ラピスラズリとは?意味・効果・石言葉・和名「瑠璃」を解説

ラピスラズリのような夜空。宮沢賢治はラピスラズリを夜空に例えたことで知られている。

ラピスラズリとは、和名を「瑠璃(るり)」という深い青色の天然石です。紀元前から「聖なる石」として世界各地で大切にされ、パワーストーンとしては「真実を見極める」「心の調和」「魔除け」といった意味を持つとされています。代表的な石言葉は「幸運」「成功」「真実」などで、12月の誕生石としても知られています。

この記事では、天然石卸専門店kenkengemsが、ラピスラズリの意味・石言葉・効果(と言われるもの)から、名前の由来、産地、歴史、お手入れ方法、アクセサリーの選び方までをまとめて解説します。購入前に気になる疑問は、記事後半のよくある質問もあわせてご覧ください。

ラピスラズリとは?基本情報を一覧でチェック

ラピスラズリの由来と産地。ラピスラズリは主にアフガニスタンで産出される。

ラピスラズリとは、ラズライト(青金石)を中心に複数の鉱物が集まってできた、深い青色の天然石です。まずは基本情報を一覧で確認しましょう。

英名Lapis lazuli(ラピスラズリ)
和名瑠璃(るり)、青金石
濃い青(金色のパイライトや白いカルサイトを含むものもある)
モース硬度5〜5.5程度
主な産地アフガニスタン、チリ、ロシアなど
誕生石12月(9月の誕生日石とする資料もあります)
代表的な石言葉幸運、成功、真実 など

詳しい鉱物データは、記事末尾の一覧表にまとめています。

ラピスラズリの名前の由来

ラピスラズリの名前は、ラテン語で「石」を意味する「ラピス(Lapis)」と、青を表す「ラズリ(Lazuli)」を組み合わせたものです。「ラズリ」はペルシア語に由来し、古い産地の地名「ラズワルド」から来ているという説もあります。国や民族を超えて生まれた、まさに「青い石」を象徴する名前です。

ラピスラズリの和名は「瑠璃(るり)」

結論から言うと、ラピスラズリの和名は「瑠璃(るり)」で、「青金石(せいきんせき)」とも呼ばれます。瑠璃は仏教で極楽浄土を飾る七つの宝「七宝」の一つに数えられ、日本では古くから特別な石とされてきました。

「瑠璃も玻璃も照らせば光る」ということわざや、深い青を表す「瑠璃色」という色名も、この石に由来します。平安末期の歌集に「瑠璃の浄土」と詠まれるなど、日本人は千年以上前からこの青に親しんできました。

ラピスラズリの色・成分と品質の見方

ラピスラズリの成分について。ラピスラズリは「ラズライト」という鉱物から成り立つ天然石。

ラピスラズリは、ラズライト(青金石)を中心に、ソーダライト・アウイン・パイライト・カルサイトなど複数の鉱物が集まってできた石です。含まれる鉱物のバランスによって、一つひとつ青の深さや表情が異なります。

宝石として評価が高いのは、色むらのない深い青で、ややパープルがかったものです。夜空の星のように金色のパイライトが散る石や、雲のような白いカルサイトを含む石を好む方も多く、好みで選べるのもラピスラズリの魅力です。

当店が仕入れの際に確認しているポイントは「青の濃さと均一さ」「パイライトの入り方」「染色などの処理の有無」の3点です。この見方は、購入時の品質チェックにもそのまま使えます。

ラピスラズリの主な産地はアフガニスタン

ラピスラズリの産地はアフガニスタンが有名
アフガニスタンの山岳地帯

最高品質のラピスラズリの産地として知られるのは、アフガニスタンのバダフシャーン州です。約6000年前から現在まで採掘が続く、世界でも珍しい鉱山地帯です。そのほか、チリやロシア(バイカル地方)などでも産出されます。

険しい山岳地帯での採掘は今も容易ではなく、鉱山へ入れる期間も雪のない季節に限られるため、高品質のラピスラズリは供給量が限られ、希少性が高くなっています。採掘された石は、古くはシルクロードを通ってヨーロッパ・インド・日本へと運ばれてきました。

