ガーデンクォーツ|風景を閉じ込めた天然石

ガーデンクォーツの特徴や種類、意味などを解説します。

ガーデンクォーツは、透明の水晶の中に、クローライトなどのほかの鉱物が混入し、緑や赤、金色などの結晶が山野や庭園のような風景を作り出す特殊な天然石です。

この記事では、ガーデンクォーツが生まれる理由や、どのようなものが水晶の中に含まれているのか、またガーデンクォーツの石言葉やその意味、効果について紹介しています。

この記事の内容

ガーデンクォーツの鉱物データ

英名Garden quartz
和名庭園水晶
分類石英
化学式SiO2+(クローライト等の包有鉱物)
ベースは無色透明、スモーキー、シトリン
内包物は緑色、ピンク色、黄色、茶色、白色、赤色
モース硬度7
屈折率1.54 - 1.55
結晶系六方晶系(三方晶系)
比重2.54 - 2.64
光沢ガラス光沢
主な産地ブラジル、中国、アメリカ など
石言葉地に足をつける、真面目、瞑想

ガーデンクォーツとは?

ガーデンクォーツとは?ガーデンクォーツの特徴などを解説します。

通常の水晶は、半透明~無色透明の鉱物ですが、ガーデンクォーツは、鉱石が結晶していく最中に、ほかの鉱物などが閉じ込められた鉱石です。

内包物が水晶の中で山や庭園のような風景が閉じ込められたように見えて、世界に同じ見え方をするものが2つとない、大変貴重な天然石といえます。

ガーデンクォーツ、和名では「庭園水晶」「苔入り水晶」とも呼ばれています。

通常ですと内包物(異物)が混入している天然石はあまり好まれない傾向にあるのですが、ガーデンクォーツは、クローライトと呼ばれる内包物が多いほど評価が高くなる少し特殊な天然石なのです。

また、クローライトなどの内包物が多くても、内部に散っているものより、片側や中央に集まっているもののほうが、「風景」に見えて楽しめるという特徴もあります。

また、ガーデンクォーツの一種として、ファントムが含まれているものがあります。

水晶は長い年月をかけてゆっくりと結晶するのですが、その成長過程で地震による地殻変動などが起こった場合に、一時的に成長が停止することがあります。その後、また何らかの要因により水晶の成長が再開されることもあり、気泡やほかの鉱物が水晶の中に閉じ込められるケースもあり、この現象をファントムと呼びます。 ファントムが含まれているクォーツもさまざまな美しい風景を見せてくれます。

ガーデンクォーツの内包物の種類

ガーデンクォーツの内包物には様々な種類の鉱物が含まれる。

ガーデンクォーツに含まれる内包物には、クローライト以外にもほかの鉱物が含まれている場合があります。内包物の色により、ガーデンクォーツ全体の印象も変わってくるため、内包の成分とともに、どのような色が現れるかについてもご紹介しましょう。

クローライト(緑泥石)

クローライトは、単体の鉱物の名称ではなく、ケイ酸塩鉱物のグループ名。モスグリーンのような色をしているものが多く、ガーデンクォーツに含まれると、緑豊かな山々や苔むした庭のように見えるのが特徴です。

ルチル(金紅石)

二酸化チタン(TiO2)の結晶のひとつ。結晶した場合、赤みがかった金色に見えることから「金紅石」とも呼ばれています。針状の結晶が、庭園に降る慈雨のように見えることも。

アンフィボール(角閃石)

アンフィボールはケイ酸塩鉱物のグループ名のひとつです。ガーデンクォーツの中では、ピンクやイエローなどのふんわりとした霧や煙のように見えるのが特徴。ガーデンに幻想的な彩りを加えてくれます。

トルマリン(電気石)

トルマリンもケイ酸塩鉱物の一種です。結晶に熱を加えると、電気を帯びるため、電気石の異名を持っています。トルマリンも針状に結晶するため、ルチルのようにガーデンクォーツの中で針が踊っているように見えるのが特徴です。ルチルよりはトルマリンの結晶のほうが太いので見分けのヒントになります。

エピドート(緑簾石)

エピドートもケイ酸塩鉱物のひとつであるため、ガーデンクォーツの中に緑色の針状の結晶が現れます。クローライトと同じ緑系の色ですが、針状のエピドート入りクォーツは、どこか水槽や海中で海藻が揺らめいて見えるのがポイントです。

