
ホワイトセージとはカリフォルニア州に多く分布する植物で、浄化アイテムとして知られています。植物としては珍しく葉が白っぽいのが特徴で、一般的には乾燥させた状態で販売され使用されます。ホワイトセージは実はネイティブアメリカンと深い関わりがあり、彼らが行っていた儀式にはホワイトセージが使用されていました。
葉を燻して浄化する事をスマッジングと言い、昔はこのスマッジングによって先祖や精霊を呼び起こしていたのです。現代では浄化の他にも香りを楽しむ物として親しまれていますね。この記事ではホワイトセージの使い方や花言葉、浄化方法を紹介していきます。
浄化の定番ホワイトセージ、花言葉や特徴を紹介

天然石の浄化や空間の浄化として使用される機会の多いホワイトセージ。「尊敬」や「家族愛」という花言葉があり、海外では家庭栽培をする方も多いです。名前に含まれる「セージ」という言葉は英語で「賢い」という意味を持ち、その言葉から派生して「尊敬」という意味を持ちました。他にも自然に対する敬愛を意味しています。
ホワイトセージは主にお香として使用されるハーブの一種で、白い葉が特徴です。ホワイトセージという名前は馴染み深いですが、植物としての学名は「サルビアアピアナ」といいます。先述の通り、ホワイトセージはアメリカのカリフォルニア州に広く分布している植物で、茎や葉の部分が白っぽく色づく事からホワイトセージという名前で呼ばれるようになりました。葉の表面には細かい毛が生えていて、たくさんの油分が含まれています。
ホワイトセージは実はシソ科の植物に分類されている植物で、太陽の光が行き届く乾燥した地域が生育に最適な環境と言われています。またホワイトセージの葉の色である白は、汚れのないまっさらな状態を示す色という事から、浄化をする事で心をまっさらな状態へと導くとされています。だからこそ昔から儀式で使用されていたのですね。
葉の部分をこすると薬草のようなハーブ独特の香りがするので、好みの分れやすい植物です。しかし乾燥した状態でお香として使用するとなぜか心が落ち着く方も多いのがホワイトセージの不思議なところともいえます。昔は宗教的な儀式のほか、薬として使用されていた事もありました。ホワイトセージには抗菌作用があり、現代で言うところの風邪薬として使用されていたのでしょう。
ホワイトセージとネイティブアメリカン

ホワイトセージは昔、ネイティブアメリカンの儀式に使用されていました。昔は自然に対しての祈りが命をつなぐと信じられ、自然災害が起こらないようにと願う時にホワイトセージを使用していたのです。ホワイトセージは今から1.000年以上も昔の西暦1.000年から浄化用として使用されてきました。
ネイティブアメリカンは自然を大切にする民族として知られていますね。彼らは大地や火、水などの自然を敬愛して長きにわたって共存してきたのです。そして大自然の中で育ったハーブ、ホワイトセージを「聖なるハーブ」として儀式で使用してきました。彼らが儀式をする際にはホワイトセージを燃やし、先祖や精霊を呼び起こしたとも言われています。
様々なハーブが存在している中でホワイトセージを選んだのには理由がありました。他のセージと比べて色も白く、香りが強い上に浄化の力が最も強かったのです。そのため当時から神聖な物として扱われ、魂や空間、体を清める物として使用されてきました。ホワイトセージの効果である浄化という力は、この時代から引き継がれた物で1.000年以上経つ現代でも浄化の定番として知られています。
ネイティブアメリカンは四大元素である「風・火・水・大地」の考えのもと、四大元素を重要視した方法でホワイトセージを使用した儀式を行っていました。大地を表す乾燥させたホワイトセージを、水を表す貝殻の上に置き、そして火を表す炭や炎でホワイトセージを燃やし、風で煙を仰ぐという方法で先祖や精霊を呼び込んでいたと言い伝えられています。
この燻した時に出る煙で浄化する事を「スマッジング」と言い、灰にも浄化のパワーがあると言われてきたのです。火を使用して燻す事には邪気を焼き尽くすという意味もあり、邪気払いとしても用いられてきました。現代でも本格的な浄化の際にはこの四大元素を意識した浄化が行われています。
ホワイトセージの浄化の効果
■ネガティブなエネルギーを取り除く効果
ホワイトセージを燃やすと、その煙は空間内のネガティブなエネルギーを吸収し、排除する効果があるとされています。このプロセスは、家やオフィスなどの場所を精神的にも物理的にも清潔に保つのに役立ちます。不和やストレスの原因となるエネルギーを清めることで、より穏やかで平和な環境を作り出します。
■心身をリラックスさせる効果
ホワイトセージの煙は、心と体にリラックス効果をもたらし、精神的な明晰さを高めると言われています。瞑想やヨガのセッション前にホワイトセージで空間を浄化することで、より集中力を高め、内省や精神的な作業に適した環境を提供します。
■エネルギーをリセットする効果
新しい家に引っ越したときや、生活に大きな変化があった後などに、ホワイトセージで浄化を行うことで空間と自身のエネルギーをリセットし、すっきりした気持ちで新たな始まりを迎えられます。
■除菌、防虫効果
研究によると、ホワイトセージは空気中の細菌を減少させる効果があると報告されています。これにより空間の浄化だけでなく、清潔で健康的な、快適な環境をつくる効果も期待できます。
ホワイトセージの正しい浄化の仕方

