パイライト(黄鉄鉱)|美しく気品のある光沢

パイライト(黄鉄鉱)の基礎知識について

パイライト(黄鉄鉱)は古代ギリシャの時代から人々に親しまれてきた天然石です。パイライト(黄鉄鉱)独特の金属光沢が人々を魅了してきただけでなく、パワーストーンとしての効果も持ち合わせています。

とても心が落ち着く光沢と前向きに新しいことにチャレンジしたくなる効果に魅了される方も多くいらっしゃいます。今回は、神秘的な天然石であるパイライト(黄鉄鉱)の特徴や歴史、石言葉、意味・効果について、詳しくご紹介していきましょう。

この記事の内容

パイライト(黄鉄鉱)とは?パイライトの特徴

パイライト(黄鉄鉱)の産地と特徴

パイライト(黄鉄鉱)は鉄と硫黄が合わさってできた硫化鉱物です。パイライト(黄鉄鉱)は産出量も多く、結晶の形状も六面体や五角十二面体、立方体の物が多く産出されます。特に、五角形の面は「黄鉄鉱面」と呼ばれ、鉱物コレクターの間で人気があります。パイライト(黄鉄鉱)の結晶面には、平行な筋である条線がとても顕著に美しく現れているのも特徴的です。

バイライト(黄鉄鉱)の中には、アンモナイトの化石が硫化化合物の多い環境で化石になっていくことで、アンモナイトの形状のままパイライト(黄鉄鉱)になってしまったものもあります。また、パイライト(黄鉄鉱)の表面が水分によって酸化することで虹色を帯びたものは「レインボーパイライト(イリデッセンパイライト)という名前で呼ばれ、より希少価値が高いです。

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パイライト(黄鉄鉱)の名前の由来

パイライトは、ハンマーで叩くと火花が出るため、ギリシャ語で「火」を意味する「pyr」と岩石や鉱物を意味する「ite」とが合わさって、「Pyrite(パイライト)」と名付けられました。

黄鉄鉱という和名は、「硫黄」と「鉄」が結合した「硫化鉱物」であることを表しています。

パイライト(黄鉄鉱)の主要産地

パイライトの主要産地と硬度について
マトリックスパイライト(ヒーラーズゴールド)

パイライト(黄鉄鉱)は中国やペルー、スペインなどが主な産地で、日本でも過去には青森県や秋田県、新潟県など、多くの鉱山で産出されていました。

多くの金属鉱山で産出されるため、パイライト(黄鉄鉱)はラピスラズリやクオーツなど、他の岩石の中に見られることも多い天然石です。他の鉱物にパイライト(黄鉄鉱)が混じることで、唯一無二の美しさと石の魅力が新たに吹き込まれ、希少価値も人気もより高くなっています。

パイライト(黄鉄鉱)の硬度

パイライト(黄鉄鉱)のモース硬度は6〜6.5と他の硫化鉱物に比べると硬度も高いのが特徴です。ですが、パイライト(黄鉄鉱)の結晶の角が脆い個体もあるので、結晶で扱う場合には注意しましょう。パイライト(黄鉄鉱)は湿度にも弱い鉱物なので、密閉できる容器で保存したり、使用後はクロスで拭いたりするといった日頃のケアは必要です。

パイライト(黄鉄鉱)の歴史

パイライト(黄鉄鉱)と金の歴史

古代ギリシャでは魔除けの効果があるとして、パイライト(黄鉄鉱)はイヤリングや髪飾りとして用いられていました。アメリカインディアンたちが鏡としてパイライト(黄鉄鉱)を使っていたという史実もあります。

また、パイライト(黄鉄鉱)はその見た目から、金に間違えられたり、ダイヤモンドの代用品として扱われてきたりした歴史もあります。鉱物の知識があまり市民に広がっていなかった時代には、パイライト(黄鉄鉱)を金だと偽って販売していた者もいたようですが、パイライト(黄鉄鉱)は金よりも軽いですし、表面に凹凸もあるので、今は見分けるのは難しくありません。

ハンマーで叩くと火花が出るパイライト(黄鉄鉱)の性質を利用して、ホイールロック式の銃の火打ち石として使われていたこともありました。

パイライト(黄鉄鉱)の宝石名と歴史
マーカサイト(マルカジット)のブローチ

パイライト(黄鉄鉱)の宝石名である「マーカサイト(マルカジット)」は、パイライト(黄鉄鉱)を六面体にカットすることで、ダイヤモンドのような輝きを帯びさせた宝石です。

