
ピンク色の可愛い宝石として人気なストロベリークォーツ。見た目がいちごそっくりなストロベリークォーツですが、鉱山が閉山してしまい、価格が年々高騰していました。ですが、他の産地で取れたものもストロベリークォーツとして流通され始め、安価で可愛いストロベリークォーツを手にする機会も増えてきています。
見ためが可愛いストロベリークォーツはアクセサリーとしても観賞用としてもとても人気です。また、パワーストーンも恋愛に強い効果があるため、とても需要があります。
今回は、人気があってとても可愛い宝石のストロベリークォーツについて、特徴や硬度、産地別の特徴など、詳しくご紹介していきましょう。
ストロベリークォーツの鉱物データ
英名 | Strawberry quartz |
和名 | 苺水晶 |
分類 | 酸化鉱物 |
化学式 | SiO2 |
色 | ピンク、オレンジ、赤 |
モース硬度 | 7 |
劈開性 | 不明瞭 |
屈折率 | 1.55 |
結晶系 | 三方晶系、もしくは、六方晶系 |
断口 | 貝殻状 |
条痕 | 白色 |
比重 | 2.65 |
光沢 | ガラス光沢 |
石言葉 | 愛情・夢の実現 |
ストロベリークォーツの特徴
ストロベリークォーツは、石英(水晶)の中に、ゲーサイトやピンクエピドートなどが内包されることで、ピンク色に見えるようになった天然石です。見た目がとても可愛いため、アクセサリーとしての需要も高いですし、観賞用としての需要もあります。よくストロベリークォーツを見ていくと、ただ可愛い見た目なのではなく、内包物が絶妙な分量混入され、非常に繊細な輝きを放っていることに気づくでしょう。ストロベリークォーツは、様々な偶然が重なることで生まれる美しい宝石だと言えます。
ストロベリークォーツの名前の由来

名前は見た目がいちごに似ているから、そのままつけられました。苺水晶という和名も同じ理由です。ストロベリークォーツを一度でも見たことがある方なら、確かにいちごに似ているから名前の由来になるのも納得できると、思っていただけるのではないでしょうか。
ストロベリークォーツの硬度
モース硬度は「7」です。エメラルドやアクアマリン、トパーズ、ルビー、サファイア、ダイヤモンドなど、ストロベリークォーツよりもモース硬度が高い宝石と一緒に保存してしまいますと傷がついてしまいますので、気をつけてください。
ストロベリークォーツの歴史
1960年代にメキシコのソノーラ鉱山でストロベリークォーツは発見され、採掘が進み始めました。ですが、産地周辺の治安が悪化し、採掘ができるような状況ではなくなってしまい、採掘されなくなっています。
その後、2000年代前半にカザフスタン産のストロベリークォーツが広く流通され始めました。ですが、原石の枯渇により今ではほとんど流通していない希少な宝石になっています。 カザフスタンでストロベリークォーツが枯渇してしまったのちに出てきたのがタンザニア産のストロベリークォーツです。こちらはまだまだ産出量も流通量もあるため、とても高品質なものが安価で購入することができます。
ストロベリークォーツの主要産地、本物?偽物?
ストロベリークォーツの主要産地は2ヶ所あります。1つはカザフスタン。もう1つはタンザニアです。双方共に産地によってストロベリークォーツの特徴は若干異なりますが、どちらが本物でどちらが偽物ということはなく、どちらも正真正銘の本物のストロベリークォーツです。
産地によって、ストロベリークォーツの特徴と事情が異なっています。カザフスタン産のストロベリークォーツとタンザニア産のストロベリークォーツの双方について、ご紹介していきましょう。
カザフスタン産のストロベリークォーツ

最初に広くストロベリークォーツとして採掘が始まったのがこのカザフスタン産のものです。こちらのカザフスタン産のストロベリークォーツにはゲーサイトという鉱物を含んでいる点が特徴的です。
現在、採掘量が非常に少なくなっており、ほとんど流通していないレアストーンになっています。それに伴い価格も非常に高騰した、とても希少な天然石として知られています。カザフスタン産のストロベリークォーツの方がタンザニア産のストロベリークォーツよりも流通した時期が古かったため、石好きの方の中ではカザフスタンを「本物のストロベリークォーツ」と認識する方も多いです。
カザフスタン産のストロベリークォーツでお気に入りのものが見つかった際には、その時に手に入れないと二度と手に入らないということも珍しくありません。
タンザニア産のストロベリークォーツ

2010年以降、新しく流通し始めたストロベリークォーツがタンザニア産のものです。ピンクのエピドートという鉱物が含まれることで、ピンク色に見えたり、赤色やオレンジ色に見えたりするようになります。採掘量も流通量が多く、比較的安価に買えるストロベリークォーツです。「アフリカンストロベリークォーツ」「ピンクエピドートクォーツ」という名前で流通されていることもあります。
カザフスタン産のストロベリークォーツよりも後にストロベリークォーツという名前で流通したため、偽物という扱いをされることもあるタンザニア産のストロベリークォーツですが、それでは何の罪もない天然石がかわいそうです。ストロベリークォーツには産地が異なるものが存在し、カザフスタン産が初代ストリベリークォーツで、タンザニア産は二代目ストロベリークォーツといったような関係だと認識すると良いかもしれません。
カザフスタン産もタンザニア産もどちらも本物の天然石ですし、可愛くて魅力がとてもあるものです。どちらのストロベリークォーツも楽しんでいきましょう。
ストロベリークォーツの石言葉

ストロベリークォーツの石言葉は、「愛情」や「夢の実現」です。可愛い見た目からも納得のいく石言葉でしょう。ストロベリークォーツは、特に恋愛面においてとても注目されている宝石でもあります。
ストロベリークォーツのパワーストーンとしての意味や効果
ストロベリークォーツのパワーストーンとしての効果は、石言葉にもあるように「愛情」に深く関わっています。ヒーリングストーンとして効果を発揮することが多いのも、ストロベリークォーツのパワーストーンとしての特徴です。
気になる異性に振り向いてもらいたいという方や、パートナーとの関係を良好にしたい、良好のまま維持したいという方にもとてもおすすめできるパワーストーンです。ストロベリークォーツは、あなたの魅力を引き出してくれるだけでなく、気持ちを穏やかにしてくれる効果も期待できますので、安定した恋愛を維持していけるでしょう。恋愛のお守りとして、身につけたり家に置いておいたりするだけでも効果を発揮してくれると言われています。
また、内面の魅力を引き出すパワーストーンの効果から、表情や行動、言葉が生き生きとしていく効果も期待でき、その結果、あなたに夢の実現をもたらしてくれるパワーストーンでもあります。恋愛面だけでなく、内なる気持ちを引き出し、前向きに明るく物事を推し進めていく力もあるパワーストーンです。ですので、自己実現のためにストロベリークォーツのパワーを利用しているという方も多いです。
ストロベリークォーツのまとめ

カザフスタン産のストロベリークォーツは現在、手軽には入手できなくなってしまいました。ですが、新しく流通量のあるタンザニア産のストロベリークォーツを楽しめる機会が増えてきているため、ストロベリークォーツを気軽に楽しめるようになってきています。
見た目も可愛くて、恋愛にも効果のあるパワーストーンとしてストロベリークォーツはとても人気があります。ですので、お好みのストロベリークォーツを見つけたら、早めに購入されることをおすすめします。 ストロベリーストーンはアクセサリーとして身につけても可愛いですし、部屋においてパワーストーンとしての効果を期待するのも良いでしょう。鉱物としても、見た目が綺麗なので、どれだけ鑑賞していても飽きない魅力的な天然石です。
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