ダンビュライト|明るさと調和をもたらす希少な石

ダンビュライトの基礎知識について

ダンビュライトという石をご存知でしょうか?

産出量が少ないため一般にはあまり多く流通していませんが、透明感のある輝きに心惹かれる方も少なくありません。この記事ではダンビュライトの基礎知識や石言葉、取り扱い時の注意点などについて解説しています。

この記事の内容

ダンビュライトの鉱物データ

ダンビュライトの鉱物データ
英名Danburite
和名ダンブリ石
分類ケイ酸塩鉱物
化学式CaB2(SiO4)2
黄、桃、白、無色
モース硬度7-7.5
劈開性不完全
屈折率1.63-1.64
結晶系斜方晶系
断口貝殻状
条痕白色
比重3.00
光沢ガラス状~脂肪状
主な産地ミャンマー、メキシコ等
石言葉理性の石、心の調和
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ダンビュライトの基礎知識

ダンビュライトの名前と産地について

ダンビュライトは1839年にアメリカ・コネチカット州ダンベリーで、鉱物学者チャールズ・アップハム・シェパードによって発見されました。天然石としては、比較的歴史が新しいほうだといえるでしょう。

日本での和名は「だんぶり石」と呼ばれています。「ダンブライト」や「タンビュライト」と表記されることもありますが、同じものを指しています。最初に発見されたアメリカ以外ではメキシコ、ミャンマーなどで産出されてきましたが、かつては日本にもダンビュライトの産出地がありました。銀や錫の鉱脈で知られている大分県の尾平鉱山でも、ダンビュライトが採掘されていたのです。しかし1978年に尾平鉱山は閉山されているため、現在流通しているダンビュライトはほぼ海外で産出されたものです。

そもそもダンビュライトの産出量は非常に少なく、新しい原石はほとんど見つかっていないとすらいわれています。その中でもうっすらピンクやオレンジに見えるものや、ビーズなどに加工できるクオリティの高い石は、より稀少価値が高くなります。知る人ぞ知る天然石といわれるのも納得ですね。ダンビュライトのモース硬度は7.0~7.5。ジェムストーンとしては、比較的硬めです。同じ硬度のものとして、アイオライトやトルマリンが挙げられます。

虹を秘めた透明感のある美しさ

ダンビュライトの色について

ダンビュライトの特徴といえば、なんといっても美しい筋状のラインと虹色の輝き。特に宝石質のものは、澄んだ湖をそのまま閉じ込めたような透明感があり、その透き通る美しさは水晶をしのぐともいわれています。柱状に形成された結晶は、トパーズとの共通点もみられます。

ダンビュライトの中でも透明度がより高いものは、宝石として扱われます。かつてはその透明度の高さと虹色の輝きから、ダイヤモンドの代わりとして用いられることもありました。日本でダンビュライトが産出されていた1800~1900年代には、ダンビュライトを「ジャパニーズダイヤモンド」と呼び、宝飾品に使用されていたそうです。

ダンビュライトの流通量が減少したことや、ダイヤモンドの代用品としてキュービックジルコニアなどが主流になったこともあり、現在ではダンビュライトが代用品として使われることは減っています。

ダンビュライトの種類

ダンビュライトの種類

ダンビュライトの繊細で品のある輝きは、知る人ぞ知る天然石として多くの人を魅了しています。ダンビュライトは風化しやすい性質を持っており、状態によっては透明度が下がり白く粉を吹いたような質感になります。硬度が下がるなど扱いに注意が必要ですが、パウダースノーをまぶしたような乳白色はソフトで可愛らしい雰囲気になることから、風化したダンビュライトを好む方もいらっしゃいます。

無色透明のものが多い中で、産出地によっては全体にうっすらピンクやオレンジを帯びているものもまれに見つかっています。特に、全体が淡いゴールドのゴールデンダンビュライトは産出量が極めて少なく、めったに市場に出回りません。無色透明以外のダンビュライトをコレクションに加えたいという方は、気長に探す必要がありそうですね。

アクセサリーやパワーストーンとしてのイメージが強いダンビュライトですが、ビーズなどに加工したものだけでなく、原石の美しい形状や繊細な光沢にもファンが多いため、鉱石コレクションとしても人気があります。

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パワーストーンとしてのダンビュライト、意味と効果

ダンビュライトの意味と効果

ダンビュライトは「理性の石」という石言葉を持っており、以下のような効果をもたらすとされています。


・精神を落ち着け、心の調和を促す
・安心感を与え、明るい気持ちへと導く
・ストレスから解放する


自律神経のバランスを整えるのに効果があるとされており、心身を鎮める作用があると信じられています。浄化の石として知られている水晶よりも強いパワーを持っているともいわれており、ダンビュライトを好んで使うヒーラーもいるとか。

なんとなく自分に自信が持てない時や、心を落ち着けて自分の実力を発揮したい時などに、お守りとして身につけるのもおすすめです。パワーストーンとして組み合わせるなら、ルチルクォーツやモルダバイトなどが相性が良いとされています。

ダンビュライトの持つ力をしっかり引き出すには、定期的な浄化も必要です。浄化方法は水晶クラスターやセージ、月光など一般的な方法で問題ありません。ただし、太陽光による浄化は避けましょう。

ピンクやオレンジなど色のついているダンビュライトを紫外線に晒すと、紫外線により褪色する可能性があります。ダンビュライト特有の淡い色合いを失わないため、取り扱いには充分注意したいですね。

天然石としてのダンビュライト

ダンビュライトの硬度と取り扱い

ダンビュライトは硬度7.0~7.5と比較的硬度が高く、扱いやすい部類とされています。しかし同じ硬度の天然石に比べて割れやすいとする説もあります。

また、柱状の原石は角が欠けやすいので、こちらも慎重に取り扱うことをおすすめします。硬度の違う石を組み合わせてアクセサリーを作る際は、石同士がぶつかると割れや破損の原因になります。ウッドパーツや金具を挟むなどして、石が直接触れないようにしましょう。

ダンビュライトは透明度が高く、繊細な輝きが特徴です。透き通った美しさを活かすシンプルなデザインのアクセサリーなどが映えますよ。

まとめ

この記事では、ダンビュライトの特徴や種類について解説してきました。ダンビュライトは産出量が少ないため、お気に入りのものを見つけるには気長に待たなくてはならないかもしれません。

しかし、それだけに「これだ!」と思った石を見つけたときの喜びはひとしおのはず。ぜひ、あなたのコレクションにダンビュライトを加えてみてくださいね。

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