結婚記念日は、夫婦にとって特別な節目を祝う大切な日です。そんな結婚記念日に贈られる「結婚記念石」は、長い年月を共に歩んできた二人の絆を象徴する存在としてパートナーへの贈り物にぴったり。記念日ごとに付けられた「○○婚式」という名前にも、日本では12年目から石の名前が付けられています。記念石には、それぞれの年数に応じた石が選ばれており、深い意味が込められています。この記事では、結婚記念日の名称とともに、各年に最適な結婚記念石や贈り物のアイデアをご紹介します。
結婚記念日の由来と歴史
結婚記念日は、結婚生活において重要な節目を祝う特別な日です。夫婦が共に歩んできた年数を振り返り、愛や絆を再確認するために、結婚記念日が祝われるようになりました。年数ごとに「○○婚式」という呼び方が付けられ、その記念に贈られる宝石やプレゼントが伝統的に定められています。この習慣は世界中で長い歴史を持ち、今も多くの文化や国で大切にされています。
結婚記念日の歴史や起源
結婚記念日を祝う風習の起源は、中世ヨーロッパにさかのぼります。特にドイツでは、結婚25周年を迎えた夫婦が、地域の人々から「銀の冠」を贈られて祝われることが始まりだと言われています。この風習は、25年目の結婚記念日を「銀婚式」と呼ぶようになった由来でもあります。同様に、50年目には「金婚式」として金の冠が贈られました。こうして、結婚生活の節目ごとに異なる素材が使われ、年数に応じたシンボルが発展していきました。
結婚記念日には、それぞれ特定の名前が付けられています。これらの名前は、結婚生活が進むにつれて、夫婦の絆がより固く強いものになることを象徴しています。もともとは25年目の「銀婚式」と50年目の「金婚式」しかありませんでしたが、19世紀に入るとこれが広まり、各年ごとに対応する素材やシンボルが増えていきました。
たとえば、1年目は「紙婚式」と呼ばれ、結婚生活のスタートを象徴するシンプルな「紙」が使われます。年数を重ねるごとに、素材が「木」「銀」「金」「ダイヤモンド」などと変わっていき、これは夫婦の絆が時間とともに強くなってていくことを意味しています。文化によって記念日の名前が異なる年もありますが、日本では結婚12年目から石の名前が付けられています。
結婚記念日の国際的な発展
結婚記念日の概念は、19世紀のイギリスやフランスでも広く取り入れられ、徐々に他の国々にも伝わっていきました。アメリカでも、特に20世紀に入ってから結婚記念日を祝う習慣が急速に広まりました。これにより、記念日に対応する宝石や贈り物のリストが発展し、結婚記念日をより祝いやすい形で発信されるようになりました。
結婚記念石とは
結婚記念石とは、結婚記念日に贈られる特別な宝石のことです。アニバーサリーストーンとも呼ばれます。結婚記念石は、結婚の年数ごとに異なる宝石が指定されており、それぞれの石には特別な意味が込められています。大切な記念日に、毎年宝石を贈るのもロマンチックですね。
結婚記念石の贈り方
結婚記念石は、アクセサリーやジュエリーとして贈られることが多いです。特に指輪やネックレス、ブレスレットなどの形で、夫婦の記念日を祝う特別なアイテムとして身に着けることができます。結婚記念日にこうしたプレゼントを贈りあうことで、夫婦の関係がさらに深まりこれからの年月も共に歩んでいく意思を再確認する機会にもなるかもしれません。
結婚記念日と記念石一覧
年数 | 記念日 | 記念石 |
1年目 | 紙婚式(かみこんしき) | ピンクトルマリン |
2年目 | 綿婚式(わたこんしき) | ペリドット |
3年目 | 革婚式(かわこんしき) | トルコ石(ターコイズ) |
4年目 | 花婚式(はなこんしき) | アクアマリン |
5年目 | 木婚式(もくこんしき) | シトリン |
