シトリンとは|華やかな黄色が魅力的な太陽の宝石

シトリンの基礎知識

天然石の中でも、さまざまな色合いを持つことで有名なクォーツ。そんなクォーツの中でも、華やかな黄色のものは「シトリン」と呼ばれます。安価でお買い求めしやすく、弱点が少ないので扱いやすいのがシトリンの魅力。

そんなシトリンは、ハンドメイドジュエリー制作にもぴったりな石です。今回は、シトリンがどんな石なのか?その魅力をたっぷりとご紹介いたします。

この記事の内容

シトリンの鉱物データ

シトリンの鉱物データ
英名Citrine Quartz
和名黄水晶(きすいしょう)
分類酸化鉱物
化学式SiO2
淡黄、黄、黄褐色、褐色
モース硬度7
劈開性
屈折率1.54-1.55
結晶系六方晶系、(三方晶系)
断口貝殻状-不規則
条痕白色
比重2.65
光沢ガラス状光沢
主な産地ブラジル/ウルグアイ等
石言葉「繁栄」「富」「幸福」
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シトリンとは

シトリンの特徴について

シトリンの特徴

シトリンは、トパーズと並んで11月の誕生石に指定されている石です。産出量が少なく、たいへん高価だったトパーズの代替品として、古くから使われていました。

その歴史は古く、ヴィクトリア朝時代のペンダントやブローチには、トパーズではなくシトリンがあしらわれているものも少なくありません。今でも「シトリン・トパーズ」として市場に出回る場合がありますが、シトリンはクォーツなので全く違う石です。

シトリンの価値

クォーツ全般にいえることですが、産出量が多く、大粒で産出されることも多いため、シトリンは安価で取り引きされることが多い石です。しかし、産出量が非常に少ない天然のシトリンの価値が見直されていること、ティファニーなどの有名な宝石店がシトリンを使ったジュエリーをリリースしていることから、その品質によっては高値がつくことも十分ありえます。とはいえ、市場に出回っているシトリンのほとんどはお求めやすい価格なので、天然石入門にはぴったりの石であるといえます。

シトリンの名前の由来

シトリンの名前の由来と和名

シトリンの名前の由来は、フランス語の「シトロン(citron)」から。シトロンは、インド原産のミカン科の植物です。淡い黄色の実を付け、日本語では「丸仏手柑(まるぶしゅかん)」と呼ばれる果物になります。このシトロンの実の色に似ていることから、シトリンの名は付けられました。和名では、その色合いからそのまま「黄水晶(きすいしょう)」と呼ばれています。

シトリンの色の種類

シトリンの色の種類について解説

シトリン特有の黄色やオレンジ色は、クォーツの結晶構造に含まれている、ごく少量の鉄分によるものです。天然で黄色に発色することは滅多になく、市場に出回っているシトリンのほとんどは、他の色の水晶を熱処理して黄色くしたものです。

バーント・アメジスト

市場に最も多く出回っているシトリンは、アメジスト(紫水晶)を熱処理したものになります。アメジストを450度~500度で加熱すると、アメジスト内部の鉄イオンが変化し、それまで反射していた紫色を逆に吸収しやすくなります。その結果、紫色の補色である黄色を反射しやすくなり、黄色く見えるようになるのです。

日本では、こうしたバーント・アメジストのことを「焼黄(やきき)」とも呼びます。また、稀にアメジストの色とシトリンの色の両方が一つの結晶に同居することがあり、そうした個体は「アメトリン」と呼ばれます。

バーント・スモーキークォーツ(バーント・ケアンゴーム)

バーント・アメジストに比べると数は少ないですが、スモーキークォーツ(煙水晶)を熱処理することで黄色くなったシトリンも市場に出回ることがあります。これは、もともとスモーキークォーツが茶色に見えるよう働いていたアルミニウムイオンが、加熱によってその働きを失い、代わりに鉄イオンが働くようになった結果、黄色く見えるようになるというものです。

シトリン、その他の呼び方

シトリンは、原産地や発色の仕方によって、呼び名が変わることがあります。ここでは、代表的なものをご紹介いたします。

ブランデーシトリン

シトリンの色について(ブランデーシトリン)

ブランデーシトリンはオレンジに近い、こっくりとした深いブランデー色のシトリンです。

マデイラシトリン

シトリンの色について(マデイラシトリン)

マデイラシトリンは赤に近い、深いオレンジ色のシトリンです。ポルトガル領のマデイラのワインの色に似ていることから名付けられました。

パルメィラシトリン

シトリンの色について(パルメィラシトリン)

パルメィラシトリンはシトリンの中でも明るめのオレンジイエローのシトリンです。材料となるアメジストの最初の採掘地名であるパルメィラから名付けられました。

バイアシトリン

シトリンの色について(バイアシトリン)

