モアサナイト|極上の煌めきをもつ宝石

モアサナイトはモアッサナイトとも呼ばれ、その硬度や半導体需要から工業用としても需要が高い。

数ある宝石の中でも屈指の美しくて力強い輝きをもつモアサナイト。一昔前のモアサナイトは、隕石と地球との衝突時にごく微量だけ生まれたり、隕石にごく微量内包されていたりすることで知られていたとてもレアな宝石でした。

ですが、近年、人工的に作られるようになり、さらにその製造方法の特許も有効期限が切れたことから世界中で作られ販売されています。今、この美しい煌めきを持つ宝石モアサナイトの知名度や人気はますます高くなってきています。

モアサナイトはモース硬度の高さや半導体需要などの点から、宝石としてだけでなく、工業用としての観点からも注目が高い鉱物です。 今回は、モアサナイトの特徴だけでなく、名前の由来や歴史、パワーストーンとしての効果、モアサナイトと似ていると言われることが多いダイヤモンドとの見分け方など、様々な角度からモアサナイトの魅力について、ご紹介していきましょう。

この記事の内容

モアサナイトとは?

モアサナイトは隕石の中やクレーターの周辺で発見された宝石です。発見者の名前が宝石の名前の由来にもなっています。隕石内や隕石の落ちてできたクレーターの周りで、まれにみられる鉱物でした。

ですが、1998年に人工的にモアサナイトが作られるようになり、一気に知名度が高くなっていきます。モース硬度の高い鉱物として工業用途としての需要もあります。2015年にアメリカでの製造特許が有効期限を過ぎたため、世界中で製造されるようになり、今とても注目されている宝石のひとつです。

モアサナイトの最大の特徴はその輝きでしょう。宝石の輝きの強さを測るための指標である屈折率は2.65から2.69。宝石の煌めきに関係している光の分散度も0.104と非常に高いのも特徴的です。「ファイア」と呼ばれる虹色の美しくて力強い輝きを放つ宝石です。

また、モアサナイトは人工的に結晶を作ることができる宝石ですので、宝石や鉱山を巡る諸地域の紛争とは無縁です。さらに、持続性のある社会づくりにも寄与できる宝石として評価もされています。 これからさらにモアサナイトにまつわる新たな歴史が生まれ、価値も増していくと予想されています。

モアサナイトの鉱物データ

英名Moissanite
和名モアッサン石
分類元素鉱物
化学式SiC
黒色、黄色、緑色
モース硬度9.25~9.5
劈開性なし
屈折率2.65~2.69
結晶系六方晶系
断口貝殻状
条痕灰緑色
比重3.218~3.22
光沢金属光沢
石言葉成功、繁栄

モアサナイトの名前の由来

モアサナイトを発見したフランスの科学者アンリ・モアッサンの名前が由来です。アンリ・モアッサンは1893年にノーベル化学賞を受賞した著名な科学者でもあります。 モアサナイトは別名「モアッサナイト」や「モアッサン石」とも呼ばれています。

モアサナイトは人工石

現在、世界中で流通しているモアサナイトは、合成石や人工石です。チャールズ&コルバート社が世界で初めてモアサナイトの製造に成功し、1998年に世界で初めてモアサナイトを販売するようになりました。モアサナイトは、炭素とケイ素(主にシリコン)の結晶から作られているのが特徴的です。

モアサナイトの硬度

モアサナイトは硬度が9.25から9.5と、ダイヤモンドに次いでモース硬度の高い宝石です。ですので、ダイヤモンド以外の宝石では傷をつけることができません。

人工的に製造できるので、モース硬度9.25から9.5という特性を活かして工業用の研磨剤としてもモアサナイトは使われています。 油脂にもモアサナイトは親和性が低いため、使用後のお手入れもしやすい宝石だといえるでしょう。

モアサナイトの歴史

モアサナイトの歴史や名前の由来を解説します。

モアサナイトは地球ではほとんど産出しない鉱物です。モアサナイトが地球で最初に発見されたのも、アメリカのアリゾナ州にあるコロラド高原に今から5万年前に落ちた隕石のクレーター周辺の破片の中からでした。