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ラピスラズリのアイテム一覧

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ラピスラズリの意味

ラピスラズリの意味の解説

ラピスラズリには、大きく分けて「真実を見極める」「心の調和」「魔除け・守護」という3つの意味があるとされています。古代エジプトやメソポタミアの時代から「聖なる石」として扱われてきた歴史が、こうした意味づけの背景にあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。

真実を見極める石

ラピスラズリは、持ち主が物事の本質や真実を見極める手助けをしてくれる石とされています。古代の王や僧侶たちにも「洞察力と知恵の象徴」として尊ばれてきました。大切な判断を迫られるとき、迷いを整理したいときのお守りとして選ばれることの多い意味です。

心の調和とバランス

ラピスラズリには、心の平和と調和を促す意味があるとされています。深い青色には気持ちを落ち着かせる印象があり、ストレスや不安を感じるときに心のバランスを整えるお守りとして身につける方が多い石です。

魔除け・邪気払いのお守り

ラピスラズリは古代から護符(お守り)として使われてきた石で、悪いエネルギーやネガティブな感情から持ち主を守るとされています。現代でも魔除け・邪気払いのお守りとして選ばれることが多く、ラピスラズリを代表する意味の一つです。

ラピスラズリの石言葉と誕生石

ラピスラズリの代表的な石言葉は「幸運」「成功」「真実」などとされています。「聖なる石」として崇められてきた歴史から、幸運や成功を願うお守り、目標に向かって努力する人への贈り物として選ばれてきました。

また、ラピスラズリは12月の誕生石として知られています(資料によっては9月の誕生日石とされることもあります)。誕生日プレゼントや自分へのご褒美として選ぶ方も多い石です。

ラピスラズリのパワーストーンとしての効果

ラピスラズリのパワーストーンとしての効果

ラピスラズリは「幸運と成功をもたらす石」と信じられ、パワーストーンとしては主に「集中力」「癒し」「創造性」「浄化」の4つの効果があると言われています。いずれも古くからの言い伝えに基づくもので、科学的に効果が保証されるものではありませんが、目標に向かって努力する人のお守りとして長く愛されてきました。それぞれ見ていきましょう。

集中力を高めるとされる効果

ラピスラズリは、集中力を高める効果があると言われています。心を落ち着かせて雑念を遠ざける、と伝えられてきたことから、勉強や仕事、資格試験など「ここ一番の集中」が必要な場面のお守りとして人気があります。

ストレスや不安を和らげるとされる効果

ラピスラズリは、ストレスや不安を感じるときの「癒しの石」としても知られています。心の緊張を和らげ、落ち着きを取り戻す手助けをしてくれると言われており、忙しい毎日を送る方が気持ちを整えるお守りとして選ぶことの多い石です。

創造性・インスピレーションを刺激するとされる効果

ラピスラズリは、新しいアイデアやインスピレーションを刺激するとも言われています。フェルメールをはじめ多くの芸術家を魅了してきた石であることから、デザイナーや作家、ハンドメイド作家など、創作に携わる方のお守りとしても人気です。

心を浄化するとされる効果

ラピスラズリには、ネガティブな感情や思考を手放し、心をクリアな状態に整える「浄化」の意味もあるとされています。昔から「努力する人にこそ力を貸す石」と言い伝えられており、現状を変えようと行動している人のお守りにふさわしい石と言えるでしょう。

ラピスラズリの歴史と伝説

ラピスラズリの意味と伝説を解説。

ラピスラズリは、人類が利用してきた石の中でも最古級とされる、6000年以上の歴史を持つ天然石です。ここでは、世界と日本、それぞれの歴史・伝説を紹介します。

世界最古級の「聖なる石」としての歴史

ラピスラズリは、古代エジプトやシュメール、バビロニアの時代から宝石・護符として珍重されてきました。特に古代エジプトでは、ファラオや神官など限られた人しか身につけられない神聖な石とされた時代もあったと伝えられています。旧約聖書「出エジプト記」に登場する青い石も、ラピスラズリを指すという説があります。

アフガニスタンで採れた石は、シルクロードを通って遠く日本まで運ばれました。中世ヨーロッパでは、この青を身につけられるのは王だけと言われた時代もあり、洋の東西を問わず「特別な青」として扱われてきたことが分かります。

