ハーキマーダイヤモンドを初めて見た方の多くは、その美しい輝きにうっとりとしてしまうでしょう。その後、「これは水晶なんですよ」と伝えると、皆さんとても驚かれます。
きっと、ダイヤモンドのような美しい輝きに魅了されて、特別な雰囲気を感じられるからなのではないでしょうか。特別な美しい輝きを放つハーキマーダイヤモンドについて、基本的な情報だけでなく、石言葉やパワーストーンとしての効果など、気になる情報もお伝えしていきます。
ハーキマーダイヤモンドの鉱物データ

英名 | Herkimer diamond |
和名 | ハーキマー水晶(はーきまーすいしょう) |
分類 | 酸化鉱物 |
化学式 | SiO2 |
色 | 無色 |
モース硬度 | 7 |
劈開性 | 不明瞭 |
屈折率 | 0.009 |
結晶系 | 三方晶系(六方晶系) |
断口 | 貝殻状 |
条痕 | 白色 |
比重 | 2.7 |
光沢 | ガラス状光沢 |
主な産地 | アメリカ |
石言葉 | 「夢」「才能の開花」「想像力」 |
ハーキマーダイヤモンドの基本情報

ハーキマー「ダイヤモンド」とあるので、ダイヤモンドの一種だと思われている方も少なくありません。ですが、ハーキマーダイヤモンドは鉱物学の視点では、石英(水晶)です。ニューヨークハーキマー州で産出されるものは特に結晶の形が「ダブルターミネート」になっています。
ダブルターミネートって言葉、あまり聴き慣れないですよね。ダブルターミネートとは、二つの先端がある水晶のことで、ダイヤモンドの結晶に近い見た目の水晶です。ハーキマーダイヤモンドはその見た目だけでなく、通常の水晶よりも高温で生成されるためか、とても不純物が少ないためダイヤモンドの様な美しい輝きを放つ様になったと考えられています。様々な偶然が重なって美しい輝きを得られたなんて、とても神秘的ですよね。
ハーキマーダイヤモンドの内部に気泡が見られたり、黒いカーボンがあったりすることもありますが、心配ありません。むしろ、とても高い透明度の水晶なので、中の様子がよく見えるのも素敵です。また、大きなハーキマーダイヤモンドは割れやすく、クラックも増えますので、大きなままで所有される方は、特に扱いには注意しましょう。
ハーキマーダイヤモンドは、とてもギラギラとした力強い輝きのある天然石ですので、身に付けていても非常に存在感があります。周りの方からの視線も集めてしまう様な、力強い美しい輝きに魅了される方もたくさんいらっしゃいます。
ハーキマーダイヤモンドの主要産地

ハーキマーダイヤモンドはアメリカニューヨーク州ハーキマー郡で産出されるダブルターミネートの水晶です。海外ドラマや映画の舞台として、イケメンな俳優さんが大活躍している大都会のイメージが強いニューヨーク州ですが、5億年前はなんと海底だったことがわかっています。
その5億年前の地層からハーキマーダイヤモンドは採掘されています。ハーキマー郡は自然もたくさん残っており、車に乗って走行していると鹿と遭遇したという事例がSNSにも投稿されるほどです。
アメリカでもハーキマーダイヤモンドは人気なので、ハーキマーダイヤモンド採掘ツアーも現地では行われています。ニューヨーク州に旅行の際には、ハーキマー郡で採掘ツアーに参加されるのも楽しいのではないでしょうか。もしもハーキマーダイヤモンドが採掘できたら家宝にしたくなるでしょう。
ハーキマーダイヤモンドの名前の由来
ハーキマーダイヤモンドの産地が名前の由来です。アメリカニューヨーク州ハーキマー郡で採掘されるため、「ハーキマーダイヤモンド」と呼ばれています。
郡の名前である「ハーキマー」は、1777年のアメリカ独立戦争でのオリスカニーの戦いで負傷し、そのまま亡くなったニコラス・ハーキマーの名前が由来になりました。
ハーキマーダイヤモンドの硬度
モース硬度は7です。これは、ナイフ(モース硬度6程度)では傷をつけることができず、一方でガラスを傷つけられる強度なので、洗面台やドレッサー近くでハーキマーダイヤモンドを扱う時には気をつけてください。
ハーキマーダイヤモンドの歴史

