オパールが持つ意味や性質とは?知っているようで知らない豆知識

宝石の中でもひときわキレイな輝きを放つオパール。しかし、どんなものかはイメージできても、それが持つ意味や性質は知らないという方も多いのでは?この記事では、オパールがどんな宝石なのか、どんな種類があるのかについて触れていきます。

この記事の内容

オパールの基本情報

オパールの鉱物情報

オパールは10月の誕生石に指定されています。宝石と言えば誕生石になっているものもあるので、それらはなじみ深いのではないでしょうか。

原産地はメキシコやペルー、ブラジルなどの中南米、エチオピア、オーストラリアなどが有名です。
色は多様で、見る角度によって違った色に見える「遊色効果」があります。よって、人によっては虹のような宝石と表現します。しかし、他にもグリーンオパールやホワイトオパールなど、色がより鮮明なものもあります。

オパールの石言葉

オパールの石言葉について

宝石には花言葉のようにそれぞれに意味があります。オパールの場合は、「希望、好転、創造性」などです。今が悪い状態でも、それをより良い未来へと導いてくれる宝石です。よって、昔から現状を打開するためのお守りとして使われてきました。

希望

オパールは、「希望」の象徴とされています。この石は、困難な状況でもポジティブな展望を持ち続ける力を象徴し、持ち主に光と希望を与えます。人生のどんな暗い時期にも、希望の光を見いだす力を与えると言われています。

好転

オパールは、人生の転機や新しいチャプターの始まりを象徴し、持ち主の運命が良い方向へと導きます。特に、新しい始まりや変化の時期に、良い転機をもたらすと信じられています。

創造性

オパールは、芸術的な才能や新しいアイディアを刺激し、クリエイティブな発想を促進します。アーティストやデザイナー、作家など、創造的な職業に従事する人々に特に適しています。

オパールの持つ意味

次に、オパールが持つ意味について詳しく見ていきましょう。

希望と楽観主義

オパールはその光り輝く外見から、「希望」と「楽観主義」の意味を持ちます。常に前向きな姿勢を保ち、明るい未来へと導いてくれる石です。オパールを身につけることで、希望の光を与え、ポジティブなエネルギーをもたらすでしょう。

浄化と癒し

オパールは「浄化」と「癒し」の力を持つとされています。心の混乱や不安を和らげ、感情のバランスを取り戻す石です。ストレスや緊張を解放し、心の平穏をもたらす意味があります。

保護と安全

オパールには、「保護」と「安全」という意味もあります。古くから、悪いエネルギーや危険から身を守るお守りとして用いられてきました。旅の際の保護石として身につけると、安全な旅ができると信じられています。

このように宝石が持つ意味を知ると、今の自分に合ったものが何かがわかって興味深いですね。

ちなみにオパールという名前の由来は、ラテン語の「オパルス」=「色の変化を見る」という言葉です。やはりオパールというと代表的なのは虹色の輝くもの。意味としては納得ですね。また、このラテン語が元になってできた「オパリオス」という言葉は、サンスクリット語で「貴重な石」を表す言葉が変化したものです。

オパールの効果

オパールはパワーストーンとしても人気があります。オパールの持つ効果について詳しく見ていきましょう。

インスピレーションを高める効果

オパールは創造的な思考を刺激し、新しいアイデアやインスピレーションをもたらすとされています。アーティストやデザイナー、作家などクリエイティブな職業に従事する人々に特におすすめの石です。オパールは、内面の創造力を引き出し、表現する手助けをしてくれます。

気持ちを落ち着ける効果

オパールは、感情の起伏を和らげる効果があると言われています。日々のストレスを感じたり、感情的になってしまう場面でも、穏やかな気持ちを持ち、心を平穏に保ってくれるでしょう。感情的な混乱を鎮め、心の安定を促すことで、精神をクリアにしてくれます。

愛を深める効果

オパールは、愛情や親密な関係を深める石としても知られています。人との絆を強め、相互理解と調和を促します。また、新しい出会いや恋愛のチャンスを引き寄せるとも言われており、恋愛運を高める効果も期待できます。

オパールの種類

ここからは、虹色に輝くオパール以外の種類を紹介していきます。「名前は聞いたことがあるな」と思うものから、「こんなオパールまであるんだ!」とびっくりするものもあると思いますよ?どれも大変美しいので、お気に入りを見つけてみるのも良いかもしれません。

ブラックオパール

ブラックオパールの解説

ブラックオパールは、名前だけ聞いたことがあるという方も多いのでは?
これが最初に発見されたのはオーストラリアで、別名「オパールの王」と言います。この別名が示す通り、オパールの中でも一番人気と言っても過言ではありません。

ブラックというとオパールらしくないかもしれませんが、この黒があることで虹色が逆に際立ってキレイに見えます。
もちろん物にもよりますが、一般的に思い描くオパールと比べると、先ほど紹介した「遊色効果」がより際立つと言われています。見る角度によって色が変わることはオパールの最大の特徴ですから、ブラックオパールがオパールの王であるのも頷けますね。

セミブラックオパール

セミブラックオパールの解説

せっかくブラックオパールを紹介したのですから、次はセミブラックオパールを紹介しましょう!
セミブラックオパールとは、ブラックオパールと比べると明るくて透明度が高いです。ブラックなのかセミブラックなのかという区別は色ではなく透明度で決まります。

セミブラックオパールが発見されたのはオーストラリアの砂漠の町。
こんなところから宝石が出たとなれば大騒ぎだったでしょうね。品質が高いと言われるこの場所での発掘は、輸送が難しい地域ということもあって貴重なものとなっています。しかも、発掘作業をしている方はなんと50人もいないそうですよ!
宝石は高く売れるのでもっと積極的に発掘していると思いきや、そうでない所もあるのですね。

グリーンオパール

グリーンオパールの解説

グリーンオパールは、その名の通り見た目が緑のオパールです。半透明に透けて見えることが特徴です。こちらはタンザナイトが発掘される地域と同じ、タンザニアで取れます。オパールの特徴である「遊色効果」がないので、オパールらしくないと思う方も多いかもしれませんね。確かに、別の宝石と似ているため素人では「これがオパール?」と感じるでしょう。

しかし、グリーンオパールはミント色、もしくはアップルグリーンと言われ、色合いが好きな人にはとても愛されています。知る人ぞ知るオパールという感じですね!