1893年に隕石の落ちた周辺の破片の中から見つけられたモアサナイトは、見た目や輝きから当初はダイヤモンドだと思われていました。ですが、フランスの科学者アンリ・モアッサンによって調査が進められたところ、ダイヤモンドではなく炭素とケイ素の結晶であることがわかり、新しい鉱物だということが判明。アンリ・モアッサンの名前がこの新しい鉱物の名前の由来となり、「モアサナイト(モアッサナイト)」と名付けらました。

その後時が経ち、約100年後の1998年に、アメリカのチャールズ&コバルト社が、人工的にモアサナイトを作り出すことに成功。その後、宝石として世界中でモアサナイトを宝石として販売していきます。2015年や2016年、2018年と世界中でのモアサナイト製造の特許の有効期限が切れたため、今では様々な国で高品質なモアサナイトが作られ、宝石として流通しているのが現状です。

人工的に作られ、モース硬度も高いため、工業用の研磨剤としてモアサナイトは使われてきました。近年では、炭化ケイ素として半導体での需要も高くなり、より高純度で大きなモアサナイトが大量に製造されています。

モアサナイトとダイヤモンドの見分け方

モアサナイトはダイヤモンドと似ており、その見極め方、見分け方を解説します。

モアサナイトとダイヤモンドは外見的にはとても似ています。ですので、どのように見分けたら良いのか知りたいという方もいらっしゃるでしょう。モアサナイトとダイヤモンドを見分けるためには、市販のモアサナイトテスターで調べることができます。モアサナイトテスターはプロでなくても購入可能ですが、やや値段は高いです。

また、屈折計を使うことでも両者を区別できます。モアサナイトの屈折率は2.65から2.69で、ダイヤモンドが2.41から2.42と異なりますので、区別可能です。

また、モアサナイトのモース硬度は9.25から9.5ほどなので、モース硬度10のダイヤモンドに傷をつけることができません。 モアサナイトとダイヤモンド、これら二つのどちらが宝石として優れているといったことはなく、両者共に宝石としての魅力があります。ですので、両者の個性を楽しんでいきましょう。

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モアサナイト(和名:モアッサン石)は世界中で流通しているものは合成石や人工石のものがほとんどで、天然のものはとても稀少である
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モアサナイトのパワーストーンとしての意味や効果

モアサナイトのパワーストーンとしての意味や効果を解説します。

モアサナイトには、「意志を高める力」や「成功」・「富」、「不安や恐怖に打ち勝つ勇気」といったパワーストーンとしての効果が期待できます。

モアサナイトを身につけることで、一度決めたことをやり遂げる意志の力が高まるでしょう。そのため、夢の実現や、仕事や事業などの成功、それらの結果もたらされる富など、モアサナイトを身につけたり、そばに置いておいたりすることで、様々な幸福がやってきます。

物質だけの豊かさだけでなく、心の豊かさまで増していく効果までもモアサナイトには期待できます。様々な不安や将来への恐怖など、ご自身の心の中の不安定な部分に寄り添ってくれて、モアサナイトを持っている方にご自身の不安や恐怖へ立ち向かっていく勇気をももたらしてくれるでしょう。

モアサナイトのまとめ

隕石の中でごく微量な存在だったモアサナイトですが、様々な方の努力や工業利用などの成果が宝石作りに変換された未来型の宝石だといえるでしょう。モアサナイトの大変美しい輝きの歴史はまだまだこれからです。世界中で製造され、知名度も上がってきているため、モアサナイトの存在感や宝石としての価値はこれからますます高くなっていくことでしょう。

モアサナイトはパワーストーンとしてもあなたの意志を支え、成功や幸福へと誘う力があります。モアサナイトの大変美しい輝きを鑑賞したり、身につけたりして、モアサナイトを楽しまれてみてはいかがでしょうか。

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モアサナイトのアイテム一覧

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