6年目 | 糖婚式(とうこんしき) 鉄婚式(てっこんしき) | 淡水パール |
7年目 | 銅婚式(どうこんしき) | イエローサファイア |
8年目 | ゴム婚式(ごむこんしき) | パライバトルマリン |
9年目 | 陶器婚式(とうきこんしき) | ピンクゴールド |
10年目 | 錫婚式(すずこんしき) | スイートテンダイヤモンド |
11年目 | 錫婚式(すずこんしき) | トルマリン |
12年目 | 鋼鉄婚式(こうてつこんしき) 瑪瑙婚式(めのうこんしき) | 瑪瑙(アゲート) |
13年目 | レース婚式(れーすこんしき) 月長石婚式(げっちょうせきこんしき) | ムーンストーン |
14年目 | 象牙婚式(ぞうげこんしき) 苔瑪瑙婚式(こめけのうこんしき) | モスアゲート |
15年目 | 水晶婚式(すいしょうこんしき) | クリスタル |
16年目 | 黄玉婚式(おうぎょくこんしき) | トパーズ |
17年目 | 紫玉婚式(しぎょくこんしき) | アメシスト |
18年目 | 柘榴婚式(ざくろこんしき) | ガーネット |
19年目 | 風信子婚式(ひやしんすこんしき) | ジルコン |
20年目 | 磁器婚式(じきこんしき) | 翡翠 |
23年目 | 青玉婚式(せいぎょくこんしき) | ブルーサファイア |
25年目 | 銀婚式(ぎんこんしき) | シルバー |
30年目 | 真珠婚式(しんじゅこんしき) | パール |
35年目 | 珊瑚婚式(さんごこんしき) | コーラル |
39年目 | 猫目石婚式(ねこめいしこんしき) | クリソベリルキャッツアイ |
40年目 | 紅玉婚式(こうぎょくこんしき) | ルビー |
45年目 | 金緑婚式(きんりょくこんしき) | アレキサンドライト |
50年目 | 金婚式(きんこんしき) | ゴールド |
52年目 | 星条紅玉婚式(せいじょうこうぎょくこんしき) | スタールビー |
55年目 | 翠玉婚式(すいぎょくこんしき) | エメラルド |
60年目 | 黄金剛婚式(きこんごうこんしき) | イエローダイヤモンド |
65年目 | 星条灰玉婚式(せいじょうかいぎょくこんしき) | グレースターサファイア |
70年目 | プラチナ婚式(ぷらちなこんしき) | プラチナ |
75年目 | 金剛石婚式(こんごうせきこんしき) | ダイヤモンド |
80年目 | 樫婚式(かしこんしき) | - |
85年目 | ワイン婚式(わいんこんしき) | - |
周年ごとの結婚記念石
結婚1年目「紙婚式」:ピンクトルマリン
結婚1年目は「紙婚式」。紙婚式は、新しい生活の始まりを象徴する紙のように、まだ柔らかくて壊れやすい関係を意味しています。アニバーサリーストーンのピンクトルマリンは「希望」という石言葉を持ち、これからの二人の輝く未来への希望を表しています。
結婚2年目「綿婚式」:ペリドット
2年目は「綿婚式」。綿のように柔らかく温かい関係を築いていくことを象徴しています。ペリドットは、癒しと調和の石として知られ、夫婦の絆を強くし、平和な家庭を築く手助けをしてくれます。
結婚3年目「革婚式」:トルコ石(ターコイズ)
3年目の「革婚式」は、丈夫で柔軟な革のように、強くしなやかな関係を象徴します。トルコ石は、守護と成功をもたらす石として有名で、夫婦の幸運を祈る贈り物に最適です。
結婚4年目「花婚式」:アクアマリン
4年目は「花婚式」。花のように美しい愛の成長を祝う日です。アクアマリンは、心の浄化と調和をもたらし、穏やかな愛の流れを象徴します。
結婚5年目「木婚式」:シトリン
5年目の「木婚式」は、木が根を張り、安定した成長を象徴します。シトリンは、繁栄と幸運の石とされ、豊かな未来を祈る贈り物としておすすめです。