ファイヤーオパール

ファイアーオパールの解説

ファイヤーオパールの色は、赤や黄色がメインです。名前に「ファイヤー」と付いているだけあって、太陽や火を思わせるような強い色が魅力的です。メキシコ産やブラジル産など、中南米で取れやすいです。こちらもグリーンオパールと同じく「遊色効果」はあまりないのですが、高い透明度が人気です。勢いよく燃える炎を思わせるけれど、透明感があるので宝石らしさが一段と際立っています。

ファイヤーオパールは、アステカ帝国時代から「情熱的な愛」の象徴として大事にしてきたそうです。これだけキレイな石が取れたとあれば、昔の人でも重宝するでしょう。その色が「愛」に結びついたのも素敵な逸話ですね。ただ、これだけキレイなオパールなのですが、発掘規制が新しくなったことにより生産量は減ってきています。

ジェリーオパール

ウォーターオパールの解説

ジェリーオパールは、その名の通りゼリーのような見た目が特徴的で、時にクリスタルオパール、またはウォーターオパールと言われます。もしハリーポッターの百味ビーンズを知っている方がいれば、あのビーンズがもう少し透明感を持った感じに似ていると言えば伝わりやすいでしょうか。

時折オパレッセンスと言われる青みがかった光沢が見られるのが人気の秘密。透明度が高いため、日の光に当てるとキラキラと強く輝きます。

世界中で愛されてきたオパール

オパールの種類と意味
ピンクオパール

オパールの種類について知ったところで、ここからはオパールが世界中でどのように愛されてきたかをご紹介したいと思います。日本でいうところの勾玉のような存在としてお守りにされたこともあるそうですよ!あんなにキレイな石があれば思わず身につけていたくもなりますよね。

ローマ人が考えたオパールの意味

ローマでは、オパールに純粋さ、そして希望という意味がもたらされました。「希望」は、最初で紹介したオパールの持つ意味の中でも出てきましたね。当時から現在までに至って意味が変わっていないところと思うと、ずっとその意思が受け継がれてきたのだと感慨深くなります。オパールの虹色の輝きを見て純粋さを見て取るのも、ローマ人の感性の豊かさからだろうと予想できます。

古代ギリシャ人にとってのオパール

オパールは、古代ギリシャにも持ち込まれ愛されました。当時のギリシャ人は、オパールは洞察力や予言の力の化身として扱ったそうです。一般的には幸運のお守りと広い定義になっていたり、身につけると美貌と成功がもたらされると考えられていたため、予言というキーワードが出て来るのは当時の文化の面影を残していると言えそうですね。

アラブ人がオパールに見出した意味

オパールの伝承、伝説
ボルダーオパール

アラブ人は、ローマ人やギリシャ人とは少し違った意味合いをオパールに見出しました。それは、「空から落ちてきた稲光」です。なかなかに激しく、現代は虹色と表現しているオパールの印象とはまた違った印象ですね。これを持っていれば、稲光から守られると考えられたそうですよ。

興味深いのは、姿を消すマントにもなってくれるとか。奇しくもこの透明マントもハリーポッターに出て来るキーアイテムになっています。イギリスが舞台の話だと、このオパールはシェークスピアの作品「十二夜」にも出て来るので、オパールについての知識があるとより面白く感じられると思います。

オパールのモース硬度

オパールのモース硬度は、5.5から6.5です。比較的柔らかい石のため、身につける際には少し注意が必要です。

柔らかい硬度のため傷がつきやすく、熱や化学物質にも敏感です。そのため、日常的なケアでは、柔らかい布で優しく拭き、汚れを取り除いてあげましょう。また、オパールを保管する際には、他の宝石との接触を避けることで、傷を防ぐことができます。

高温や直射日光、化粧品などの化学物質の付着にも注意しましょう。適切なケアとメンテナンスを心がけ、美しいオパールを長持ちさせたいですね。

まとめ

オパールも、深掘りしてみるとかなり新鮮に感じませんでしたか?
あの虹色の輝きだけがオパールと呼ばれるのではなく、緑色をしたものもあれば、激しく燃える炎のような赤や黄色だってあるのです。種類を知るだけでも面白いのですが、世界が昔オパールをどのように捉えていたかを知るのもまた興味深い話。
しかも、地域によって考え方が違うのも文化や風習の違いを感じられて、オパールは世界を知ることにもつながります。
もし興味がわいたら、他の伝説や発掘場所について調べてみてくださいね!

オパールの鉱物データ

英名Opal
和名蛋白石 たんぱく石
化学式SiO2・nH2O
モース硬度5.5
劈開性なし
屈折率1.60~1.63
結晶非結晶
比重5.5-6.5
誕生石10月
石言葉純真無垢 幸運 忍耐 歓喜
オンラインストア
オパールのビーズ

オパール各種のアイテム一覧

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