ホワイトセージの使い方として有名なのはお香としての使用です。しかし、ただ燻せば良いという物ではなく事前に準備をする事から始めましょう。スマッジングをする際にはまず、使用する部屋を綺麗にして空間をリセットします。気持ちもスッキリするのでおすすめです。また部屋を綺麗にしたあとに換気をして芳香剤などの香りをいったん外に出すのも良いでしょう。使用する前に軽く換気をすると浄化した時に、部屋の中にホワイトセージの香りが広がるのでおすすめですよ。
掃除や換気が終わったら陶器や専用の香皿の上でホワイトセージに火をつけ、燻します。この時に部屋全体を浄化したい時には煙がまんべんなく行き届くように皿を持ちながら歩きましょう。もし部分的に浄化したい場所があったり、パワーストーンを浄化したい時にはホワイトセージから出る煙にかざして下さい。
ホワイトセージの葉が全て燃え切って灰になったら部屋の換気を行いましょう。換気を行う際には窓を開けるだけでも良いのですが、家にあるすべてのドアや窓を開けて換気をすると家中の空気が循環し、空間が綺麗な空気で満たされます。また、浄化を行う際には耐熱性の皿でも良いのですが本格的に行いたい場合はアバロンシェルの上で使用するのが良いでしょう。アバロンシェルはアワビの貝殻でできた器の事で、ネイティブアメリカンの儀式でもこの貝殻を使用しています。
ホワイトセージでのスマッジングは、なんとなくモヤモヤした気持ちをスッキリさせたい時に気分転換で行うのも良いですし、香りを楽しみたい時にお香として使用するのも良いでしょう。
ホワイトセージの保管方法と、使用する際の注意事項

ホワイトセージは乾燥をさせた天然の葉なので、湿気には注意が必要です。湿度の高い場所に置いてしまうとカビが生えてしまいます。保管する時もできるだけ乾燥させた状態を保つようにしないといけません。湿気を含んでしまうと燃えなくなりますので、保管する際には密閉した容器や袋に乾燥剤と一緒に入れておきましょう。
もし乾燥剤や密閉した容器がない場合は、風通しの良い場所で保管して湿気がこもらないように気を付けてください。販売されているお香と違って、ホワイトセージは乾燥した葉に直接火をつけるので、火をつけてそのまま放置してしまうと火事の原因にもなりかねません。必要なのはホワイトセージを燻した煙なので、火はすぐに消して少量ずつ試すのが良いでしょう。火の取り扱には注意をしてくださいね。
まとめ
今回はホワイトセージの使い方や花言葉、注意点をお伝えしました。空間の浄化からお手持ちのアクセサリー、パワーストーンの浄化など、ホワイトセージが心地よい空間を作る手助けをしてくれます。疲れた時や気分転換をしたいとき是非ホワイトセージを生活に取り入れてみてください。
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