レピドライト|淡い紫色の可愛い宝石

レピドライトの種類や意味、効果を解説します。

淡い紫色が特徴的なレピドライト。この魅力的な淡い紫色のレピドライトはどのようにして生まれるのでしょうか。その秘密はレピドライトの鉱物としての特徴に隠されています。

また、レピドライトの魅力は見た目だけではありません。パワーストーンの効果から、アクセサリーとして身につけたり、鉱物のままお部屋に飾られたりして魅力を楽しんでいる方も多いです。

レピドライトの特徴や名前の由来、主要産地やパワーストーンとしての効果など、詳しくご紹介していきましょう。

この記事の内容

レピドライトの鉱物データ

レピドライトの鉱物データを詳しく解説。
英名Lepidolite
和名リチア雲母、紅雲母、鱗雲母
分類ケイ酸塩鉱物
化学式K(Li,Al)3(Si,Al)4O10(F,OH)2
主な色合い紫色、赤紫色、帯灰紫色、ピンク色
モース硬度2.5 - 4
劈開性完全
屈折率1.53 - 1.59
結晶系単斜晶系
断口不平坦、雲母状
条痕無色
比重2.7 - 3.3
光沢亜ガラス光沢、樹脂光沢、脂肪光沢、真珠光沢
主な産出地ブラジル・タンザニア・中国など
石言葉変革、安眠、調整、癒し

レピドライトとは

レピドライトの特徴や産地、歴史を解説。

レピドライトは雲母の1種類で、リチウムやマンガンが内包されている鉱物として知られています。この内包されているリチウムやマンガンの量によって、色はピンク色からレピドライト特有の淡い紫色、白色へと変化していきます。同じレピドライトでも、色の風味が同じ個体はないため、誰とも被らない世界で1つだけの石という特別感もある宝石です。

レピドライトを観察していると、キラキラとした輝きに気づく方もいらっしゃるのではないでしょうか。このキラキラとした輝きは、レピドライトが属している雲母がもつ特徴のひとつです。

レピドライトは透明度があまり高くない紫色のものが多い天然石ですが、透明度が高く、中が見えるものはとてもレアな宝石として高く評価されることもあります。

レピドライトの名前の由来

レピドライトという名前は、ギリシャ語の「lepidos」という「鱗」を意味する言葉と、石や岩石を意味する「ite」が合わさってできた言葉です。

レピドライトはポリリチオナイトとトリリチオナイトとの中間組成鉱物なので、どうしても結晶に歪みが生じてしまいます。ですが、この歪みが魚の鱗のように見え、レピドライトの名前の由来につながっているのも面白い点なのではないでしょうか。

また、レピドライトの和名の「リチア雲母」は「リチウムを含む雲母」という意味です。レピドライトの他の和名である「紅雲母」や「鱗雲母」の由来は、それぞれ、「紅色の雲母」や「鱗のように見えたり、剥がれたりする雲母」という意味合いが和名に含まれています。

レピドライトの主要産地

レピドライトの産地を解説。

レピドライトは、ブラジルやタンザニア、中国など世界各地で産出されています。

ペグマタイトや花崗岩といった酸性火成岩の中でレピドライトが産出することも多いです。また、トルマリンやクンツァイトなどと一緒に産出したり、混合したりした結晶でレピドライトが見つかることも少なくありません。

レピドライトの硬度

レピドライトの鉱物データや硬度を解説。

レピドライトのモース硬度は2.5から4ほどです。ですので、モース硬度が5以上の鉱物や宝石と一緒に保管してしまうと傷がついてしまう恐れがあるため、気をつけてください。細やかな傷もつきやすい天然石です。

また、レピドライトには表面が剥離しやすく、一定の方向に対して割れやすい性質もありますので、お手入れの際の取り扱いにも注意しましょう。

紫外線や水にも弱いので、強い光に当てないようにしたり、汗が付着したりしたらこまめに拭き取るなど、こまめなお手入れは必須な鉱物です。また、家庭用化学薬品や洗剤にもレピドライトは弱いので、漂白剤や硫酸などが含まれている家庭用のクリーナーを使う際には、レピドライトのアクセサリーは外しておきましょう。