バイアシトリンはパルメィラシトリンよりも更に明るいイエローのシトリンです。材料となるアメジストが採れるブラジルのバイアから名付けられました。

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シトリンの石言葉

シトリンの意味と石言葉

シトリンの石言葉は諸説ありますが、例としては「繁栄」「成功」「富」「幸福」「希望」があります。

シトリンのヒーリング効果

パワーストーンとしても人気のあるシトリン。その効果で代表的なものとされているのが「金運アップ」です。その輝かしい黄金色から、商売繁盛のパワーがあり、富や金運を象徴する宝石として大切にされてきました。また、太陽のように明るく輝くシトリンには、人間関係をサポートしたり、身に付ける人を好奇心旺盛にしたり、前向きな気持にしたりするパワーもあるといわれています。

シトリンを身につける意味

シトリンを身につける意味

シトリンは、太陽の光を思わせるような明るい黄色で、持つ人に活力と希望を与えると言われています。古来より「商売の石」とも称され、富と繁栄を引き寄せる力があるとされてきました。この石を身につけることで、自信と創造力を高め、目標達成への道を照らすサポートとなるでしょう。

また、シトリンはネガティブなエネルギーを吸収し、それをポジティブなものに転換する特性を持っています。このため、精神的なバランスを整え、前向きな気持ちを保ちたいと願う人にもおすすめです。

さらに、感情の安定やストレスの緩和にも役立つとされ、日々の生活の中で平和と幸福感をもたらす石としても人気があります。シトリンを身につけることで、内面から輝くポジティブなエネルギーを引き出し、人生における豊かさや成功へと導いてくれるでしょう。

シトリンの使われ方

シトリンのパワーストーンとしての効果

ハンドメイドアクセサリーとしてのシトリン

シトリンは、その明るい色合いから、アクセサリーとしても人気を誇っています。天然石の中では安価なため、天然石ビーズなどとして売られているものは、ハンドメイドジュエリーの材料としてもよく使われるように。その色の濃さやサイズ感によっても、身につけ方を変えるととよいでしょう。たとえば、色が濃く、小ぶりのシトリンであれば、一粒ピアスやペンダントトップがベスト。アクセントとして、耳元や首元をパッと華やかな印象にしてくれます。透明感のあるシトリンのペンダントは、黒いコーディネートなら強い高級感が出ます。反対に、白いコーディネートなら、ビタミンカラーも相まって明るく開放的なイメージを演出してくれるでしょう。色が薄く、大きめのシトリンなら、指元を明るく照らすリングや揺れ感を楽しむイヤリングとして使ってみるととよいでしょう。また、シトリンや他の色の天然石を組み合わせた天然石ブレスレットは、その組み合わせによってハンドメイド作家のセンスが光ります。

シトリンと相性のいい石

シトリンと他の天然石を組み合わせるにあたっては、相性のいい石を知っておくと、デザインする時の指標になります。シトリンともっとも相性がよいとされるのは、同じクォーツであり、お互いが補色の関係となっているアメジスト。ふつう、補色となっている石は組み合わせるのに高度なセンスが必要とされますが、シトリンとアメジストはお互いの色が喧嘩をせず、見栄えがよくなります。パワーストーンとしても、癒しと金運の運気を高めてくれる、とても相性のよい石とされています。パワーストーンとしての活用も視野に入れている場合は、無色透明のクォーツも組み合わせるとよいでしょう。他にもシトリンと相性のいい石は、同じ黄色や、落ち着いた緑や青、茶色の石。全体的な色のバランスがよくなります。たとえば、ゴールドルチルは色が似ているため、全体のバランスがよくなります。また、翡翠、ペリドット、カーネリアンなども色のバランスがよく、おすすめの組み合わせです。

インテリアとしてのシトリン

大きく、キレイな結晶をお求めやすいシトリンは、インテリアとしても人気があります。
風水におけるシトリンは、金運アップはもちろん、心の中にある闇に光をもたらし、迷いや悩みを解消し、自信と希望を与えてくれると考えられています。
それによって、人生における満足感も高めてくれ、生命力を上げる効果もあります。

シトリン、取扱い上の注意

シトリンの取り扱いとお手入れ方法について

シトリンは硬度7で、へき開(一定の方向に割れやすい性質)もなく、とても丈夫な石です。水洗いもできるため、シトリンを単体で見れば、お手入れは非常に簡単です。ただし、シトリンよりも硬度の低い石と組み合わせると、その石を傷つけてしまう場合があります。逆に、サファイアなどの硬度が高い石と組み合わせると、今度はシトリンの方に傷がついてしまう場合があります。天然石ビーズなどを保管する時は、できるだけ他の種類の石と混ぜないように、ケースなどに入れて保管してください。また、直射日光に長時間当てると退色してしまうという性質も持っていますので、ご注意ください。以上のことに気をつければ、シトリンを長い間楽しむことができるでしょう。

まとめ

シトリンは、弾けるような明るい黄色が魅力的な天然石です。そのナチュラルなビタミンカラーは、いろいろなファッションとも相性がよく、身に付ける人をパッと華やいだ雰囲気にしてくれるでしょう。安価でお買い求めをしやすい、という点もハンドメイドジュエリーを作る上ではポイントが高い要素となります。ハンドメイドジュエリー作りの入門にふさわしいシトリン。ぜひ、手に入れてみてはいかがでしょうか。

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