
石英の一種アベンチュリン。カラーバリエーションも豊富で、ハンドメイドアクセサリーのパーツとしてとても人気のある天然石です。アベンチュリンの人気のあるカラーリングもそれぞれご紹介していきます。
さらに、アベンチュリンの特徴や名前の由来、主要産地、硬度、歴史などの情報、石言葉やパワーストーンとしての効果なども詳しく解説していきます。是非ともハンドメイドアクセサリーに使う宝石選びのご参考にしてみてください。
アベンチュリンの鉱物データ

英名 | Aventurine Quartz |
和名 | 砂金石、砂金石英、砂金水晶 |
分類 | 酸化鉱物 |
化学式 | SiO2 |
色 | 赤褐色、緑色、白色、桃色、青色、黄色 |
モース硬度 | 7 |
劈開性 | - |
屈折率 | 1.54-1.55 |
結晶系 | 六方晶系、(三方晶系) |
断口 | 貝殻状-不規則 |
条痕 | 白色 |
比重 | 2.65 |
光沢 | ガラス状光沢 |
主な産地 | インド等 |
石言葉 | 「冷静沈着」「心の安心」「家庭円満」 |
アベンチュリンと呼ばれる天然石の特徴

アベンチュリンは石英の一種で、「アベンチュレッセンス」と呼ばれるキラキラとした内包物の輝きをもつ天然石です。アベンチュレッセンスとは内に含まれるものによって、色やきらめきが変わっていく効果のことです。アベンチュレッセンスはアベンチュリンの名前の由来にもなっています。ですが、今はこのアベンチュレッセンスがない色付きの石英に対しても、アベンチュリンという名前が付けられることもあります
アベンチュリンの名前の由来
アベンチュリンの名前の由来は、イタリア語で「偶然に起こったこと」を意味している「アベンチュラ」からだと言われています。18世紀ごろのイタリアのガラス職人がガラスを溶かしていたところ、間違って銅片を落としてしまいました。落とした銅も溶け切ってしまったと思っていたところ、キラキラ輝いて箔状のものが残っていたとのこと。
この偶然の効果から「アベンチュレッセンス」という言葉も生まれたというエピソードがあります。ちなみに、アベンチュリンの和名は「砂金水晶」や「砂金石」「砂金石英」と呼ばれています。
アベンチュリンの主要産地
アベンチュリンの産地として有名なのが、インドやブラジルです。他にも、アメリカ、シベリア、ジンバブエ、タンザニアなど、様々なところから産出されています。
アベンチュリンのモース硬度
アベンチュリンのモース硬度は7です。アベンチュリン自体はナイフで傷がつかない硬度ですが、一方でガラスを傷つける可能性があるため、窓ガラスや戸棚のガラスなどの近くでご使用される場合には、注意しましょう。
アベンチュリンの歴史
古代のチベットでは、アベンチュリンは近視に効果があると信じられていました。創造性も高めていける石として、アベンチュリンは重宝されていた歴史があります。
また、グリーンアベンチュリンは古代チベットで、思考力や洞察力を高める石だと考えられていて、多くの仏像の目の部分にグリーンアベンチュリンがはめられていました。仏教の歴史にアベンチュリンが用いられていたという話は、とても神秘的で素敵だなと感じる方も多いのではないでしょうか。
アベンチュリンの気になる石言葉

