6月の誕生石|パール/ムーンストーン/アレキサンドライト

6月の誕生石は真珠とムーンストーン

6月の誕生石はパール(真珠)、ムーンストーン、アレキサンドライトです。

どれも神秘的で、個性的な人気の宝石です。今回はそんな6月の誕生石についてお伝えし、その魅力に迫っていきたいと思います。

この記事の内容

6月の誕生石「パール(真珠)」とは

6月の誕生石、パール(真珠)とは

パール(真珠)は他の宝石とは異なり、生物が作り出す宝石です。それゆえ、生体鉱物(バイオミネラル)や、海の宝石とも呼ばれることもあります。

パールを作り出す生物は、アコヤ貝などの二枚貝です。それら母貝は、貝殻の内部に入ってきた砂利などの異物から身を守るために、貝殻の内側と同じ層を異物の周りに形成します。その層がいわゆる真珠層でパールになります。

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パール(真珠)の種類

6月の誕生石、パール(真珠)の種類

貝の中から現れ、美しく光り輝くパールの生成過程は、パールの種類が違っても同じです。しかし、母貝の種類や採れる地域の違いで個性が生まれ、さまざまなパールが誕生します。ここでは代表的なパールの種類について簡単に説明したいと思います。

アコヤ真珠

パールの中で最も一般的で、日本が誇る美しいパールがアコヤ真珠です。四季があり、寒暖差の大きい海水で育つアコヤ貝を母貝とし、独特の美しさを持ちます。色はホワイトピンクや淡黄色ものが主流で、温かみを感じる色であることが特徴です。

淡水パール

淡水パールはその名の通り、河や湖などの淡水環境でできるパールです。主な産地は中国で、母貝はイケチョウ貝やヒレイケチョウ貝などになります。カラーバリエーションはとても豊富で、オレンジ・ピンク・バイオレット系などが多く見られます。比較的リーズナブルな価格も特徴のひとつです。

南洋白蝶真珠

南洋白蝶真珠は、オーストラリアやインドネシアなどの温かいに海で採れるにパールです。母貝は白蝶貝で、シルバーリップとゴールドリップの2種類があります。ホワイトからイエロー、ゴールドまでの色帯が多く、大粒でゴージャスな印象が特徴です。

南洋黒蝶真珠

南洋黒蝶真珠は、その約95%が南太平洋の中央に位置する赤道直下のタヒチで採れることからタヒチ真珠とも呼ばれています。温暖な海域に生息する黒蝶貝が母貝です。色はブラック系のグリーン・ブルー・ブラウンなどが見られます。

女王の宝石パール

6月の誕生石、パール(真珠)と女性

宝石の女王と言えば、美しいレッドカラーのルビーが有名です。しかし、25歳でアカデミー主演女優賞を獲得し、26歳でモナコ国王と結婚、モナコ王妃となったグレース・ケリーは、パールについて下記のように言ったそうです。

The pearl is the queen of gems and the gem of queens.
パールは宝石の女王であり、女王の宝石。

グレース・ケリーがスターを目指してニューヨークに出てきたのが18歳。のちにハリウッドの人気女優になり、ついには本当の女王にまでなったシンデレラストーリーは当時世の女性の憧れでした。

そんな彼女が愛した宝石がパールです。映画の中でもパールを身に着けた姿を見ることができますが、それはスクリーンの中にとどまらず、私生活でも好んでパールを身に着けていたと言われています。

I favor pearls on screen and in my private life.
私はスクリーンの中でも私生活でも、パールを好みます。

女王に相応しい気品やエレガントさを持つパール。しかし主張しすぎることなく、さりげなく身に着ける人を彩ってくれます。スクリーンで演じる役だけでなく、人々に愛されるべき女王としても、そして一人の女性としても、パールは最良の宝石であると感じたのでしょう。

パール(真珠)を身につける意味

6月の誕生石、パール(真珠)の意味

パールは結婚式などのお祝いから、葬儀などの弔事でも身に着けられる珍しい宝石です。球体のパールは切れ目がなく、円を描いています。それが「縁」を結ぶとされ、結婚式などでも縁起が良いためによく着用されている理由と言われています。

一方、「人魚の涙」「月の涙」などと形容されることでも分かる通り、「涙」の象徴でもあります。そのため、悲しみと共に故人を偲ぶお葬式などでも着用される宝石です。これは、かつてイギリスのエリザベス女王が国葬でパールを身に着けたことが始まりとも言われ、その西洋文化の影響であるとも言われています。