ハーキマーダイヤモンドはアメリカへの移民が来る前から、アメリカ先住民のインディアン、モホーク族によってその存在が知られていたと言われています。ハーキマーダイヤモンドの綺麗な輝きに魅せられたのか、お守りや様々な道具として使われていたとのことです。
その後、18世紀になり、ニューヨーク州での採掘が活発になっていきました。そんな中、ニューヨーク州にあるモホーク谷で採掘していた鉱員によってハーキマーダイヤモンドが発見されます。
その美しい輝きに魅せられたのか、口コミでどんどんハーキマーダイヤモンドの評判が広まっていき、人々に知られるようになりました。今では、アメリカ国内でも認知が広がり、人気のあるパワーストーンや宝石として親しまれています。
その親しみからでしょうか。「リトル・フォールズ・ダイヤモンド」や「ミドルヴィル・ダイヤモンド」といった別名もあります。どの別名にも「ダイヤモンド」とはいっていることからも、アメリカの方もハーキマーダイヤモンドの美しさにとても心奪われていることがわかりますよね。
ハーキマーダイヤモンドの石言葉

気になるハーキマーダイヤモンドの石言葉は「夢」「才能の開花」「想像力」です。
夢にまつわる石言葉から、ハーキマーダイヤモンドのことを、「ドリームクリスタル」なんていうおしゃれな呼び方で呼ぶこともあります。
ハーキマーダイヤモンドの気になるパワーストーンとしての効果は?

ハーキマーダイヤモンドは、その石言葉にもあるように「夢」に関してとても力を発揮します。
ハーキマーダイヤモンドを持つと、予知夢を見るようになると言われていまして、「夢見の石」としての効果を発揮することが多いです。ハーキマーダイヤモンドを持って見られる予知夢はとても鮮明で、具体的な内容になるとのこと。気になる彼とのデートの夢や、プロポーズの言葉を夢で先取り、なんてこともあるかもしれないですよ?
予知夢だけでなく、「才能の開花」も促すパワーストーンとしてもハーキマーダイヤモンドは有名ですので、ご自身の才能だけでなく、お子さんの才能の開花や可能性を広げることにもつながっていきます。さらに、ハーキマーダイヤモンドは2つの先端がある水晶ですので、強い浄化作用もあります。
また、肉体や精神、空間のエネルギーの流れを整える力もあるパワーストーンだと言われていますので、「最近疲れがとれないな・・・」と思うことが多い方は、ハーキマーダイヤモンドを身につけてみてはいかがでしょうか。
「想像力」についても、ハーキマーダイヤモンドは影響を与えます。例えば、イラストや絵が趣味な方。音楽関係のお仕事をしている方など、ご自身のイマジネーション力でご活躍されている方は更なる成功の願いを込めて、ハーキマーダイヤモンドを身に着けるのもおすすめです。
ハーキマーダイヤモンドを身につける意味、相性の良い人
ハーキマーダイヤモンドを身につけることには、精神をクリアにしインスピレーションを高める意味があります。
この石は特に、夢や目標に向かって進む過程でのサポートを提供し、持ち主の想像力を刺激して創作活動を促進します。また、精神的な浄化と保護の効果もあり、ストレスが多い環境にいる人や、新しいプロジェクトを始めたいと考えている人に特に相性が良いと言われています。
クリエイティブな分野で働く人々、例えばアーティストやデザイナー、作家などがこの石を身につけることで、さらなるインスピレーションを得ることができるでしょう。
ハーキマーダイヤモンドの浄化、お手入れ方法
おすすめの浄化方法
ハーキマーダイヤモンドを浄化する方法としては、月光浴がおすすめです。この方法は、満月の夜に石を窓辺に置いて月の光に当てることで、自然なエネルギーで浄化する方法です。また、流水を使った浄化も効果的です。流れる水の下で数分間石をすすぐことで、石に溜まったネガティブなエネルギーを洗い流します。
日頃のケア、お手入れの方法
日頃のケアには、柔らかい布で定期的に拭いてあげましょう。ハーキマーダイヤモンドの輝きを保ちながら、油分や汚れが表面に蓄積するのを防ぎます。また、化学薬品や高温は避けましょう。これにより、石の変色や劣化を防ぐことができます。
ハーキマーダイヤモンドのまとめ
鉱物学的な観点では水晶になるハーキマーダイヤモンド。
ですが、アメリカのニューヨークで産出されたものは特別美しい輝きを持っていたため、水晶としての運命ではなく、ハーキマーダイヤモンドとして、世の中に出回っていくことになります。奇跡が作り出した綺麗な天然石がハーキマーダイヤモンドです。
素敵な予知夢が見られたり、才能を開花させるきっかけももたらしてくれたりします。形もコロコロとしたものも多いので、ペンダントやお守り、シルバーリングに埋め込んだりして身につけても可愛いですよ。
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