アベンチュリンの石言葉は、「冷静沈着」や「優しさ」、「心の安心」、「家庭円満」、「安眠」です。自分自身や周りの“心の安定”を示す言葉が多く石言葉になっています。
この石は持つ人に心の安定をもたらし、穏やかなエネルギーで満たします。例えば緊張やストレスが溢れる瞬間、私たちを落ち着かせ、正しい判断を下す力を与えてくれるでしょう。また周囲の人々との関係を深め、心の通った繋がりを育むのにも役立ちます。家族間の小さな摩擦なども和らげ、穏やかな家庭生活を支えてくれます。そして、日々の疲れを癒し、新たな一日を迎えるためのエネルギーを充電してくれる。アベンチュリンは、私たちの日々が穏やかで安定したものとなるよう、心を支えてくれる石です。
アベンチュリンのパワーストーンとしての効果
アベンチュリンは石言葉にもある様に、心や身の回りを穏やかにして安定した状態に整えていく効果が期待できるパワーストーンになります。普段から日本中を飛び回ってお仕事をされている方や、心を動かしながらお仕事をしている方など、落ち着ける時間が欲しい方にアベンチュリンはとてもおすすめです。
また心だけでなく、肉体的な疲労回復にも効果があると言われています。森林のようなエネルギーが疲れを取り除き、自律神経を整えて体力を回復してくれるのです。精神的にも肉体的にも癒されたい人におすすめの石です。
ペンダントやイヤリング、ブレスレットなどでアベンチュリンを身につけることで、心を落ち着かせることができ、心身の緊張をほぐしてくれます。また、なかなか寝付けないなど、睡眠のお悩みがある方にもアベンチュリンはおすすめです。安眠の効果もあるため、アクセサリーとして身につけたり、枕元にアベンチュリンを置いて眠るなどの使い方も良いでしょう。
アベンチュリンを身につける意味
アベンチュリンは、「心の安定の石」とも呼ばれます。アベンチュリンを身につけることで、私たちの心には平穏が訪れ、周囲の人々ともよい関係を築くことができます。この石が放つ柔らかな波動は、ストレスや不安を和らげ、心を落ち着かせてくれます。また、円満な家庭を築くサポートもしてくれるでしょう。夜には、安眠を促す力で、心身ともにリフレッシュさせてくれます。アベンチュリンを身につけることは、自分自身と向き合い、内面からの輝きを放つための第一歩とも言えるでしょう。この石を通じて、私たちは日々の生活がより安定したものとなり、穏やかな日々を過ごすことができるのです。
また新しく何かを始めたい人や再スタートを切りたい人が身につけることで、フレッシュな気持ちにさせてくれ、やる気が出てくることでしょう。
アベンチュリンの種類について
アベンチュリンはカラーバリエーション豊富な宝石です。アベンチュリンの中にどの様な鉱物が含まれるかによって、きらめきや色合いが変わってくるのもアベンチュリンの魅力のひとつでしょう。特に、「グリーンアベンチュリン」や「ピンクアベンチュリン」「イエローアベンチュリン」は有名ですし、人気もあります。
1つの色にこだわって身につけるのも楽しいですし、その日その日のお召し物に合う様な色合いのアベンチュリンを身につけていくのも、とてもオシャレです。それぞれの色のアベンチュリンについて、より詳しくご紹介していきましょう。
グリーンアベンチュリン

クロム雲母(フックサイト)が中に含まれることで緑色の光沢を帯びるのがグリーンアベンチュリンの特徴です。インドでの産出量が多く、「インドの翡翠」と言われた時代もあったほど。グリーンアベンチュリンは石英の仲間なので、実際は翡翠とは関係ないですが、見た目が似ているためそう呼ばれていたこともありました。
現在ではアベンチュリンの代表的なカラーリングとして、1番多く流通しているのがこのグリーンアベンチュリンです。思考力や洞察力を高める石として昔から有名ですので、思考力が必要な学生の方や洞察力を欲している職場でリーダーとして活躍している方にもおすすめできる宝石です。
ピンクアベンチュリン

ピンクアベンチュリンやピンクオレンジアベンチュリンという名前で流通しているアベンチュリンもあります。桃色から赤褐色の個体が多く、レッドアベンチュリンと呼ばれることも多いです。これは、内部に赤鉄鉱や針鉄鉱が入ることで、赤色を帯び光沢が生まれています。
赤褐色のものは日本でも砂金石や砂金水晶と呼ばれ、昔から有名です。安定や安心といった効果が期待できるアベンチュリンですが、特にピンクアベンチュリンは恋愛関係において安定した関係になれる効果も期待できるでしょう。ですので、恋愛のお守りとして身につけるのもおすすめ。可愛い色合いなので、ブレスレッドにしても素敵です。
イエローアベンチュリン

エローアベンチュリンは、雲母が含まれたことで黄色の光沢が出たアベンチュリンです。優しい色合いですし、アベンチュリンの元々の効果である安定・安心がより濃く出ている石でもあります。イライラやストレスが普段から多くて悩んでいる方にイエローアベンチュリンはおすすめです。心を穏やかにして、平常心を取り戻せる効果が期待できます。
他の透明な石と一緒に合わせてストラップやブレスレットにすると優しい色合いがより引き立つでしょう。上記でご紹介したカラーリング以外にもブルーアベンチュリンという青色のものやブラックアベンチュリンという黒いものもあります。お気に入りのカラーリングのアベンチュリンはどれか、お手にとって色々試してみるのも楽しい時間なのではないでしょうか。
アベンチュリンのまとめ
カラーバリエーションも豊富で選ぶ楽しさもあるのがアベンチュリンの魅力です。名前の由来もユニークですし、歴史的に見て仏教で重宝されていたのも特徴的なアベンチュリン。
安心や安定を意味する石言葉やパワーストーンの効果もあるので、アベンチュリンは普段から身につけるアクセサリーにぴったりの天然石でしょう。様々な偶然が重なったことで生まれたアベンチュリンが、あなたにとって大切な石のひとつになったら嬉しいです。
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