冠婚葬祭のようなフォーマルから、大人のカジュアルまで、幅広いシーンで身に着けることができるのがパールの特徴であり、シチュエーションよって身に着ける意味も変わってきます。

貝の中から現れ、美しく光り輝くパールの生成過程は、パールの種類が違っても同じです。しかし、母貝の種類や採れる地域の違いで個性が生まれ、さまざまなパールが誕生します。ここでは代表的なパールの種類について簡単に説明したいと思います。

6月の誕生石「ムーンストーン」とは

6月の誕生石、ムーンストーンについて

もうひとつの6月の誕生石はムーンストーンです。和名は「月長石(げっちょうせき)」ですが、英語をそのまま訳すと「月の石」となります。その名の通り、月を連想させるような宝石です。

1600年ごろからムーンストーンと呼ばれ始めたと言われていますが、特徴は、美しい乳白色と、光の加減によって青白いシラー効果が見られる点です。幻想的で吸い込まれるような力を持つ宝石の代表格と言えます。

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ロイヤルブルームーンストーン

6月の誕生石、ロイヤルブルームーンストーンとは

ムーンストーンのボディカラーバリエーションは幅広く、オレンジ・ブラウン・ブラック・その他マルチカラーのものもあります。虹色の輝きを発するレインボームーンストーンというものもありますが、コマーシャルネームで、厳密に言うとホワイトラブラドライトなどをそう呼びます。

その他に、スリランカなどで採れる、乳白色・灰白色・半透明色のボディカラーで青色のシラー効果が特に美しいムーンストーンがあります。それが、ロイヤルブルームーンストーンです。ムーンストーンの特徴を際立たせたような、目を奪うほど美しい宝石です。

しかし、採れる量が非常に少なくなったために、ペリステライトやラブラドライトもロイヤルブルーストーンとして流通しています。これらは偽物ということではなく、ロイヤルブルームーンストーンの美しさに匹敵するようなケースでは、条件をクリアすれば、「ロイヤルブルームーンストーン」として扱ってもよいという宝石業界の商慣習の影響です。

6月の誕生石「アレキサンドライト」とは

6月の誕生石、アレキサンドライトの色について

アレキサンドライトは、主にロシア・ブラジル・スリランカで採れるクリソベリルという鉱物の変色性を示す変種です。変色性は、異なる光を浴びた時に確認することができます。

日光の下では青味がかった緑色、 ランプやロウソクの灯りの下では紫がかった赤色です。この変色性により、「昼はエメラルド、夜はルビー」と例えられている宝石です。ちなみに、双子座(5/21~6/21)の星座石としても名前が挙がっています。

最初に発見されたのは、1830年のロシアです。カメレオンのように色を変える不思議で貴重な宝石として扱われ、当時のロシア皇帝であるニコライ1世に献上されました。

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アレキサンドライトは5大宝石のひとつ

6月の誕生石、アレキサンドライトは5大宝石

宝石の世界には4大宝石というものがあり、ダイヤモンド・ルビー・サファイア・エメラルドがそれらにあたります。そして、その4大宝石にもう1つ宝石を加えた5大宝石と呼ばれるものもあります。

絶対的な地位を獲得している4大宝石とは異なり、5大宝石として一画を担うもう1つの宝石には何が相応しいのか、地域などによっていくつかの異なる宝石の名前があがっています。アレキサンドライトもそれらの宝石のひとつです。

アレキサンドライトの希少性と、特殊で美しい輝きこそ、5大宝石に最も相応しいという声は数多くあります。名だたる宝石に並びかけているアレキサンドライト、6月の3つ目の誕生石としてもぜひ注目して欲しい宝石です。

6月の誕生石の石言葉

パール(真珠)の石言葉

6月の誕生石、パール(真珠)の石言葉

宝石には石言葉というものがあります。6月の誕生石であるパール(真珠)の石言葉は「純粋無垢・健康・冨」などが挙げられます。

誕生石は、古来より「その月に生まれた人々を癒し、護る力を持つ」と信じられてきました。特別な力を持つ宝石として扱われ、身に着けることでその力を加護をより受けられるとも言われています。

ムーンストーンの石言葉

6月の誕生石、ムーンストーンの石言葉と意味

ムーンストーンの石言葉は「愛の予感・円満・癒し」などが挙げられます。古来より月のエネルギーを持つ石と信じられ、各地でお守りや聖職者の装飾品として用いられてきました。

