デュモルチェライト|古くから生活に「色」を与えてきた天然石

デュモルチェライトの種類や意味、効果を解説します。

デュモルチェライトは、その青色がとても美しい石です。ラピスラズリやソーダライトなど同じような青系の石の中でもとくに深みがあります。2014年にある発見があり、世界中に一気に名前が知られることとなったデュモルチェライト。 今回は、その特徴や、世界を驚かせた発見、石言葉や石の効果についてもご紹介しましょう。

この記事の内容

デュモルチェライトの鉱物データ

デュモルチェライトの硬度や鉱物データを解説します。
英名Dumortierite
和名デュモルチ石(でゅもるちいし)
分類珪酸塩鉱物
成分Al7(BO3)(SiO4)3O3
結晶系斜方晶系
主な色合い主に青色、青紫色
(稀に緑色、赤色、ビンク色)
モース硬度7 - 8.5
屈折率1.66 - 1.72
比重3.24 - 3.26
光沢ガラス光沢
へき開性1方向に明瞭
主な産出地マダガスカル、アメリカ、ブラジル、カナダ、日本
石言葉「希望」「幸運」「克服」「発想」「良縁」

デュモルチェライトの特徴

デュモルチェライトはユージン・デュモルティエにより命名された深い青色が特徴の天然石である。

デュモルチェライト(Dumortierite)は、和名を「デュモルチェ石」ともいい、アルミニウムケイ酸塩鉱物の一種です。アルミニウム珪酸塩鉱物にはムーンストーンやアマゾナイトなどがあります。デュモルチェライトが、ラピスラズリと同じような青系の石であることから、「デザート・ラピス」と呼ばれることもありますが、ラピスラズリは方ソーダ石に分類される石のため、まったくの別物です。

モース硬度は7程度で鉱物の中では比較的硬めの石となっており、デイリーユースのジェムとして、お守りとして、アクセサリーなどにもぴったりです。

名前の由来は、仏・古生物学者であったユージン・デュモルティエ(Eugene Dumortier)氏により発見されたことによるもの。デュモルティエ氏の名から1881年に「デュモルチェライト」と命名されました。

デュモルチェライトの青み

デュモルチェライトは鉄と微量に含まれるチタンの割合により、独特な深い青みが表れている。

デュモルチェライトは、その独特な深い青みが特徴ですが、この色は鉱石の中に含まれる鉄と不純物として微量に含まれるチタンの割合によるもの。チタンの割合が多いほど青みが深くなるといわれています。

ただし、青みが深ければ価値があるというものではなく、デュモルチェライトには、鉄とチタンが含まれている関係から、「グレーみ」といわれる黒みがかった色が混じっていることが多くあります。

グレーみが少なく、青みが深いデュモルチェライトは、産出量が少ないため、目にする機会も少ないかもしれません。しかし、発想を変えてみると、このグレーみがある青こそがデュモルチェライトの魅力のひとつであるととらえることもできるでしょう。

また美しい青に着目してデュモルチェライトは、古くから彫刻品や顔料、絵の具としても使われてきました。

ごくまれに白やピンク系の色を持つデュモルチライトが産出されることもあります。

デュモルチェライトインクォーツ

デュモルチェライトの中には、デュモルチェライトの結晶が水晶の中に閉じ込められたデュモルチェライトインクォーツがある。

通常デュモルチェライトは、塊状で発見される鉱石であると考えられていました。ところが、2014年、ブラジルの採掘地で、デュモルチェライトの結晶が水晶の中に閉じ込められたデュモルチェライトインクォーツが発見され、世界中を驚かせました。

デュモルチェライトは、その成分に針状の結晶体であるルチルが含まれるため、デュモルチェライトインクォーツも、透明の水晶のなかに、青い針状の結晶がヤグルマギクのような美しい姿を見せています。

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デュモルチェライトの産地

デュモルチェライトはマダガスカルやアメリカ、ブラジルなどが主な産地とされる。

デュモルチェライトは、世界中のさまざまな地域で発掘されています。代表的な産地として、マダガスカル、アメリカ、ブラジル、カナダがあり、中でもアメリカ・ネバダ州とマダガスカルで産出されるものが高品質とされています。