日本の伝承「浄瑠璃」と瑠璃

ラピスラズリは和名で瑠璃と呼ばれ、「瑠璃」は七宝として日本でも珍重されている。
人形浄瑠璃

日本の伝統芸能「浄瑠璃」の「瑠璃」は、ラピスラズリ(瑠璃)に由来する言葉です。薬師如来(薬師瑠璃光如来)が治める極楽浄土「東方浄瑠璃浄土」を飾る七宝の一つが瑠璃とされ、「浄瑠璃」とは清らかな瑠璃を意味します。

その語源となった「浄瑠璃姫物語」は、薬師如来に祈って授かった浄瑠璃姫と、若き日の源義経(牛若丸)の悲恋の物語です。姫の看病が瀕死の牛若丸を蘇らせたと伝えられ、瑠璃の持つ「癒し」「守護」のイメージを今に伝えています。

ちなみに、石好きで知られる宮沢賢治は、作品の中でラピスラズリを夜空にたとえました。日本人の心の中で、瑠璃の青は特別な色であり続けています。

ラピスラズリが使われた有名な装飾品・絵画

ラピスラズリは、世界の至宝と呼ばれる装飾品や名画に数多く使われてきました。ここでは、日本と世界の代表的な4つの作品を紹介します。実物を通して、この石が歴史的にどれほど価値ある存在だったかを実感できるはずです。

正倉院の紺玉帯(こんぎょくのおび)

奈良・正倉院に納められている「紺玉帯」は、ラピスラズリで飾られた革のベルトです。使われている石はアフガニスタン産と言われ、奈良時代にはすでにシルクロードを通じた東西交易で瑠璃が日本に届いていたことを示す貴重な遺品です。

ラピスラズリは正倉院に保管されるベルトにも使用されている。
東大寺正倉院 紺玉帯

ツタンカーメン王の黄金のマスク

古代エジプトの副葬品として最も有名なツタンカーメン王の黄金のマスクには、ラピスラズリが装飾されています。黄金と深い青のコントラストは王の絶大な権力の象徴とされ、現在はカイロのエジプト考古学博物館に収蔵されています。

ラピスラズリが使用されたツタンカーメンの埋葬品
ツタンカーメン王のマスク

中尊寺金色堂の留め金具

世界遺産・中尊寺金色堂(岩手県平泉町)は、平安時代後期に極楽浄土を表現するため建立された御堂です。その留め金具には、仏教の七宝の一つである瑠璃=ラピスラズリが使われています。シルクロードを渡ってきた石が、東北の地で浄土を飾っているのです。

フェルメール「真珠の耳飾りの少女」とウルトラマリン

ラピスラズリを砕いて作られた顔料は、「海を越えてきた青」という意味で「ウルトラマリン」と呼ばれ、純金より高価だったとも言われる貴重な絵の具でした。

このウルトラマリンを愛用したのがフェルメールです。代表作「真珠の耳飾りの少女」(「青いターバンの少女」の通称でも知られます)のターバンの青にはラピスラズリの顔料が使われており、その鮮やかさは「フェルメール・ブルー」とも称されます。

ラピスラズリの粉末を使用したフェルメールの絵画。
フェルメール 真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)

ラピスラズリのアクセサリーと選び方【専門店の視点】

ラピスラズリは加工しやすい硬さのため、丸玉・タンブル・オーバル・カット石など形状のバリエーションが豊富で、ハンドメイド素材としても人気の高い石です。選び方のポイントは次の3つです。

  • 色:色むらの少ない深い青が高品質。パイライト(金色)やカルサイト(白)の入り方は好みで選んでOK
  • 形状:キラキラ感を出すならカット入りビーズ、存在感を出すならタンブルやカボション
  • 組み合わせ:カボションのペンダントトップは、3〜4mmのラピスラズリビーズとつなぐと一段と豪華な印象に
ラピスラズリを使用したお守りアイテム

ペンダントやピアスなど体の高い位置につけると石の力が高まり、リングは危険から身を守る、という言い伝えもあります。深い青はどんな装いにも合わせやすく、日常使いからフォーマルまで活躍します。