マイカ(雲母)

マイカもケイ酸塩鉱物のグループですが、層状の薄い結晶体です。クォーツの中で白や黒、金などラメのようにきらきらとした光を放ちます。

カオリナイト(カオリン石)

カオリナイトは、磁器の原料ともなる粘土質のケイ酸塩鉱物です。ほかの成分と融合することにより、さまざまなカラーに変化し、美しいマーブル模様を描き出すこともあります。

リモナイト(褐鉄鉱)

リモナイトは鉄の酸化鉱物の一種です。リモナイトの黄~オレンジ系の結晶がクォーツの内側から輝いているような錯覚を感じるほど鮮やかに見えます。

ガーデンクォーツの産地

ガーデンクォーツの産地や由来、歴史などを解説します。

ガーデンクォーツの主な産地はブラジル、中国、アメリカなどです。

日本でも、山梨や愛知、岐阜などで、水晶が産出しています。日本を産地とする水晶は、内包物が多いのが特徴で、草入り水晶などとも呼ばれています。

ガーデンクォーツの石言葉

ガーデンクォーツの石言葉・意味・効果を丁寧に解説します。

ガーデンクォーツの石言葉は、

  • 地に足をつける
  • 真面目
  • 瞑想

です。

大地にしっかりと足をつけて、自分のアイデンティティを確立したい人に向いている石といえるでしょう。

ガーデンクォーツのパワーストーンとしての効果

パワーストーンとしてのガーデンクォーツには、

  • ビジネスを成功させる
  • 闘病・術後の回復をサポート
  • マイナスのエネルギーを跳ね返す
  • 自然治癒力をアップさせる

という効果があります。

またギャンブル性のない財運を向上させる石として、日本人や華僑を中心にアジアの人々に人気があります。ガーデンクォーツは、とくに土地・不動産に関する仕事をしている人におすすめの天然石です。世界各地で活躍している華僑のパワーを考えると、納得できますね。

ガーデンクォーツを身につける意味

ガーデンクォーツは「グラウディング」の力が非常に強いと言われています。

グラウディングとは、地に足を着け、精神と身体のバランスをとることを言います。自分自身が『今、ここに存在する』ことを感じる行為です。グラウディングは、ストレスや不安が高まっている時に落ち着きを取り戻し、集中力を高めるために用いられます。自然とすっきりとした気持ちになれるのです。

その方法は文字通り、地面に足を着けること。裸足で地面を歩いたり土を触ったりすることで、大地とのつながりを感じられます。

ガーデンクォーツは、身につけることでこのグラウディングの効果が得られると言われています。精神的な落ち着きは、自分自身の行動や発言、金銭感覚などにも影響します。まさに地に足のついた日々を送ることができるでしょう。

ガーデンクォーツのお手入れ・浄化方法

ガーデンクォーツのお手入れ方法や浄化方法を解説します。

ガーデンクォーツは、基本的には水晶と同じ鉱物になるため、特にお手入れにNGはありません。ただし内包物の位置などによっては、割れやすい場合がありますので、あまり乱暴に扱わないように気を付けてください。

汚れが気になれば、水にぬらしたやわらかい布でふき取るか、それでも落ちない場合は水で薄めた中性洗剤を浸した布でふき取りしっかりと水拭きをします。直接流水にあてるのは避けたほうが無難です。

ガーデンクォーツは浄化の際には注意が必要です。内包物の種類によっては太陽光や塩で変質したり退色したりすることがあるため、避けたほうがいいでしょう。

ガーデンクォーツの浄化には、

  • セージでのスモーク
  • 月光浴
  • クラスタ

がおすすめです。

まとめ

ガーデンクォーツの内包物によって色どりが変わる。ガーデンクォーツはブレスレットなども人気がある。

ガーデンクォーツについて、どのようなものが含まれているか、またその内包物によって、クォーツにどのような彩りが加わるかについて紹介してきました。

世界に2つと同じものがない、ガーデンクォーツ。お気に入りの風景を閉じ込めたガーデンクォーツが見つかれば、迷わず手に入れましょう。癒しだけではなく、財運向上にも力を貸してくれるかもしれません。

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ガーデンクォーツのアイテム一覧。

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