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ルビー
ルビー(コランダム)について
【和名・紅玉(こうぎょく)|英語・Ruby |主要産地・アフリカ/ミャンマー/タイ】
ルビーは7月の誕生石として指定されている天然石です。サファイアと同じコランダムという鉱物の一種で、赤く発色するものだけをルビーと呼びます。当店では宝石質のビーズ、ラウンドビーズの他、ペンダント、ルース、カボションなどを販売しております。
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ルビーとは
ルビーとは「コランダム」という鉱物の一種である天然石の中でも赤いものを指す言葉です。それ以外の色のコランダムは、全て「サファイア」と呼びます。ルビーという名前は「赤」を意味するラテン語の「rubeus」または「rubber」に由来するという説があります。
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ルビーは7月の誕生石
ルビーは日本ではスフェーンと並んで7月の誕生石に指定されています。「情熱」「勇気」「努力」などの石言葉を持ち、パワーストーンとしても人気の高い天然石です。古来より勝利を呼ぶ宝石とされており、お守りとして身につける方も少なくありません。
誕生石は、旧約聖書の「エジプト記」に出てくるイスラエルの祭司長の胸当てにはめ込まれた12種類の宝石と、「ヨハネの黙示録」に登場する理想郷の12の城門の土台を飾る宝石に由来するといわれています。12の宝石は、イスラエルの12の部族(あるいは12の使徒)の象徴とされており、ルビーもその1つです。
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ルビーの産状
ルビーは、ケイ酸分の少ない火成岩、アルミナを多く含む広域変成岩、中温から高温の酸性熱水による変質帯など、さまざまな場所に生成されます。玄武岩や片麻岩、角閃岩などの岩石の中に結晶します。
ルビーはサファイアに比べて結晶が小さくなりやすい傾向があります。これは、ルビーの発色要因であるクロムは結晶の成長を阻害する効果があるため、結晶があまり大きく育つことがないためです。また、クロムだけでなく、鉄やチタンを一緒に含むことで、ルビーの色は黒や紫を帯びるようになります。
ルビーの中に含まれるクロムは紫外線を当てると蛍光する性質があるため、ブラックライトを当てるとホットピンクに蛍光するルビーもあります。ルビーのような蛍光は特に「レッドフルオレッセンス(赤色蛍光)」と呼びます。
ルビーの特徴
ルビー 鉱物データ
項目 | |
---|---|
和名 | 紅玉 こうぎょく |
モース硬度 | 9 |
結晶 | 六方晶系(三方晶系) |
成分 | Al2O3 |
比重 | 4.05 |
色 | 赤 |
一般的なトリートメント等 | 一部、鉛ガラス含浸処理 |
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ルビーの歴史
ルビーと人間との歴史は古く、古代ギリシャ・ローマ時代まで遡ります。ルビーはもっとも古い時代には「アンスラックス」や「カルブンクルス」などと呼ばれていました。これは古代ギリシャやローマの言葉で「燃える石炭」を意味します。やがて、カルブンクルスはガーネット(柘榴石)を意味する言葉となり、赤いコランダムはルビーと呼ばれるようになりました。
ルビーの名前の由来の一つとされる言葉の中に、サンスクリット語で「宝石の王」を意味する「ratnaraj」というものがあります。血液のような赤い色を呈するルビーは、生命の象徴としてのみならず、宝石の王としても君臨していたのです。
それは他の国でも同様で、たとえば古代ローマの学者プリニウスはルビーを「全ての赤い宝石の中でも頂点に立つもの」と記しています。また、古代ローマではルビーには性別があると信じられており、オスのルビーの方がより色鮮やかであるとされていました。