ラピスラズリのビーズ・パーツ一覧はこちら:ラピスラズリ商品一覧を見る

ラピスラズリのお手入れ方法と注意点|硬度・色あせ対策

ラピスラズリのモース硬度は約5〜5.5(GIA基準)。天然石の中では柔らかく、傷・汗・皮脂・薬品・紫外線に弱いデリケートな石です。美しい青を長く保つポイントは次の4つです。

  • 着用後は柔らかい乾いた布で優しく拭く(汗や皮脂をその日のうちにオフ)
  • 水洗いする場合はぬるま湯で短時間にとどめ、すぐに水分を拭き取って乾燥させる
  • 香水・ヘアスプレー・化粧品・酸などの薬品に触れさせない
  • 直射日光と高温多湿を避けて保管する(色あせ・劣化の主な原因)。他の宝石とは分け、柔らかい布や袋で個別に包むと傷防止にもなります

夏場は特に汗の影響を受けやすいため、こまめなお手入れがおすすめです。

ラピスラズリに関するよくある質問

ラピスラズリについて、購入前によくいただく質問にお答えします。

ラピスラズリにはどんな意味がありますか?

ラピスラズリには「真実を見極める」「心の調和」「魔除け・守護」という意味があるとされています。石言葉は「幸運」「成功」「真実」などです。古代から聖なる石として大切にされてきた歴史が、これらの意味の由来になっています。

ラピスラズリは何月の誕生石ですか?

ラピスラズリは12月の誕生石として知られています。資料によっては、9月の誕生日石として紹介されることもあります。12月の誕生石には、ほかにターコイズ、タンザナイト、ジルコンがあります。

ラピスラズリは水や日光に弱いですか?色あせしますか?

はい、注意が必要です。ラピスラズリは硬度5〜5.5と柔らかく、水分・汗・薬品・紫外線の影響を受けやすい石です。長時間の直射日光は色あせの原因になるため、着用後は乾いた布で拭き、直射日光を避けて保管してください。

ラピスラズリの偽物や染色品を見分ける方法はありますか?

市場には、ハウライトなど別の石を青く染めた模造品や、色を濃く見せる染色処理品も流通しています。極端に安価なもの、青が不自然に均一なものは注意が必要です。確実なのは、処理の有無を明記している信頼できる専門店で購入することです。当店では、仕入れの際に品質と処理の確認を行っています。

まとめ|ラピスラズリは「真実と幸運」を象徴する聖なる青

ラピスラズリとは、和名「瑠璃」と呼ばれる深い青色の天然石で、「真実」「調和」「守護」の意味と、「幸運」「成功」などの石言葉を持つとされています。6000年以上の歴史を持ち、ツタンカーメンのマスクからフェルメールの名画まで、人類の至宝を彩ってきました。

硬度が低くデリケートな石なので、日々のお手入れと保管には少しだけ気を配ってあげてください。それだけで、夜空のような深い青を長く楽しめます。

kenkengemsでは、品質を確認したラピスラズリのビーズ・ルース・パーツを取り揃えています。お気に入りの一石を、ぜひ探してみてください。

ラピスラズリのアイテム一覧はこちら:ラピスラズリ商品一覧を見る

出典:GIA(米国宝石学会)https://www.gia.edu/lapis-lazuli

ラピスラズリの鉱物データ

英名Lapis lazuli
和名瑠璃(るり),青金石
分類ケイ酸塩鉱物 (変成岩)
化学式、組成(Na,Ca)7-8(Al,Si)12(O,S)24[(SO4),Cl2,(OH)2]ラズライト(主成分)混合
白、金、紺、青色
モース硬度5~5.5
劈開性不明瞭
屈折率1.5
結晶系等軸晶系
断口不規則な貝殻状
主成分ラズライト 、アウイン、ソーダライト、ノーゼライト、(カルサイト、パイライト)
条痕水色
比重2.38-2.95
光沢ガラス光沢~脂肪状
誕生石12月(9月の誕生日石とする資料もあり)
石言葉幸運、成功、真実 など
オンラインストア
ラピスラズリの素材紹介

ラピスラズリのアイテム一覧

このコラムで紹介しているラピスラズリの天然石アイテムはこちらからご覧いただけます。

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当コラムに記載されている天然石の「石言葉」「意味」「効果」は、古くから伝わる言い伝えや民間信仰・文化的伝承に基づくものであり、科学的・医学的な効能・効果を保証するものではありません。