王室の宝飾品倉庫からダイヤモンドが盗難される被害が多く、盗難防止のためにダイヤモンドに似ている「マーカサイト(マルカジット)」をダミーとして置いて、ダイヤモンドの盗難被害を減らすために使われていたという歴史もありました。ですが、18世紀ごろ「マーカサイト(マルカジット)」に、転機が訪れます。

ビクトリア女王の時代(1837年〜1901年の期間)には、宝石の研磨技術も向上し、「マーカサイト(マルカジット)」の輝きの美しさが評価されるようになります。当時のイギリスでは空前の「マーカサイト」ブームがおこり、宝飾品としての価値が上がるだけでなく、高価なバッグの一部にも使われるようになりました。当時のアクセサリーはアンティークジュエリーとして、今日でも高い評価を受けています。

その後、パイライト(黄鉄鉱)は宝飾品としてだけでなく、硫酸を発生させるための鉱物として利用されたり、鉱石ラジオにも使われていたりしましたが、代用品に取って代わられてしまいました。

現在では、またパイライト(黄鉄鉱)は評価が見直され、天然石としてだけでなく、高性能薄膜太陽電池の材料として研究も進められています。さらに近年発見されたスケーリーフットという深海に住む貝の鱗にある硫化物の中にも黄鉄鉱が発見されるなど、パイライト(黄鉄鉱)についての新たな発見報告が続いているのが現状です。

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パイライト(黄鉄鉱)の石言葉

パイライト(黄鉄鉱)の石言葉と意味について

パイライト(黄鉄鉱)の石言葉は「独立」・「意識」・「潜在意識」です。

パイライト(黄鉄鉱)の意味・効果

パイライト(黄鉄鉱)はパワーストーンとしての石言葉にもある「独立」・「意識」・「潜在意識」に関わることに効果を発揮します。新しい門出や、自分自身の内面の新たなる発見などの場面で効果を発揮するパワーストーンがパイライト(黄鉄鉱)です。

・独立開業していきたい方
・親元を離れて進学・就職のために上京する方
・新しい資格やスキルを身につけようとしている方
・自分の才能を発見するために新しいことに挑戦しようとしている方

上記のように、自分一人で何か新たに物事を始めようとしている方や親元を離れて進学・就職する方など、独立していく際にパイライト(黄鉄鉱)の天然石を身につけておくことで、より前向きな気持ちでスタートできます。資格やスキル、自分自身の才能を発見するための新たな挑戦の際にも、ブレスレットやリング、ペンダントとしてパイライト(黄鉄鉱)を身につけておくと効果を発揮するでしょう。

パイライト(黄鉄鉱)の持つ独特の金属光沢はとても心が落ちつきます。研磨して輝度を増すことで、より自分を輝かせられるパワーストーンになるでしょう。パイライト(黄鉄鉱)のパワーストーンとしての意味や効果を存分に受けたい場合は、ネックレスやペンダント、リング、ピアス、イアリング、バングル、ブレスレットといった形で肌身離さず付けられる形で身につけておくと、より効果を発揮しますのでおすすめです。

パイライト(黄鉄鉱)のまとめ

パイライト(黄鉄鉱)の効果とは?

パイライト(黄鉄鉱)は歴史の中で様々な意味や評価を変えながら、私たちの生活に寄り添ってきた美しい天然石です。パワーストーンとしての効果もさることながら、宝石としての独特の光沢もとても魅力があります。

あなたのアクセサリーコレクションの中にパイライト(黄鉄鉱)を施した一品が加わることで、新しいことにチャレンジしたり、自分自身の新たな道を切り開いたりしていく際の大きな力となるでしょう。

パイライトの鉱物データ

英名Pyrite
和名黄鉄鉱(おうてっこう)
分類硫化鉱物
化学式FeS2
真鍮色、金色、黄銅色
モース硬度6〜6.5
劈開性
屈折率1.81以上
結晶系等軸晶系
断口貝殻状-凹凸
条痕緑色を帯びた黒色
比重4.95〜5.10
光沢金属光沢
石言葉独立、意識、潜在意識
オンラインストア
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パイライトのアイテム一覧

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