結婚6年目「糖婚式」「鉄婚式」:淡水パール
6年目は「糖婚式」または「鉄婚式」。甘い時間と強固な絆を祝います。淡水パールは純粋さと調和を象徴し、優雅で美しい愛を表現する贈り物です。
結婚7年目「銅婚式」:イエローサファイア
7年目は「銅婚式」。銅は丈夫さを象徴し、夫婦の関係がますます強くなっていることを示します。イエローサファイアは繁栄と幸運をもたらす石として、未来の幸福を願う贈り物です。
結婚8年目「ゴム婚式」:パライバトルマリン
8年目の「ゴム婚式」は、ゴムのように弾力性を持つ関係を象徴します。パライバトルマリンは、豊かな感情を象徴し、夫婦の絆をさらに深める力があります。
結婚9年目「陶器婚式」:ピンクゴールド
9年目は「陶器婚式」。陶器のように美しく繊細な関係を象徴します。ピンクゴールドは、愛とロマンスを象徴する素材で、感謝の気持ちを伝える贈り物です。
結婚10年目「錫婚式」:ダイヤモンド
10年目の「錫婚式」は、錫のように柔軟でしなやかな関係を祝います。ダイヤモンドは、永遠の愛と強固な絆を象徴し、特別な節目を記念するための贈り物です。
結婚11年目「鋼鉄婚式」:トルマリン
11年目は「鋼鉄婚式」。鋼のように強く、壊れにくい関係を祝います。トルマリンは、保護と浄化の力を持ち、夫婦の関係をより強固にします。
結婚12年目「鋼鉄婚式」「瑪瑙婚式」:アゲート
12年目の「瑪瑙婚式」は、安定と長寿を象徴します。アゲートは、勇気と守護を象徴し、家族の安定を守る力があるとされています。
結婚13年目「レース婚式」「月長石婚式」:ムーンストーン
13年目は「レース婚式」や「月長石婚式」。ムーンストーンは、感情のバランスを保ち、夫婦の調和を助けるとされています。
結婚14年目「象牙婚式」「苔瑪瑙婚式」:モスアゲート
14年目は「象牙婚式」や「苔瑪瑙婚式」。モスアゲートは、成長と安定を象徴し、夫婦の絆を深める石です。
結婚15年目「水晶婚式」:クリスタル
15年目の「水晶婚式」は、透明で純粋な愛を象徴します。クリスタルは、浄化と調和をもたらし、夫婦の関係をリフレッシュさせる贈り物です。
結婚16年目「黄玉婚式」:トパーズ
16年目は「黄玉婚式」。トパーズは、希望と愛情を象徴し、夫婦の絆をさらに強めるとされています。
結婚17年目「紫玉婚式」:アメジスト
17年目の「紫玉婚式」は、精神的な成長と理解を象徴します。アメシストは、心を落ち着かせ、愛情を深める力があります。
結婚18年目「柘榴婚式」:ガーネット
18年目は「柘榴婚式」。ガーネットは、情熱とエネルギーを象徴し、夫婦の愛を再燃させる効果があります。
結婚19年目「風信子婚式」:ジルコン
19年目は「風信子婚式」。ジルコンは、幸福と安定を象徴し、家庭の安寧を願う贈り物です。
結婚20年目「磁器婚式」:翡翠
20年目の「磁器婚式」は、丈夫で美しい関係を祝います。翡翠は、安定と成功を象徴し、夫婦の未来を祝福する石です。
結婚23年目「青玉婚式」:ブルーサファイア
23年目は「青玉婚式」。ブルーサファイアは、真実と誠実さを象徴し、長年にわたる深い信頼関係を祝う石です。夫婦の絆が強固であることを示す贈り物として最適です。
結婚25年目「銀婚式」:シルバー
25年目の「銀婚式」は、長寿と純粋さを象徴します。シルバーは、夫婦の関係がますます輝きを増し、時間を経てなお美しいものであることを表しています。ジュエリーとしてもシルバーのアクセサリーが人気です。
結婚30年目「真珠婚式」:パール
30年目の「真珠婚式」は、優雅さと純粋さを象徴します。真珠は、成長と成熟を象徴し、長年培われた夫婦の愛を祝うために贈られることが多いです。
結婚35年目「珊瑚婚式」:コーラル