日本でも古くから発掘されており、福島県や奈良県、その周辺の県でも産出されています。ただし、日本産のデュモルチェライトは、宝石として取り扱われるほどの質の良い石が見つかっておらず、彫刻などの工芸品や顔料の原料などとして利用されています。

デュモルチェライトの石言葉

デュモルチェライトの意味や効果を解説します。

デュモルチェライトの石言葉は、

  • 希望
  • 幸運
  • 克服
  • 発想
  • 良縁

思慮深さを身に着け、苦手を克服し、未来への希望をつないでくれる石です。

デュモルチェライトのヒーリング効果

デュモルチェライトは、「思慮の石」とも呼ばれ、集中力や洞察力を身に着けることができる石として知られています。また、危機的状況や困難な状態にある人を救ってくれるとしてパワーストーンの中でも強い人気がある石です。

自身の考えを見つめなおし、また疲れた心や体に癒しを与えてくれるとも言われています。

  • 集中力や記憶力、深い思考や洞察力を身につける
  • 人間関係などのストレスから解放する
  • 凝り固まった思考を取り去る
  • 自身の個性や意思を信じ、自分らしく生きる
  • 新しい発想を手に入れ、夢をかなえる
  • 良縁に恵まれ幸運な人生をつかむ

デュモルチェライトを身につける意味、相性の良い人

学生・研究者
デュモルチェライトは、集中力や記憶力を高め、深い思考や洞察力を身につけることをサポートします。試験勉強や研究に集中したい学生や研究者にぴったりです。デュモルチェライトを身につけることで、新しい情報を吸収しやすくなり、問題の解決に向けた洞察力が養われるでしょう。

■クリエイティブ職業
アーティストやデザイナー、ライターなど、クリエイティブな仕事をしている人々にとって、デュモルチェライトは新しい発想を促し、創造性を高める効果を発揮します。この石は、凝り固まった思考を取り去り、自由な発想で新たな作品を生み出すインスピレーションをくれるのです。

■ストレスフルな職業
医療従事者、教育関係者、ビジネスマンなど、日々高いストレスにさらされている人々に、デュモルチェライトは特におすすめです。この石は、人間関係や職場のプレッシャーから解放し、精神的な安定と平和をもたらします。身につけることで、より落ち着いた心持ちで日々の業務に取り組むことができるでしょう。

■自己実現を目指す人
自身の個性や意思を信じ、もっと自分らしく生きたいと願う人に、デュモルチェライトは大きな助けとなります。この石は、自己信頼を高め、未来への希望をつなぐことで、夢の実現に向けて前進する勇気を与えます。

■良縁を求める人
幸運や良縁を引き寄せたいと考えている人にも、デュモルチェライトは理想的な選択です。人間関係の向上や、運命的な出会いを促す力を持ち、幸せで充実した人生を築く手助けをします

さまざまなしがらみなどにより、現在の居場所に息が詰まりそうな人や、新しい自分を手に入れたい人は、デュモルチェライトのパワーを取り入れてみてはいかがでしょうか。

デュモルチェライトのお手入れ・浄化方法

デュモルチェライトのお手入れ方法を解説します。

デュモルチェライトのモース硬度は7以上あるため、取り扱いもそれほど神経を使う必要はありません。デイリーユースのアクセサリーや、お守りのチャームなど、気軽に取り入れることができるでしょう。

ただし、鉱石の性質上、水分や塩分に弱い傾向があるため、汗や水分は、やわらかい布でこまめにふき取ってください。

浄化の際も、流水や塩での浄化を避け、日光・月光・セージ・音浴など強い刺激を与えない方法で行います。太陽光にあてる場合も、できるだけ直射日光を避けるようにしたほうが無難でしょう。

まとめ

デュモルチェライトの価値や歴史を解説。

古来、日本でも産出され、工芸品や顔料の原料などとして用いられてきたデュモルチェライトですが、2014年の発見を機に、世界中から注目を集めるようになりました。

デュモルチェライトの深い青は、見つめているだけでも心が落ち着き、癒しを与えてくれます。自分自身との対話を行う際にもぴったりです。

日常のさまざまなストレスに悩んでいる人は、デュモルチェライトをぜひ生活のなかに取り入れてみてくださいね。

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