また、パワーストーンとしても人気があり、身に着けることで出会いや恋愛成就といった愛に導いてくれるような力があるとも言われています。中世ヨーロッパでは、恋人同士がお互いにムーンストーンを贈り合う風習もあったそうです。

アレキサンドライトの石言葉

アレキサンドライトの石言葉


アレキサンドライトは、「秘めた思い・情熱・安らぎ」という石言葉を持っています。

「秘めた思い」という言葉は、アレキサンドライトが見せる二面性と、それを見つめる人々の内面に秘められた感情や願望を象徴しています。人が誰かに見せることのない、深く秘めた想いや夢を表現しているかのようです。

「情熱」という石言葉は、アレキサンドライトが放つ鮮やかな赤色の輝きから来ています。赤色は情熱や愛、エネルギーの象徴であり、この宝石が持つ力強い輝きは、人々の心に情熱を呼び起こし、夢や目標に向かって前進する勇気を与えてくれます。

そして「安らぎ」は、アレキサンドライトが見せる緑色の柔らかな光から感じられる落ち着きや癒しを指します。自然の中の緑は心を落ち着かせ、リラックスさせる効果があると言われています。同様に、アレキサンドライトの緑色は見る人に心の平安と安らぎを提供し、穏やかな時間をもたらします。

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6月の誕生石のヒーリング効果

パール(真珠)のヒーリング効果

・心をクリアな状態に保つ効果

・美と健康をサポートする効果

・心のバランスを整える効果

ムーンストーンのヒーリング効果

・心のバランスを整える効果

・感性を高める効果

・遠距離恋愛のお守り

アレキサンドライトのヒーリング効果

・自分を貫く強さや柔軟さを与える効果

・自分を大切にできる効果

・個性を引き出し、創造力を高める効果

6月の誕生石の歴史

パール(真珠)の歴史

6月の誕生石、パール(真珠)の歴史について

パールの歴史は古く、さまざまな言い伝えが残されています。特に有名なのは、今から2000年以上前の古代ローマ時代に書かれた博物誌におけるパールでしょう。博物誌は、地球上のありとあらゆる事象を記録し、宝石についても言及している自然誌辞典です。それによると、古代エジプトの女王であるクレオパトラは、美と富を誇示するためにパールをすり潰してワインに溶かして飲んでいたそうです。

クレオパトラと宝石の言い伝えは少なくありませんが、パールがそのひとつであるということは、当時から特別視されていたことが確かに分かる事実です。私たちが住む日本でも、約130年前の明治時代後期において、真珠養殖の成功という現在にもつながる産業史があります。しかし、実はもっと古くから真珠との関わってきた歴史があることも分かっています。

邪馬台国とパール

6月の誕生石、パール(真珠)と日本の歴史とは?

日本古代に関する中国の正史のひとつである魏志倭人伝に、日本の真珠のことが初めて記載されています。今から1700年以上前の邪馬台国の女王・卑弥呼の時代です。真珠と見られる記述は3箇所です。

1箇所目は、日本の特産物について書かれた部分です。そこで真珠は一番最初に倭の国(日本)の特産物として記載されています。

2箇所目は、中国の魏の皇帝が卑弥呼の献上品のお礼として11kgもの真珠を送ったという記述されている部分です。

3箇所目は、卑弥呼の後継者となった壱与という女王が、使者を中国に送った際に、今度は5,000個の真珠を献上物として持参したと記述されている部分です。

諸説あるものも含まれますが、当時の日本列島にあったとされる邪馬台国には真珠があり、三国志時代の中国との外交にも利用されていたことが分かります。遠い昔の日本においても、今と変わらず美しさを兼ね備え、重宝されていたということが分かる真珠の歴史です。

ちなみに、邪馬台国のあった弥生時代よりも昔の縄文時代には、すでに縄文人によって淡水パールが加工されていたと言われ、実際にそれが出土しています。日本と真珠との関わりは古く、そして現代まで長く続いているのです。

ムーンストーンの歴史

ムーンストーンの歴史

ムーンストーンは、その神秘的な輝きで古来より人々を魅了してきました。紀元前1世紀から、その存在が知られていたと言われています。「ムーンストーン」という名がつく前には、ギリシャ語で月を表す「セレニーテス」と呼ばれていたそうです。1600年代に入り、現在の名前である「ムーンストーン」という名がインドでつけられ、広く認知されるようになりました。

