ハウライト|マーブル模様の織りなす「白」の魅力

「ハウライト」という天然石をご存知ですか?優しいニュアンスを持つ白いマーブル模様が魅力のこの石には、ちょっと変わった由来や事情があります。この記事ではハウライトにまつわるさまざまな豆知識や、知っておきたいポイントについてご紹介しています。

ハウライトの基礎知識
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この記事の内容

ハウライトとはどんな石?

特徴

ハウライトは、黒褐色のマーブル模様が不規則に入っている白い石です。原産地はアメリカ・カリフォルニア州で、1800年代に発見されました。

産地

現在の主な産地は、ブラジルやオーストラリアです。

硬度

モース硬度は3.5~4.5と低く、天然石の中ではかなり柔らかいほうです。同程度の硬度を持つ天然石として、エンジェライトやアズライト、セレスタイトなどがあります。モース硬度3.5~4.5は、10円硬貨や鉄くぎで傷がつく程度の硬さとされています。天然石ブレスレットなどに加工する際は、傷や破損に配慮したデザインにする必要があるでしょう。

ハウライトの解説と説明

ハウライトとホワイトマグネサイトの関係

そしてハウライトを語るうえで、もうひとつ重要なポイントがあります。ハウライトは菱苦土石(りょうくどせき)という和名を持っていますが、実はこの和名は厳密にはハウライトを指すものではないのです。

現在「ハウライト」として流通している石の大多数は、「ホワイトマグネサイト」という別の石です。白地に黒褐色のマーブル模様というハウライトの特徴と非常によく似ていますが、分類としては別の鉱石です。実際のハウライトは非常に希少な鉱石で、現在ではほとんど流通していません。「ハウライト」の名で販売されている石はほぼホワイトマグネサイトだと考えて良いでしょう。

ホワイトマグネサイトの流通名がハウライトになった経緯として、両者の外見が非常によく似ており、長年鑑別が行われなかったことが挙げられます。この記事でも「ハウライト」として解説していますが、実際にはホワイトマグネサイトのことを指しています。

人工石の代用としての一面も

ハウライトの染色と代用品としての種類

ハウライトの優しいニュアンスのある白は、性別や世代を問わずアクセサリーやお守りとして愛されていますが、それ以外にもハウライトには独特の活用法があるのをご存じでしょうか。

ハウライトの特徴でもある黒褐色のマーブル模様は、ターコイズの特徴とよく似ています。ターコイズは美しいブルーが特長の天然石で、古くからネイティブアメリカンの間で神聖視されてきました。ハウライトは比較的安価で加工できることから、ターコイズの代用石としても活用されているのです。

ハウライトの内部は素焼きの器のような構造をしており、染料がよく入るという特性があります。この特性を活かしてターコイズブルーに染色したハウライトは「ハウライトターコイズ」や「ハウライトトルコ」「マグネサイトターコイズ」という名称で、ターコイズの代用品としても流通してきました。

それ以外にもラピスラズリの代用や、イエロー系に染色してイエローターコイズやレモンクリソプレーズとして流通しています。さまざまな色や名前に変化して形を変えつつ、ハウライトは多くのファンを集めています。

ハウライトの石言葉

ハウライトの石言葉は、「平穏」、「叡知」、「純粋」です。平和をもたらし、心を落ち着かせる力があると言われています。また、知識を深め物事の本質を見抜く力を高めたり、心を浄化し偽りのない純粋な思考を促す意味を持ちます。

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パワーストーンとしてのハウライト、意味と効果

ハウライト、パワーストーンとしての意味と効果

パワーストーンとしてのハウライトは、心身を浄化して循環力をアップし、環境への順応力を高める効果を持っているとされています。地に足がついたポジティブな思考や、マイナスのエネルギーを跳ね返したいという方のお守りとしても、幅広く支持されてきました。

さまざまなパワーを秘めたハウライトですが、パワーストーンとしてはターコイズ、オニキス、ラブラドライドなどと相性が良いといわれています。優しい色合いと、ひとつひとつ表情の違うマーブル模様は男性向けのデザインともよく馴染むので、パワーストーンブレスレットやチャームにもよく使われています。

ハウライトを扱う時の注意点、お手入れの方法

ハウライトを使用したアクサセリーの一例

白地に大理石のようなマーブル模様が印象的なハウライトは幅広いテイストのデザインに合う天然石ですが、取り扱いには注意が必要です。先にもご紹介したように、ハウライトのモース硬度は3.5~4.5と10円硬貨や鉄くぎで傷がつく程度の柔らかさです。硬度の高いトパーズや水晶などと組み合わせたり、角でぶつけたりするとヒビや割れが生じる可能性があります。ブレスレットなどをデザインする際はウッドパーツを間に挟んだり、編み込みデザインにするなどの対策が必要になるでしょう。

また、ハウライトは水分や紫外線、塩分にも弱いという特徴があります。つけたままプールや温泉に入らないのはもちろん、水に濡れたらすぐに拭き取ることが大切です。汚れが気になるときは水洗いはせず、定期的に柔らかい布で拭き取り綺麗に保ってあげましょう。アクセサリーを販売する際には、お手入れ方法も一緒にお知らせすると良いですね。

ハウライトの浄化方法

定期的な浄化を行うことでその効果を持続させることができます。水や直射日光が苦手な石ですので、特にホワイトセージ、水晶クラスター、月光浴はハウライトによる浄化が適しています。

ホワイトセージでの煙浄化

ホワイトセージを燃やし、その煙を使ってハウライトをくゆらせる方法です。セージの煙はネガティブなエネルギーを払い、石をリフレッシュします。

水晶クラスターでのエネルギー浄化

水晶クラスターの上にハウライトを置くことで、水晶から放出されるエネルギーがハウライトを浄化し再エネルギー化します。石同士のエネルギーの交換による浄化の効果が期待できます。

月光浴

満月の夜にハウライトを窓辺や外に置いて月の光にさらす方法です。月光は石に穏やかなエネルギーを与え、自然に浄化します。

まとめ

この記事ではハウライトについてご紹介してきました。穏やかさを感じさせる白い石は、性別や世代を問わず多くの方に愛されています。さまざまな色や形、名前に変化するハウライトですが、その印象的なマーブル模様と質感は唯一無二のものです。ぜひ自分だけのお気に入りのハウライトを見つけてくださいね。

ハウライトの鉱物データ

英名Howlite(White Magnesite)
和名菱苦土石(りょうくどせき)
分類炭酸塩鉱物
化学式MgCO3
白、帯黄、無、褐色
モース硬度3-4.5
劈開性完全
屈折率
結晶系三方晶系
断口貝殻状-凹凸状
条痕白色
比重3-3.12
光沢ガラス状光沢
石言葉 叡知
オンラインストア
ハウライトのおすすめアイテム紹介

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