扱いには注意が必要なレピドライトですが、唯一無二な魅力も多い天然石です。気を使ったり、お手入れをしたりすればするほど、愛着がより一層わき、あなたにとって大切な天然石のひとつへとなっていくことでしょう。

レピドライトの歴史

レピドライトは18世紀に発見されました。発見後レピドライトは、内部にリチウムやアルミニウムを含んでいたため、宝石としてだけでなく、工業分野にも使用されてきた歴史があります。

レピドライトが属している雲母は絶縁体で耐熱性もあることで知られています。電子レンジやトースター、アイロンといった家電製品や航空機の部品、充電電池にレピドライトから取り出されたリチウムが使われています。さらにリチウムの化合物となると、空気清浄機や携帯電話といった今では欠かせない日用家電にも重用されているのが現状です。

また、レピドライトの他の逸話としては、1861年にドイツのハイデルベルク大学での実験中に、レピドライトの中から元素番号37番目のルビジウムという元素が見つかったという話もあります。レピドライトからリチウムやアルミニウムを取り出して工業利用する際に、副産物として一緒にルビジウムも産出するので、今では、このルビジウムも工業利用されています。

さらにレピドライトは、宝石や工業用だけでなく、気分安定薬や、灰皿や文鎮といったものにまで利用されていて、とても広く人々に利用されてきた天然石だと言えるでしょう。

レピドライトの石言葉

レピドライトの石言葉や意味を解説。

レピドライトの石言葉には、以下があります。

  • 変革
  • 安眠
  • 調整
  • 癒し

レピドライトのパワーストーンとしての意味や効果

レピドライトのパワーストーンとしての効果や意味を解説。

レピドライトのパワーストーンとしての効果は、石言葉と深く結びついています。

レピドライトは「変革の石」として、とてもよく知られています。自分自身の意志で今の自分を変えたいと思った時に、レピドライトはパワーストーンとしての効力を発揮します。

自分自身の中の既成概念や過去などから心を解放させてくれて、新しいことに前向きに進んでいく力をレピドライトはもたらしてくれます。なかなか自分自身で今の自分を変えていきたいと思い続け、努力していくことは難しいでしょう。ですが、レピドライトのパワーストーンとしての効果を利用していくことで、より理想の自分に近づいていけます。

他にも、レピドライトの石言葉にもある「安眠」や「調整」、「癒し」にも効果のあるパワーストーンです。安眠には心身の調整が不可欠です。心のバランスを整えてくれる効果もレピドライトに期待できます。感情面だけでなく、理性の面にも効果を発揮するパワーストーンですので、非常にバランスの取れた心理的効果をもたらしてくれます。

心のバランスが整うことで、体のバランスも整い、ネガティブな状態を打破していけるでしょう。心身のバランスが整うことで、癒されたと感じる方も多いため、癒しの効果もあるとされているパワーストーンでもあります。

身の回りで不眠症に困っている方や癒しが欲しいと嘆いている方へのプレゼントとしても、レピドライトは最適です。もちろん、ご自身でレピドライトの力によって、安眠効果や癒し効果を得るのも良い選択でしょう。

レピドライトのまとめ

レピドライトはどんな天然石かを歴史も踏まえて解説。

レピドライトは装飾用の宝石としてだけでなく、工業利用やパワーストーンとしての利用まで、とても幅広く人々のために使われてきた天然石です。

見た目の可愛さやパワーストーンとしての効果を実感するために、アクセサリーとして普段使いするのも良いですし、部屋に飾ってじっくり鉱物の魅力を鑑賞していくのもとても楽しいです。この機会にレピドライトの魅力を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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レピドライトの素材一覧。

レピドライトのアイテム一覧

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