インドでは、その神秘的な光沢が月の神様と結びつけられていました。月の神様の額にはめ込まれていたという伝説もあります。

古代ローマ人は、ムーンストーンが月の満ち欠けに応じてその姿を変えると信じ、この宝石に神秘的な力があると考えていました。このように、ムーンストーンは様々な文化において、月と深い関連がある石として位置づけられてきました。

1800年代後半には、その美しさがジュエリーデザイナーや美術工芸家たちに認められ、多くの美術作品に用いられるようになりました。さらに、20世紀に入ると、ヒッピー文化の中で「フラワーチャイルド」運動においてもムーンストーンが流行し、さまざまな分野で注目されるようになりました。

アレキサンドライトの歴史

アレキサンドライトの歴史


アレキサンドライトは1830年、ロシア帝国のウラル山脈にあるエメラルド鉱山で偶然発見されました。日中の太陽光の下では青みを帯びたグリーンに輝き、夜の蝋燭の灯りのもとではワインレッドに色を変える特性はまるで魔法のように見え、驚きとともにその価値が見出されました。

その珍しさから、この石はロシアの皇帝ニコライ1世へ献上されることとなりました。その日は偶然にもロシア皇太子アレキサンダー2世の誕生日であったため、「アレキサンドライト」という名前を与えられたのです。

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6月の誕生石の魅力

パール(真珠)の魅力

6月の誕生石、パール(真珠)の魅力

パール(真珠)の魅力は、優雅さと上品さを持ち合わせている点でしょう。すでにお伝えしたように女王の宝石という格式の高さやエレガントさもありますが、控えめでもあります。

また生物が作り出す宝石ゆえの、内なる力強さも感じることができます。身に着けても違和感を感じることのない自然さで、確かな美しさを控えめに、そして優しく見せてくれます。私たち日本人にとっては身近な宝石でもあり、和と調和する稀有な存在であることも魅力でしょう。

ムーンストーンの魅力

6月の誕生石、ムーンストーンの魅力

月を連想させる6月の誕生石であるムーンストーン。もっとも魅力を発揮する瞬間は、青白く神秘的な輝きのシラー効果を見せる時でしょう。実際の夜空に浮かぶ月も、大気の状態や光の屈折により青白く見えることがあります。

青白い輝きを放つ乳白色の石が、ムーンストーンと呼ばれた理由は、その見た目だけでなく、月が持つ神秘性や幻想性も重ね合わせたからだと思われます。月には力があります。海の満ち引きを起こしたり、生物の生理現象に影響を与える引力もそのひとつですが、私達に抱かせる特別な感情もその力のひとつと言えます。

夜空に浮かぶ月を通し、失恋した相手に語りかける「Talking To The Moon」という歌や、夏目漱石がかつて英語教師をしていた時に「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳したという話にも見られるロマンチシズムなどもそのひとつです。ムーンストーンには、そんな月の不思議な力が宿っているような魅力があります。

有名な話に満月と犯罪件数との関連がありますが、科学的に立証できるほどの根拠はないそうです。しかし、見上げた夜空に満月があると、根拠がないにも関わらず、無条件でそれを信じてしまう気持ちになります。

月にはそんな力があってもおかしくない

そんなふうに思ってしまう人は少なくないでしょう。そしてそれはムーンストーンに関しても同様です。

ムーンストーンにも力がある

ムーンストーンに抱く感情には、単に美しいというだけではなく、秘めたる力への想像も加わっているでしょう。

輝きこそ、5大宝石に最も相応しいという声は数多くあります。名だたる宝石に並びかけているアレキサンドライト、6月の3つ目の誕生石としてもぜひ注目して欲しい宝石です。

アレキサンドライトの魅力

アレキサンドライトの魅力

アレキサンドライトの魅力といえば、その神秘的な色の変化でしょう。太陽光の下では鮮やかなグリーン、蛍光灯の下では深いレッドに変わるこの宝石は、まるで二つの魂を持つかのようです。

その日、その時の光によって異なる顔を見せるアレキサンドライトは、見る人を絶えず魅了し続けます。

光の角度と環境によって色が変わるその様子は、まるで宝石自身が生きているかのよう。アレキサンドライトの持つこの独特な魅力は、身につける喜びをより一層深いものにしてくれます。その美しい色の変化は、私たちに時間と光の移り変わりの美しさを教えてくれるのです。

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6月の誕生石の素材一覧

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