35年目は「珊瑚婚式」。コーラル(珊瑚)は、保護と再生のシンボルであり、夫婦の関係が長い年月を経て再び活力を得ることを象徴します。自然の美しさを宿すコーラルは、特別な贈り物として喜ばれます。
結婚39年目「猫目石婚式」:クリソベリルキャッツアイ
39年目は「猫目石婚式」。クリソベリルキャッツアイは、鋭い直感と保護の力を持つ石で、夫婦の未来を見据えながら互いを守る象徴とされています。
結婚40年目「紅玉婚式」:ルビー
40年目の「紅玉婚式」は、ルビーが象徴です。情熱や愛情、強い絆を象徴するルビーは、長い年月を共に過ごしてきた夫婦にふさわしい石です。深紅の輝きが、永遠の愛を象徴します。
結婚45年目「金緑婚式」:アレキサンドライト
45年目は「金緑婚式」。アレキサンドライトは、変化と成長を象徴する希少な宝石です。光の角度によって色が変わるこの石は、夫婦が共に成長し、様々な経験を乗り越えてきたことを祝う贈り物にぴったりです。
結婚50年目「金婚式」:ゴールド
50年目の「金婚式」は、ゴールドが象徴です。金は永遠の輝きを持ち、夫婦の長く続く愛と栄光を表しています。ゴールドのジュエリーは、この特別な節目にふさわしい贈り物です。
結婚52年目「星条紅玉婚式」:スタールビー
52年目は「星条紅玉婚式」。スタールビーは、光の反射によって星のような模様が浮かび上がる美しい石で、長年にわたる夫婦の愛と強い絆を象徴します。
結婚55年目「翠玉婚式」:エメラルド
55年目の「翠玉婚式」は、エメラルドが象徴です。エメラルドは、豊かさと永遠の愛を象徴し、長寿や繁栄、愛情を祝うためにふさわしい石です。
結婚60年目「黄金剛婚式」:イエローダイヤモンド
60年目は「黄金剛婚式」。イエローダイヤモンドは、無限の愛と不変の強さを象徴します。夫婦が共に歩んできた道のりの尊さを祝う、輝かしい贈り物です。
結婚65年目「星条灰玉婚式」:グレースターサファイア
65年目は「星条灰玉婚式」。グレースターサファイアは、光の反射によって星のような模様が浮かび上がり、永遠の愛と信頼を象徴します。何十年にもわたる夫婦の絆を称える贈り物として適しています。
結婚70年目「プラチナ婚式」:プラチナ
70年目の「プラチナ婚式」は、プラチナが象徴です。プラチナは、希少性と永遠の輝きを持つ金属であり、70年という長い時間を共に過ごした夫婦の純粋な愛を祝います。
結婚75年目「金剛石婚式」:ダイヤモンド
75年目の「金剛石婚式」は、ダイヤモンドが象徴です。ダイヤモンドは最も硬い宝石であり、夫婦の強固な絆と永遠の愛を示します。この記念日は非常に特別であり、ダイヤモンドの贈り物がその長い年月を象徴します。
結婚記念日におすすめの贈り物
結婚記念日には、記念日の名前にちなんだ贈り物を贈るのが一般的です。例えば、1年目の紙婚式には美しい手紙や本を贈る、5年目の木婚式には木製の家具などを贈る、といった具合です。12年目からは石の名称がつけられていますから、ジュエリーやアクセサリーを贈りあうのも良いですね。
せっかくの記念日ですから、おそろいの石を使用したペアアクセサリーや小物を贈るのもおすすめです。夫婦の絆をさらに深められそうです。
例えば、12年目の瑪瑙婚式には瑪瑙を使用したペアのリングやネックレスを贈る、25年目の銀婚式には銀製のペアアクセサリーを贈る。これが毎年の楽しみとなり、夫婦の絆を深めるとともに美しい思い出が増えていくというのも素敵です。
近年では、結婚記念石として結婚1年目から毎年宝石を贈る習慣も広まっています。毎年異なる宝石を贈ることで、夫婦の関係を深めるとともに、見た目にも記憶にも美しい二人だけのコレクションを作ることができます。
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