
-
そうとは限りません。
天然石には比重が高いものも低いものもあり、重さだけで真贋を判断するのは危険です。
たとえば、ヘマタイトやパイライトなどは比重が非常に高い天然石ですし、アンバーやジェットのように軽い天然石もあります。
むしろ、人工石には天然石以上に重いもの(例:キュービックジルコニア)もあるため、「軽い=偽物」「重い=本物」とは一概に言えません。
比重はあくまで石の“性質を知る手がかりの一つ”として使いましょう。 - 同じ石でも比重に差があるのはなぜですか?
-
産地や含まれる成分、内部構造の違いによって変化します。
天然石は自然が生み出すものなので、完全に均質というわけではありません。
たとえば、同じアメジストでも鉄分の含有量や微細なクラック、内包物の違いなどによって、比重がわずかに異なることがあります。
また、結晶構造が緻密なものほど比重が高くなりやすい傾向があります。 - 比重が違えば、同じサイズでも価格が変わるのですか?
-
比重そのものが価格を決めるわけではありませんが、関係はあります。
天然石の価格は、希少性・美しさ・加工のしやすさなど、さまざまな要因で決まります。
ただし、比重が高い石は密度が高く、採掘や研磨にも技術が求められる傾向があるため、相対的に価格が高めになる場合もあります。
逆に、軽い石でも希少なもの(アンバーの中でも琥珀虫入りなど)は高価です。 - 水に入れて比重を測ると石が傷んだりしませんか?
-
基本的には問題ありませんが、水に弱い石には注意が必要です。
クォーツ系(アメジスト・ローズクォーツなど)やガーネットなど、多くの天然石は一時的な水濡れで問題ありません。
ただし、ターコイズ・ラピスラズリ・マラカイト・アンバー・オパールなど、水に弱い性質を持つ石もあるため、長時間の浸水や、頻繁な測定は避けた方が安心です。水に浸ける際は、あらかじめ石の性質を調べてから行うか、心配な場合は石に直接水が触れないよう、ジップ袋に入れて水中に沈める方法なども検討するとよいでしょう。

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まとめ|比重を知ると、天然石はもっと面白くなる

「石の重さには、ちゃんと理由がある」
このことを知るだけで、天然石との付き合い方が少し変わってくるかもしれません。
比重というのは、単なる“重さ”ではなく、石の中身の詰まり方=密度を表す重要な性質です。同じサイズでも持ったときの感触が違うのは、中に詰まっている成分や構造が異なるから。そして、その違いがアクセサリーとしての使い心地や見た目の印象にも影響してくるのです。
「石は見た目がすべてじゃない」
そう思わせてくれるのが、比重という“目に見えない魅力”です。「見えない特徴」にも目を向けることで、天然石との付き合い方がぐっと奥深いものになります。
天然石には「比重」以外にも、知っておくと便利な性質がたくさんあります。
なかでも、作品の耐久性や扱いやすさに関わる“モース硬度(硬さ)”は、アクセサリー作りにも重要な指標です。
気になる方は、ぜひ以下の記事もチェックしてみてくださいね。

お気に入りの石を手に取ったとき、
「この石はなんでこんなに軽いんだろう?」
「ずっしりしてるけど、中身はどうなってるんだろう?」
そんな風に感じたら、比重をヒントにしてみてください。
ちょっとした好奇心が、天然石との関係をもっと深く、楽しいものにしてくれるはずです。

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