イスラム教徒の間では、7つの天界のうち6つは宝石で作られていると信じられており、第4の天界がルビーでできているとされています。また、ヒンドゥー教徒はルビーをバラモン、クシャトリヤ、バイシャ、シュードラという4つのカーストに分け、もっとも上質なバラモン・ルビーを持つ者はどんな災いからも守られると信じられていました。
このように、ルビーは多くの人々に神聖視され、さまざまな国で珍重されてきたのです。 -
コランダム発見の歴史
長い間、ルビーとサファイアは別の石であると考えられていました。しかし、1783年に学者ロメ・ド・リールの手によって同じ石であることが突き止められたのです。
さらに1798年、イギリスのチャールズ・フランシス・グレヴィルが「コランダム」としてルビーとサファイアを含む鉱物名を決めました。ちなみに、コランダムという名前は、インドの言葉でルビーを意味する「kuruvinda」に由来します。 -
ルビーの産地
ルビーは非常に多くの地域で産出します。ここでは当店で取り扱っているものを中心に、有名な産地をいくつかご紹介します。 -
ミャンマー
ルビーの原産地として、世界でもっとも有名なのがミャンマーです。15世紀以降に世界的に有名になったモゴック鉱山などでは、不純物が少なく透明度の高い、上質なルビーが産出します。また、ミャンマーのルビーはシルクのようなインクルージョンが含まれることがあります。 -
タイ
ミャンマーに次いでルビーの原産地として有名なのがタイです。鉄分を多く含むため、ミャンマーのルビーと比べるとやや暗めの落ち着いた赤い色になることが特徴です。代わりに、チューブ状のインクルージョンが含まれやすく、タイ産のルビーを判別する一つの特徴となっています。 -
アフリカ
ケニアやタンザニアなどのアフリカ諸国も、ルビーの産地として有名です。ケニア産のルビーは赤色蛍光を強く示す個体が多く、ブラックライトを当てると鮮やかなホットピンクに染まります。また、針状のインクルージョンが含まれやすいことが特徴です。
ルビーの歴史と産地
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ルビーの価値
ルビーは4大宝石として君臨する宝石であり、天然でクラックやインクルージョンの少ない、色の濃いルビーは高い価値を誇ります。しかし、近年では科学技術が発展し、質の高い合成ルビーが作られるようになったため、不純物の少ない色鮮やかなルビーをお求めやすい価格で手に入れることも可能です。当店では天然ルビー、合成ルビーの両方を取り扱っており、ニーズに合わせてご自由にお選びいただくことができます。 -
ビジョンブラッドルビー
ミャンマーで産出するルビーの中でも、特に透明度が高く、血のように鮮やかな赤い色をしているものを「ピジョンブラッドルビー(鳩の血のルビー)」と呼びます。ピジョンブラッドルビーは、ルビーの中でも特に価値が高いとされています。
ルビーの価値
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傷がつかないよう、取扱いに注意
ルビーは傷つきにくさを示すモース硬度が9と、非常に丈夫な石です。しかしそれゆえに、より硬度の低い石と一緒にすると、その石に傷がついてしまう可能性があります。ルビーを保管する時は、他の石とぶつからないよう、仕切りのある箱や小袋に入れるなどして、個別に保管すると安全です。 -
普段のお手入れは空拭きで
ルビーは劣化しにくい石ですので、普段のお手入れは空拭きで結構です。ルビーのアクセサリーを身につけた後は、乾いた柔らかい布で空拭きをすると、ルビーの美しさを長い間保つことができます。 -
汚れが気になる場合は、中性洗剤をたらした水で洗う
ルビーは水に強い特徴があるので、水洗いが可能です。皮脂汚れなどが気になる際は、中性洗剤を垂らしたぬるま湯で優しくもみ洗いをします。汚れが落ちたら、洗剤が残らないように水でしっかりとすすぎます。すすいだ後は、乾いた柔らかい布で水気をよく拭き取ってください。 -
直射日光には当てない
ルビーは長時間、直射日光に当てると退色してしまう恐れがあります。そのため、直射日光が当たらない場所で保管をしてください。保管する際は、蓋つきの容器に入れておくとよいでしょう。
ルビーのお手入れ
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